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JCRRAG_014201
国語
「いや、どうも。びっくりしたとたんに、化の皮がはがれるとは、われながら大失敗でありました。はははは」 と、半裸の若者は、頭をかいてわらう。びっくりした気色はさらに見えない。見なおすと、この男、わかいながらなかなか太々しいところが見える。 だが、こっちは岸隊長以下、すこしも油断はしていなかった。中国人が、急に巻舌の東京弁でしゃべりだしたのには、ちょっとおどろいたが、わけのわからないうちに安心はしない。 「わらうのは後にしろ。貴様は何者か」 岸隊長も、こんどは日本語でどなりつけた。 「やあ、どうもわが海軍軍人の前でわらってすみませんでした」 と、かの若者は頭を下げ「私は四国の生れで竹見太郎八という者です。この貨物船平靖号の水...
平靖号の船長は自分についてどのように説明したか。
平靖号の船長は、自分は脚が不自由だと説明し両脚とも太腿のところから両断されて無かった。
JCRRAG_014202
国語
しばらくすると、ジャックはまた、もういちど空の上のお城に行ってみたくなりました。そこで、こんどは、この間とは違った変装をして、ある日、豆の木のはしごを、またするするとのぼって行きました。鬼のお城に行って、門をたたくと、鬼のおかみさんが出てきました。ジャックが、またかなしそうに、とめてもらいたいといって、たのみますと、おかみさんは、まさかジャックとは気がつかないようでしたが、それでも手をふって、 「いけない、いけない。この前も、お前とおなじような貧乏たらしいこどもをとめて、主人のだいじなにわとりを、ちょっくらもって行かせた。それからはまい晩、そのことをいいだして、わたしが、延々としかられているじゃないか。またもあんなひどいめにあうの...
おかあさんはジャックの顔をみるとどうなりましたか。
ぶじなジャックの顔をみるとまるで死んだ人が生きかえったようになって、それからずんずんよくなって、やがて、しゃんしゃんあるきだしました。
JCRRAG_014203
国語
大頭の吉太郎君にわかれてから、大作君はもう四つ五つの道かどをまがってきた。こんなふうに景色をかえているうちに、たいていの不愉快なおもいは消えてしまうものである。ところが、今日はそうでなかった。家は貧乏だ、というおもいは、しゅうねんぶかく大作君のあとをつけてきた。まるで、追っても追ってもついてくるすて犬のように。 大作君は、何もいままで自分の家の貧乏なことを知らなかったわけではないのだ。しかしこんなぐあいに、まざまざとみせつけられたのは今日がはじめてであった。 四年生の三学期に大作君は体操をなまけてばかりいたことがあった。それで、体操の点が乙か丙になるだろうということは、前からうすうす思っていた。しかし通知票をもらって、じっさいそ...
なぜ大作君は家を観察する際に泥棒のような気分になったのか。
自分の家を客観的に見つめることで、外部の視点から家の貧しさを痛感したから。
JCRRAG_014204
国語
蠅の足の裏側には、ねばねばしたものがくっついているので、それで、天井を逆さまに歩くことができるのだ、と、博物学者たちは言っていますが、私の目には、あのねばねばしたものまで、実にはっきり見えるのです。私はこの憎ったらしい動物から、身を守るのに、大へん閉口しました。顔などにとまられると、思わず跳び上がったものです。ところが、こびとの奴はいつもこの蠅を五匹、ちょうど、小学生がよくやるように、手につかんで来ては、いきなり私の鼻の先に放すのです。これは私を驚かして、王妃の御機嫌をとるつもりでした。私は飛んで来る奴をナイフで斬りつけるばかりでした。この私の腕前は、みんなからほめられました。 ある日は七匹、またある日は十匹も放した来たときなどは...
蜂の針の長さのうち、より短い針のサイズを教えてください。
蜂の針の長さのうち、より短い針のサイズは一インチです。
JCRRAG_014205
国語
むかしむかし、あるところに、王さまとお妃さまがおりました。ふたりはたいそうなかよくくらしていました。十二人のお子さんがいましたが、みんなそろいもそろって男の子ばかりでした。 さて、あるとき、王さまがお妃さまにむかっていいました。 「こんど生まれる子どもが、もし女の子だったら、十二人の男の子はみんな殺してしまおう。そして、その女の子の財産がたくさんになって、この国がその子だけのものになるようにしてやろう。」 王さまは、ほんとうに、十二のお棺までもこしらえさせました。そのなかには、すでにかんなくずもつめてあって、ひとつひとつに、死人のための小さなまくらまでもいれてありました。王さまはこれをひとつのへやにはこびこませて、かぎをかけま...
ひとつのへやにお棺が何個入っていますか。
ひとつのへやにお棺は十二個入っています。
JCRRAG_014206
国語
私は、いつかは自由な身になりたい、という気持ちを、いつも持っていました。しかし、どうしたら自由になれるのか、それはまるでわかりませんでした。私にできそうな工夫はてんで見つからないのです。この国の海岸に吹きつけられた船は、後にも前にも、私の乗って来た船のほかに、誰も見たことはありません。しかし国王は、もし万一またほかの船が現れたら、すぐ海岸へ引っ張って来て、船長や乗客を手押車に乗せてつれて来るようにと、言い渡されていました。 国王は、私と同じ大きさの女を妻にさせて、私たちの子供をふやしてみたい、と熱心に望まれていました。私と同じ大きさの男の子を五人、女の子を三人はふやしてほしいと言っていました。 しかし私は、馴れたカナリヤのよ...
私が海岸に行くときの王妃とグラムダルクリッチの反応の違いを教えてください。
私はなんとかして海へ行ってみたいと思いました。海へ行けば、この国から逃げ出す工夫が見つかるかもしれません。そこで、私は海岸へ行かせてください、と国王に頼みました。王妃は手を振って私を見送ってくれました。 しかし、グラムダルクリッチは、私が海へ行くのを喜びませんでした。別れるとき、彼女は何か虫が知らせるのか、しきりに涙を流していました。
JCRRAG_014207
国語
「日本人を廃業して、ふたたび日本にかえらないというのか。ふん、なるほど」 岸少尉は、わかいがさすがに思慮ある士官、べつだんいやなかおもせず、船長のおもてを見かえして、 「あれは今から一ヶ月ほど前のことだったか、長崎県の或るさびれた禅寺において、土地の人がびっくりしたくらいの盛大な法会が行われたそうだね」 と妙なことを岸少尉はしゃべりだした。 「はあ、そうでしたか」 「そうでしたかというところを見ると、貴公は知らないと見えるね。――その法会に参加した人数は五十人あまり、法会の模様からさっすると、これは団体的葬儀の略式なるものであったということが分った。その中に一人、容貌魁偉にして、ももより下、両脚が切断されて無いという人物が...
岸少尉が「生ける亡者」と表現した際に、虎船長はじめ公室の一同はどのような反応をしたか。
岸少尉が臨検の最後に「生ける亡者」と表現したのに対し、虎船長はじめ公室の一同がその言葉に感激して涙を流した者もあった。
JCRRAG_014208
国語
森の中。三人の盗人が宝を争っている。宝とはひとっとび千里を飛ぶ長靴、着れば姿の隠れるマント、鉄でも真っ二つに切れる剣、ただしどれも見たところは、古道具らしい物ばかりである。 第一の盗人 そのマントをこっちへよこせ。 第二の盗人 よけいな事をいうな。その剣こそこっちへよこせ。おや、おれの長靴を盗んだな。 第三の盗人 この長靴はおれの物じゃないか? 貴様こそおれの物を盗んだのだ。 第一の盗人 よしよし、ではこのマントはおれが貰って置こう。 第二の盗人 こんちくしょう! 貴様なんかに渡してたまるものか。 第一の盗人 よくもおれをなぐったな。おや、またおれの剣も盗んだな? 第三の盗人 何だ、このマント泥棒め! 三人の者が大喧...
三つの宝はなぜ三人の盗人に一つずつ分けることができなかったのか。
三つの宝をつかってなにをされるかわからないからです。
JCRRAG_014209
国語
大作君は、あることはわすれてしまい、あることは憶えている。憶えていることは、たびたびおもい出す機会があるので、ますます心に刻みこまれていく。 自分の家は貧乏だ、ということは、大作君の心からいつまでも消えてゆかなかった。 ある日の昼休みの時間に、大作君は鉄棒をしていた。尻上がりでうまくくるりとまわって、体をくの字型に鉄棒にかけて、さて向こうをみたとき、大作君の眼は、ちょうど校舎の屋根の上にいる人かげにとまった。 その人かげは小さくて、顔などははっきりみえなかったけれども、大作君のお父さんであることは、大作君にはすぐわかった。お父さんの職業というのが、屋根職人であったからだ。今日は校舎の屋根の、こわれた瓦をとりかえにきたのに相違な...
なぜ大作君は綴方の授業で不安を感じたのか。
以前書いた自分の家の貧乏についての作文を読まされるかもしれないと考えたから。
JCRRAG_014210
国語
このラピュタの運命をつかさどっているのは、一つの大きな磁石です。磁石の真中に、心棒があって、誰でも、ぐるぐる回すことができるようになっています。 この磁石の力によって、島は、上ったり下ったり、一つの場所から他の場所へ動いたりするのです。磁石の一方の端は、島の下の領土に対して、遠ざかる力を持ち、もう一方の端は、近寄ろうとする力を持っています。 もし近寄ろうとする力を下にすれば、島は下ってゆきます。その反対にすれば、島は上ってゆきます。斜めにすれば、島は斜めに動きます。そして、磁石を土面と水平にすれば、島は停まっています。 この磁石をあずかっているのは、天文学者たちで、彼等は王の命令で、ときどき、磁石を動かすのです。 もし、下の...
空飛ぶ島から石を落とされて、都市の住民達が降参するまでの日数のうち、より早い日数を教えてください。
空飛ぶ島から石を落とされて、都市の住民達が降参するまでの日数のうち、より早い日数は三日です。
JCRRAG_014211
国語
こうして、お妃さまが子どもたちのためにおいのりをすませますと、みんなは森へでかけていきました。みんなはかわるがわる見はりにたち、いちばん高い木の上にすわって、塔のほうをながめていました。 十一日たって、ベンジャミンの番になりました。見ると旗があがりました。しかし、それは白い旗ではなくて、赤い血の旗です。みんなが殺されることにきまったというあいずです。にいさんたちはこのことをきくと、かんかんにおこって、いいました。 「ぼくたちは、女の子ひとりのために、死ななければならないっていうのか。ようし、かならずこの復讐はしてやるぞ。女の子は見つけしだい、かたっぱしから赤い血をながさせてやる。」 それから、十二人の兄弟たちは、森のおくへおく...
にいさんたちが森のなかでとってきた物の種類数を教えてください。
にいさんたちが森のなかでとってきた物の種類は4で、 「ウサギ」、 「野ジカ」、 「小鳥」、 「かわいいおすのハト」 です。
JCRRAG_014212
国語
私が空を飛ぶ島に行ってまず不思議に思ったことがあります。 私が空を飛ぶ島に住んでいる彼らの頭はみんな、傾いていました。 左に頭を傾けている者と、右に頭を傾けている者がいます。 このことについて島の住人に聞いてみましたが、特に理由もなく、法則性もないようでした。 目は、片方は内側へ向け、もう一方は真上を向いているのです。上衣は、太陽、月、星などの模様に、フィドル、フルート、ハープ、トランペット、ギター、そのほか、いろんな珍しい楽器の模様を交ぜています。 それから、召使の服装をした男たちは、短い棒の先に、膀胱をふくらませたものをつけて持ち歩いています。そんな男たちも、だいぶいました。これはあとで知ったのですが、この膀胱の中...
空を飛ぶ島に住んでいる人たちの、頭の傾けている方向の違いを教えてください。
私が空を飛ぶ島に行ってまず不思議に思ったことは、彼らの頭はみんな、傾いていました。左に頭を傾けている者がいます。 その一方で右に頭を傾けている者がいます。
JCRRAG_014213
国語
「なに、もう一度いってみろ」 船長は虎の名にふさわしく、眼を炯々とひからせて、水夫竹見をにらみつけた。 「はい。私は本船を下りたくあります」 「な、なにをいうか、本船にのりこむ前に、あれほど誓約したではないか。本船にのったうえからは、本船と身命をともにして、目的に邁進すると。ははあお前は、南シナ海の蒼い海の色をみて、きゅうに臆病風に見まわれたんだな」 竹見は、目玉をくるくるうごかしつつ、 「臆病風なんて、そんなことは絶対にありません。私は……」 といっているとき、横から一等運転士の坂谷が 「船長。ノーマ号が、本船に“用談アリ、停船ヲ乞ウ”と信号旗をあげました。いかがいたしましょうか」 「なに、用談アリ、停船ヲ乞ウとい...
「ノーマ号」が物資の分譲を求めた際、虎船長は何を考えたか。
「ノーマ号」が高価で物資の分譲を求めた際、虎船長は一度は自船の貯蔵不足で断ろうとしたが、「ノーマ号」の壊血病患者多数という訴えに同情し、少量ながら譲る事を検討した。
JCRRAG_014214
国語
突然黒人の王が現れる。王子と王女はびっくりする。 黒人の王 今日こんにちは。わたしは今アフリカから、一飛びに飛んで来たのです。どうですか、わたしの長靴の力は? 王女 (冷淡に)ではもう一度アフリカへ行っていらっしゃい。 王 いや、今日はあなたと一緒に、ゆっくりお話がしたいのです。(王子を見る)誰ですか、その下男は? 王子 下男?(腹立たしそうに立ち上がる)わたしは王子です。王女を助けに来た王子です。わたしがここにいる限りは、指一本も王女には触らせません。 王 (わざとていねいに)わたしは三つの宝を持っています。あなたはそれを知っていますか? 王子 剣と長靴とマントですか? なるほどわたしの長靴は100メートルも飛ぶ事は出...
黒人の王が持っていた剣はなぜ王女を斬れませんでしたか。
黒人の王はそれはできないとためらったからです。
JCRRAG_014215
国語
このことがあってから、大作君は意気地がなくなってしまった。いぜんは大作君の体に針金のようにぴいんとしたものがはいっていた。それはいってみれば「何くそ! ぼくは優等生だぞ。ぼくの家は貧乏だってなんにもうしろぐらいことはないぞ。公明正大な貧乏だぞ!」といったような気持ちであった。だから、そのじぶんは、大作君はどんなに帽子に穴があいていたって、どんなに洋服の袖がよれよれになっていたって、人にみられてはずかしいなどと思わなかった。それがこのごろではまるでちがってきた。あの針金のようなものが体からぬけてしまったので、どうかすると立っているのさえ難儀なことがあった。いっそ、みみずのように地べたをはっていたいと思うようなことがあった。そして人にな...
大作君はなぜ、貧乏を恥ずかしく思うようになったのか。
大作君が自信を失い、周囲の目を気にするようになったから。
JCRRAG_014216
国語
さっそく、三百人の大工と二百人の技師に言いつけて、この国で一番大きな機械を持ち出すことになりました。それは長さ七フィート、幅四フィートの木の台で、二十二箇所の車輪がついています。私が眠り薬のおかげで、ぐっすり何も知らないで眠っている間に、この車が私の身体にぴったり横づけにされていました。だが、眠っている私をかつぎ上げて、この事に乗せるのは大へんなことだったらしいのです。 まず第一に、高さ一フィートの柱を八十本立て、それから、私の身体をぐるぐるまきにしている紐の上に、丈夫な綱をかけました。そして、この綱を柱にしかけてある滑車で、えんさえんさと引き上げるのです。九百人の男が力をそろえて、とにかく私を車台の上に吊し上げて結びつけてしまい...
この国で一番大きな機械を持ち出すために言いつけた者たちで数が多い職種を教えてください。
この国で一番大きな機械を持ち出すために言いつけた者たちで数が多い職種は大工で三百人です。
JCRRAG_014217
国語
こうして、お妃さまが子どもたちのためにおいのりをすませますと、みんなは森へでかけていきました。みんなはかわるがわる見はりにたち、いちばん高い木の上にすわって、塔のほうをながめていました。 十一日たって、ベンジャミンの番になりました。見ると旗があがりました。しかし、それは白い旗ではなくて、赤い血の旗です。みんなが殺されることにきまったというあいずです。にいさんたちはこのことをきくと、かんかんにおこって、いいました。 「ぼくたちは、女の子ひとりのために、死ななければならないっていうのか。ようし、かならずこの復讐はしてやるぞ。女の子は見つけしだい、かたっぱしから赤い血をながさせてやる。」 それから、十二人の兄弟たちは、森のおくへおく...
魔法をかけられた小さな小屋に何人が住むことになったのか。
魔法をかけられた小さな小屋に住むことになったは十二人です。
JCRRAG_014218
国語
ところで、私はこの国の人々に案内されて、上り階段を上り、下り階段を下り、空飛ぶ島の上にある宮殿へつれて行かれたのですが、そのとき、私は、みんなが何をしているのか、さっぱり、わかりませんでした。階段を上って行く途中でも下って行く途中でも、彼らは考えごとに熱中し、ぼんやりしてしまうのです。そのたびに、叩き役が、彼らをつついて、気をつけてやりました。 私は宮殿に入って、空飛ぶ島の国王の間に通されました。見ると、国王陛下の左右には、高位の人たちが、ずらりと並んでいます。王の前にはテーブルが一つあって、その上には、地球儀や、そのほか、種々さまざまな数学の器械がいっぱい並べてあります。なにしろ今、私を含め大勢の人がどかどかと入ったので、騒がし...
私が宮殿に入って国王の間に通された時の、高位の者と、陛下の反応の違いを教えてください。
私は宮殿に入って、空飛ぶ島の国王の間に通されました。国王陛下の左右には、高位の人たちが、ずらりと並んでいます。 国王陛下の左右には、高位の人たちは私を見て驚いたり両隣の人間とひそひそ話をしたりしていました。 その一方で、陛下は一向に私たちが来たことに気がつかれません。陛下は今、ある問題を一心に考えている最中なのでした。
JCRRAG_014219
国語
ノーマ号では、飲料水などを、平靖号が頒けてやってもいいという返事に、いろめきわたった。だが、ノーマ号からボートを下そうといったのに対し、平靖号は、こっちが品物をボートに積んでそっちへいくといって聞かないので、ちょっと当惑をしたらしく、しばらくは、その返事をよこさなかった。 やがてのことに、やっと応諾の返事が、ノーマ号からあがったので、いよいよ事務長はボートを仕立てて、六人の部下とともに海上に下りた。 事務長は、みずから舵をひいた。 飲料水と野菜と果実とは、舳にあつめられ、そのうえに大きなカンバスのぬのをかぶせてあった。 虎船長は、本船をはなれていくボートをじっとみていたが、側をかえりみて、 「おい、一等運転士。あの荷は、ば...
なぜ船長は「平靖号」から「ノーマ号」へボートで向かった乗組員の人数が1人多いと気づいたか。
最初「平靖号」から「ノーマ号」へボートで向かった人数は7人だと思っていたが、船長が確認したところ3人が「ノーマ号」に乗り移ったがボートには5人が残っており合計8人であり、1人多いと気づいた。
JCRRAG_014220
国語
「まあ、あたしもいつか見たいわ。魚の口の形の星だなんてまあどんなに立派でしょう。」 「それは立派ですよ。僕は水沢の天文台で見ましたがね。」 「まあ、あたしも見たいわ。」 「見せてあげましょう。僕、実は望遠鏡をドイツのツァイスに注文してあるんです。来年の春までには来ますから、来たらすぐ見せてあげましょう。」狐は思わずこういってしまいました。そしてすぐ考えたのです。ああ僕はたった一人のお友達にまたついウソをいってしまった。ああ僕はほんとうにだめなやつだ。けれども決して悪い気でいったんじゃない。よろこばせようと思っていったんだ。あとですっかり本当のことをいってしまおう、狐はしばらく静まりながらこう考えていたのでした。樺の木はそんなこ...
樺の木は狐から借りたハイネの詩集をどうしましたか。
樺の木は一晩中よみ続けました。
JCRRAG_014221
国語
このことがあってから、大作君は意気地がなくなってしまった。いぜんは大作君の体に針金のようにぴいんとしたものがはいっていた。それはいってみれば「何くそ! ぼくは優等生だぞ。ぼくの家は貧乏だってなんにもうしろぐらいことはないぞ。公明正大な貧乏だぞ!」といったような気持ちであった。だから、そのじぶんは、大作君はどんなに帽子に穴があいていたって、どんなに洋服の袖がよれよれになっていたって、人にみられてはずかしいなどと思わなかった。それがこのごろではまるでちがってきた。あの針金のようなものが体からぬけてしまったので、どうかすると立っているのさえ難儀なことがあった。いっそ、みみずのように地べたをはっていたいと思うようなことがあった。そして人にな...
大作君はなぜ、家族に対して冷淡な目を向けるようになったのか。
大作君は貧乏を意識しすぎて、家族を否定的に見るようになったから。
JCRRAG_014222
国語
ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が多いほうを教えてください。
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が多いのは小さな船で二百隻です。
JCRRAG_014223
国語
こうして、お妃さまが子どもたちのためにおいのりをすませますと、みんなは森へでかけていきました。みんなはかわるがわる見はりにたち、いちばん高い木の上にすわって、塔のほうをながめていました。 十一日たって、ベンジャミンの番になりました。見ると旗があがりました。しかし、それは白い旗ではなくて、赤い血の旗です。みんなが殺されることにきまったというあいずです。にいさんたちはこのことをきくと、かんかんにおこって、いいました。 「ぼくたちは、女の子ひとりのために、死ななければならないっていうのか。ようし、かならずこの復讐はしてやるぞ。女の子は見つけしだい、かたっぱしから赤い血をながさせてやる。」 それから、十二人の兄弟たちは、森のおくへおく...
赤い血の旗があがってかんかんにおこったのは何人か。
赤い血の旗があがってかんかんにおこったのは十一人です。
JCRRAG_014224
国語
食事がすむと、貴族たちは帰りました。 そして今度は、陛下の命令で来たという男達が、叩き役をつれて、入って来ました。彼らは一本のペン、二個のインキ、五枚の紙、それに、四冊の書物を持って来て、言葉を教えに来たのだと手まねで言います。私たちは、四時間一しょに勉強しました。私はたくさんの言葉を縦に書き、それに訳を書いてゆきました。短い文章も少しおぼえました。 それにはまず片方の先生が、召使の一人に、「何々を持って来い。」「あっちを向け。」「おじぎ。」「坐れ。」「立て。」というふうに命令をします。そして私は、その文章を書くのでした。それから今度は本を開いて、日や月や星や、そのほか、いろんな平面図、立体図の名を教えてくれました。 別の先生...
先生たちが教えてくれたことの違いを教えてください。
陛下の命令で来たという男達が、入って来ました。彼らはペン、インキ、紙、それに書物を持って来て、言葉を教えに来たそうです。私たちは勉強しました。まず片方の先生が、召使を使って日常の言葉を教えたあとに、本を開いて、日や月や星や、そのほか、いろんな平面図、立体図の名を教えてくれました。 一方、別の先生は、楽器の名前やこの国の音楽の話を、いろいろ教えてくれました。
JCRRAG_014225
国語
「やい、ハルク、その缶詰は、おれたちのものだ。こっちへよこせ」 ハルクというのは、その逞しい巨人水夫の名のようだ。缶詰にみれんたっぷりの船員たちはハルクの前へおしかけて、うばいかえそうとする。 「……」 巨人ハルクは、一語も発しないで、近づいてくる船員のかおをじろりじろりとながめまわす。そして缶詰をわざと顔の前でひねくりまわして、ごくりと唾をのんでみせたりする。こいつはかえって気味がわるい。 いきおいこんだ船員たちは、猫ににらまれたねずみのように、もう一歩も前に出られなくなった。 「やい、ハルク。意地わるをすると、あとで後悔しなければならないぞ」 ハルクは、どこを風がふくかといったかおであった。 竹見は、ハルクが、ばか...
船長はどのような厳命をしたか。
竹見の手足を縛って連れ戻すよう厳命した。
JCRRAG_014226
国語
土神の棲んでいる所は小さな競馬場ぐらいあり、冷たい湿地で苔やから草や短い蘆などが生えていましたがまた所々にはアザミや背の低いひどくねじれたヤナギなどもいました。 水がじめじめしてその表面にはあちこち赤い鉄の渋が湧きあがり見るからにどろどろで気味も悪いのでした。 そのまん中の小さな島のようになった所に丸太でこしらえた高さ一間ばかりの土神の祠があったのです。 土神はその島に帰って来て祠の横に長々と寝そべりました。そして黒いやせた脚をがりがり掻きました。土神は一羽の鳥が自分の頭の上をまっすぐに翔けて行くのを見ました。すぐ土神は起き上がって座り「しっ」と叫びました。鳥はびっくりしてよろよろっと落ちそうになり、それからまるではねも何もし...
倒れた木こりは起き上がってどうしましたか。
突然立って三つ森山の方へ一目散ににげました。
JCRRAG_014227
国語
宝蔵倉の前で、少年たちが模型グライダーを飛ばしていた。みんな大なり小なりグライダーを持っていたが、なかに大作君の弟の幸助だけが持っていなかった。幸助はそこで、みんなの飛ばすグライダーをひろう役目をさせてもらっていた。みんなの手から飛んでいったグライダーが宝蔵倉の戸か壁にあたって地べたに落ちる。すると幸助が走っていって、それをひろってくる。幸助は、ひろって持ち主のところまでいくあいだ、グライダーを持つことができる、それによってわずかに自分のグライダー欲をみたしていたのである。だから幸助は、その役をうばわれないようにみんなのご機嫌をとっていた。ちょうど上衣のポケットのすみに穴があいていたので、ポケットにつっこんだ手の人指指をその穴から出...
大作君はなぜ、父親の働く姿に悲しみを覚えたのか。
大作君が父親の働く姿に悲しみを覚えたのは、貧しさのために、父親が子どものように必死に働いていたから。
JCRRAG_014228
国語
ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が多いほうを教えてください。
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が多いのは小さな船で二百隻です。
JCRRAG_014229
国語
それからは、お姫さまはベンジャミンといっしょにうちにいて、ベンジャミンのしごとの手つだいをしました。十一人のにいさんたちは森にはいって、けものや、シカや、鳥や、小バトなどをつかまえてきました。これがみんなの食べものになりました。それをいろいろ料理するのが、ベンジャミンと妹のやくめなのです。 妹は煮たきをするたきぎや、野菜がわりにつかう草葉をさがしてきたり、おなべを火にかけたりしました。そうして、十一人のにいさんたちがかえってくるころには、いつでも食事ができるようにしておきました。そればかりか、妹はうちのなかをきれいにかたづけたり、寝床に白いきれいな敷布をきちんとかけたりしました。ですから、にいさんたちはいつも満足しきって、妹といっ...
十一人のにいさんたちが森にはいってつかまえた物の種類の数を教えてください。
十一人のにいさんたちが森にはいってつかまえた物の種類の数は4で、 「けもの」、「シカ」、「鳥」、「小バト」です。
JCRRAG_014230
国語
ラピュタの人たちは、家の作り方が非常に下手です。壁はゆがみ、どの部屋も直角になっていないのです。 四方の壁の内、三か所は外側に、一か所は内側に曲がっている、となっているのです。 彼らの作るレンガは十個のレンガがあれば、四個は欠けているレンガ、そして六個はヒビが入っているレンガなのです。 彼らは、定規や鉛筆でする紙の上の仕事は大へんもっともらしいのですが、実際にやらしてみると、この国の人間ぐらい、下手で不器用な人間はいません。彼らは数学と音楽には非常に熱心ですが、そのほかの問題になると、これくらい、ものわかりの悪い、でたらめな人間はいません。理窟を言わせれば、さっぱり筋が通らないし、むやみに反対ばかりします。彼らは頭も心も、数学...
この国の人たちは、いつも何か心配しているのですが、彼らの心配の種の違いを教えてください。
彼らの話す心配の種というのは、天に何か変わったことが起きないだろうか、地球は絶えず太陽に向かって近づいているのだから、今に吸い込まれるか、飲み込まれてしまうだろうか、ということでした。 またあるいは、太陽の表面にはガスがだんだん固まってきて、今に日が射さなくなるときが来るだろう、ということを話していました。
JCRRAG_014231
国語
それからもエフ瓦斯の放出は、やすみなく続けられた。瓦斯の厚い壁は、壊れた宇宙艇をすっかり包んでいて火星人の襲撃から安全に保護していた。 一応危機が去ったので、デニー博士は、乗組員に交代で睡ることを命じた。 しかし博士は休養をとらず、これから火星人とどのようにして交渉に入ったものかについて、幹部の人々と会議を始めた。 それから一時間ほど経った後、艇内に歓呼の声が起った。 「無電が通じるようになったぞ。地球との無電連絡がとれるようになったぞ」 えっ、無電が地球へ届くようになったか。それと聞いた乗組員は、いそいで無電室へ集った。寝たばかりの連中も、寝台からはね起きて無電室へ駆付けた。 「もしもし、KGO局ですね。……そうですよ...
乗組員たちが無電が再び使えるようになったと聞いて歓声をあげたのはなぜか。
乗組員たちが無電が再び使えるようになったと聞いて歓声をあげたのは、危機が去り、地球との連絡が取れるようになり安心したから。
JCRRAG_014232
国語
そのうちとうとう秋になりました。樺の木はまだまっ青でしたがその辺のエノコログサはもうすっかり黄金の穂を出して風に光りところどころすずらんの実も赤く熟しました。 あるすきとおるように黄金の秋の日、土神はとても上機嫌でした。今年の夏からのいろいろな辛い思いが何だかぼうっとみんな立派なもやのようなものに変わって頭の上に環になってかかったように思いました。そしてもうあの不思議に意地の悪い性質もどこかへ行ってしまって、樺の木なども狐と話したいなら話すがいい、両方ともうれしくてはなすのならほんとうにいいことなんだ、今日はそのことを樺の木にいってやろうと思いながら土神は心も軽く樺の木の方へ歩いて行きました。 樺の木は遠くからそれを見ていました...
土神はうしろからぱっと飛びかかった結果狐はどうなりましたか。
狐はぐんにゃりと土神の手の上に首を垂れていました。
JCRRAG_014233
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六月の終わりの暑い日に、近くの町の公園グランドで連合競技会が行なわれた。 その最後の種目は、六年男子の綱持競走であった。長さ五メートルぐらいの一本の綱を一組二十人の者が持って、距離四キロを走破するのである。そしてこの競走のだいじなところは、二十人のうちひとりでも落伍してはだめだということだ。 なんだか知らないが、戦線における皇軍のある仕事をしのばせるから、大作君たちはこの競走には勝とうという悲壮な決意が、はじめからみんなのはらの中にできていた。 いざ出場となると、大作君たちはおたがいの緊張した顔を、いやに黒くげんこつみたいに小さいなアと思いながら、もくもくとはだしになり、運動帽のふちのひもを頭がいたくなるほどしめなおした。 ...
大作君たちは、なぜ綱持競走に対して特別な決意を持っていたのか。
大作君たちが特別な決意を持っていたのは、競走が戦場の任務を連想させ、勝利を強く意識していたから。
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このラピュタの運命をつかさどっているのは、一つの大きな磁石です。磁石の真中に、心棒があって、誰でも、ぐるぐる回すことができるようになっています。 この磁石の力によって、島は、上ったり下ったり、一つの場所から他の場所へ動いたりするのです。磁石の一方の端は、島の下の領土に対して、遠ざかる力を持ち、もう一方の端は、近寄ろうとする力を持っています。 もし近寄ろうとする力を下にすれば、島は下ってゆきます。その反対にすれば、島は上ってゆきます。斜めにすれば、島は斜めに動きます。そして、磁石を土面と水平にすれば、島は停まっています。 この磁石をあずかっているのは、天文学者たちで、彼等は王の命令で、ときどき、磁石を動かすのです。 もし、下の...
空飛ぶ島から石を落とされて、都市の住民達が降参するまでの日数のうち、より遅い日数を教えてください。
空飛ぶ島から石を落とされて、都市の住民達が降参するまでの日数のうち、より遅い日数は七日です。
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それからは、お姫さまはベンジャミンといっしょにうちにいて、ベンジャミンのしごとの手つだいをしました。十一人のにいさんたちは森にはいって、けものや、シカや、鳥や、小バトなどをつかまえてきました。これがみんなの食べものになりました。それをいろいろ料理するのが、ベンジャミンと妹のやくめなのです。 妹は煮たきをするたきぎや、野菜がわりにつかう草葉をさがしてきたり、おなべを火にかけたりしました。そうして、十一人のにいさんたちがかえってくるころには、いつでも食事ができるようにしておきました。そればかりか、妹はうちのなかをきれいにかたづけたり、寝床に白いきれいな敷布をきちんとかけたりしました。ですから、にいさんたちはいつも満足しきって、妹といっ...
妹がやるしごとの数を教えてください。
妹がやるしごとの数は4で、 「煮たきをするたきぎや、野菜がわりにつかう草葉をさがす」 「おなべを火にかける」 「うちのなかをきれいにかたづける」 「寝床に白いきれいな敷布をきちんとかけたりした」 です。
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彼らは朝から晩まで、こんなふうなことを考えて、ビクビクしています。夜も、よく眠れないし、この世の楽しみを味おうともしないのです。朝、人に会って、第一にする挨拶は、 「太陽の具合はどうでしょう。日の入り、日の出に、変わりはございませんか。」 「今度、彗星がやって来たら、どうしたものでしょうか。なんとかして助かりたいものですなあ。」 と、こんなことを言い合うのです。それはちょうど、子供が幽霊やお化けの話が怖くて眠れないくせに聞きたがるような気持でした。 私は一月もたつと、この国の言葉がかなりうまくなりました。国王の前に出ても、質問は大概答えることができました。陛下は、私の見た国々の法律、政治、風俗などのことは、少しも聞きたがりま...
朝から晩までビクビクしている彼らの第一の挨拶の違いを教えてください。
彼らは朝から晩まで、こんなふうなことを考えて、ビクビクしています。朝、人に会って、第一にする挨拶は、「太陽の具合はどうでしょう。日の入り、日の出に、変わりはございませんか。」という挨拶をします。 するともう一方では「今度、彗星がやって来たら、どうしたものでしょうか。なんとかして助かりたいものですなあ。」と、こんなことを言い合うのです。
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火星人の大群が、宇宙艇の前方において、再び大々的の集結を始めたという山木の報告は、又もや乗組員たちの顔を、不安に曇らせた。 いったん潮の引くように退いた火星人たちは、こんどは前よりも一層勢いをつよめて宇宙艇へ追って来つつあるのだ。 火星人たちの人数がふえたばかりか、こんどは手に手に異様な棒を持っている。 先が丸く膨らんだ棍棒みたいなものである。そればかりではない。彼らは高い櫓のようなものを後に引張っていた。それは四五階になっていて、どの階にも気味のわるい火星人の顔が、まるでトマトを店頭に並べたように鈴なりになっていた。そういうものが、密林の中から次第次第に現われ、数を増してくるのであった。 (いったい彼らは、どうしようという...
今回火星人がエフ瓦斯を散らす事ができたのはなぜか。
今回火星人がエフ瓦斯を散らす事ができたのは、前回Fガスで退却した経験の元、火星人が棍棒のようなものを使って風を起こし、Fガスを吹き飛ばしたから。
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私がミスラ君に魔術を教わってから、一月ばかりたった後のことです。これもやはりざあざあ雨の降る晩でしたが、私は銀座のあるクラブの一室で、五・六人の友人と、暖炉の前へ陣取りながら、気軽な雑談に耽っていました。 何しろここは東京の中心ですから、窓の外に降る雨脚も、ひっきりなしに往来する自働車や馬車の屋根を濡らすせいか、あの、大森の竹藪にしぶくような、ものさびしい音は聞えません。 もちろん窓の内の陽気なことも、明るい電燈の光といい、大きなモロッコ皮の椅子といい、あるいはまた滑かに光っている寄木細工の床といい、見るからに精霊でも出て来そうな、ミスラ君の部屋などとは、まるで比べものにはならないのです。 私たちは葉巻の煙の中に、しばらくは猟...
私は魔術で出した金貨をどうしようとしましたか。
金貨はすぐにまた元の暖炉の中へほうりこんでしまおうと思っていた。
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六月の終わりの暑い日に、近くの町の公園グランドで連合競技会が行なわれた。 その最後の種目は、六年男子の綱持競走であった。長さ五メートルぐらいの一本の綱を一組二十人の者が持って、距離四キロを走破するのである。そしてこの競走のだいじなところは、二十人のうちひとりでも落伍してはだめだということだ。 なんだか知らないが、戦線における皇軍のある仕事をしのばせるから、大作君たちはこの競走には勝とうという悲壮な決意が、はじめからみんなのはらの中にできていた。 いざ出場となると、大作君たちはおたがいの緊張した顔を、いやに黒くげんこつみたいに小さいなアと思いながら、もくもくとはだしになり、運動帽のふちのひもを頭がいたくなるほどしめなおした。 ...
競走の途中で、兵太郎君がふざけなかった理由は何か。
競走の途中で、兵太郎君がふざけなかった理由は競走が真剣な場であり、体調も万全ではなかったから。
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国語
さっそく、三百人の大工と二百人の技師に言いつけて、この国で一番大きな機械を持ち出すことになりました。それは長さ七フィート、幅四フィートの木の台で、二十二箇所の車輪がついています。私が眠り薬のおかげで、ぐっすり何も知らないで眠っている間に、この車が私の身体にぴったり横づけにされていました。だが、眠っている私をかつぎ上げて、この事に乗せるのは大へんなことだったらしいのです。 まず第一に、高さ一フィートの柱を八十本立て、それから、私の身体をぐるぐるまきにしている紐の上に、丈夫な綱をかけました。そして、この綱を柱にしかけてある滑車で、えんさえんさと引き上げるのです。九百人の男が力をそろえて、とにかく私を車台の上に吊し上げて結びつけてしまい...
木の台のフィートが長い方を教えてください。
木の台のフィートが長い方は長さで七フィートです。
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国語
あたし、きっと、にいさんたちをたすけてみせるわ。 それから、女の子は歩いていきました。一本の高い木を見つけると、その上にすわって、糸をつむぎはじめました。でも、もちろん、口もきかなければ、わらいもしませんでした。 さて、あるときのこと、ひとりの王様がこの森で狩りをしました。王さまは一ぴきの猟犬をつれていましたが、その犬が女の子ののぼっている木のところへ走ってきて、そのまわりをとびはねては、しきりに木の上にむかってほえたてました。 そこで、王さまが近よってみますと、おどろいたことに、ひたいに金の星をつけた美しいお姫さまが、木の上にすわっているではありませんか。お姫さまのあまりの美しさに、王さまはうっとりとして、じぶんの妃になる気...
王さまがお城にかえるとき、馬の上には何人いましたか。
王さまがお城にかえるとき、馬の上には王さまとお姫さまの2人がいました。
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国語
私はこの国で、別にいじめられたわけではないのです。だが、どうも、なんだか、みんなから馬鹿にされているような気がしました。この国では、王も人民も、数学と音楽のことのほかは、何一つ知ろうとしないのです。だから私なんか、どうも馬鹿にされるのでした。 ところが、私の方でも、この島の珍しいものを見物してしまうと、もう、そこの人間たちには、あきあきしてしまいました。彼らはいつも、何か我を忘れて、ぼんやり考え事に耽っているのです。付き合う相手として、これほど不愉快な人間はいません。 で、私はいつも女や、商人や、叩き役、侍童などとばかり話をしました。 ものを言って、筋の通った返答をしてくれるのは、こういう連中だけでした。 私は勉強したの...
私が話ができる人間とできない人間の違いを教えてください。
私はこの国で、どうもみんなから馬鹿にされているような気がしました。この国では、王も人民も、数学と音楽のこと以外は、何一つ知ろうとしないのです。彼らはいつも、何か我を忘れて、ぼんやり考え事に耽っているのです。付き合う相手として、これほど不愉快な人間はいません。 一方、私はいつも女や、商人や、叩き役、侍童達とばかり話をしました。ものを言って、筋の通った返答をしてくれるのは、こういう連中だけでした。
JCRRAG_014243
国語
箱自動車は、沙漠の砂をけって進む。四少年は、瞳をじっと火星人の群に定めて、顔を緊張に硬くしている。 火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてくる。 箱自動車は、そのまん中をめがけて矢のように走って行く。 「おい、もっとスピードをゆるめた方がいいよ。でないと、火星人をひき殺してしまうかもしれないからね」 山木が、運転台に注意した。 「だめなんだ、これが一番低いスピードなんだ」 「そんなことはないだろう」 「いや、そうなんだ。火星の上では、重力が地球の場合の約三分の一しかないんだ。だから摩擦も三分の一しかないから、えらくスピードが出てしまうんだ」 「そうかね。そ...
箱自動車が最低速度でも非常に速く走っていたのはなぜか。
箱自動車が最低速度でも非常に速く走っていたのは、火星の上では、重力も摩擦も地球の約三分の一しかなくスピードが出やすかったから。
JCRRAG_014244
国語
すると、その友人たちの中でも、一番狡猾だという評判のある奴が、鼻の先で、せせら笑いながら、 「君はこの金貨を元の石炭にしようと言う。僕たちはまたしたくないと言う。それじゃいつまでたった所で、議論が終わらないのは当たり前だろう。そこで僕が思うには、この金貨を元手にして、君が僕たちとかるたをするのだ。そうしてもし君が勝ったなら、石炭にするとも何にするとも、自由に君が始末するがいい。が、もし僕たちが勝ったなら、金貨のまま僕たちへ渡したまえ。そうすればお互いの意見も立って、至極満足するじゃないか。」 それでも私はまだ首を振って、簡単にはその申し出に賛成しようとはしませんでした。ところがその友人は、いよいよあざけるような笑みを浮べながら、...
私が恥ずかしそうに頭を下げたまま、しばらくは口もきけなかったのはなぜですか。
私がハッサン・カンの魔術の秘法を習う資格のない人間だということは、私自身にもミスラ君にも、明らかになってしまったからです。
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国語
大作君は、腹もいたまねば胸も苦しくなかった。この調子ならまだ十キロぐらい走れる、と思った。しかし眼がちらちらして、風景がはっきりうつらなかった。ときどき、道の角の花をつけた夾竹桃や、太陽の直射に背中の毛を繻子のように光らせて道ばたに休んでいる牛の姿が、眼にとびこんでくるだけであった。 公園の入口のみえる長い直線道路に出たとき、大作君たちは急にかけ声をやめてしまった。すぐまえを、紫色のはちまきした一組が足なみそろえて走っていた。大作君たちの組がだまってしまったのは、あの強敵をぬこうという、みんなの決意のあらわれだ、と大作君は思った。 ひっそりして大作君たちは紫のはちまきにせまっていった。敵も大作君たちをみとめるや、声を消してしまっ...
競走後、大作君たちはなぜ無言で電車を待っていたのか。
大作君たちが無言で電車を待っていたのは極度の疲労があったから。
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国語
ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が少ないほうを教えてください。
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が少ないほうは大きな船で百隻です。
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国語
(あたし、きっと、にいさんたちをたすけてみせるわ。) それから、女の子は歩いていきました。一本の高い木を見つけると、その上にすわって、糸をつむぎはじめました。でも、もちろん、口もきかなければ、わらいもしませんでした。 さて、あるときのこと、ひとりの王様がこの森で狩りをしました。王さまは一ぴきの猟犬をつれていましたが、その犬が女の子ののぼっている木のところへ走ってきて、そのまわりをとびはねては、しきりに木の上にむかってほえたてました。 そこで、王さまが近よってみますと、おどろいたことに、ひたいに金の星をつけた美しいお姫さまが、木の上にすわっているではありませんか。お姫さまのあまりの美しさに、王さまはうっとりとして、じぶんの妃にな...
死ぬまで、みんないっしょになかよくくらしたのは何人か。
死ぬまで、みんないっしょになかよくくらしたのは14人です。
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国語
その大陸は、飛島の国王に属していて、バルニバービといわれています。首府はラガードと呼ばれています。 私は地上におろされて、とにかく満足でした。服装は飛島のと同じだし、彼等の言葉も、私はよくわかっていたので、何の気がかりもなく、町の方へ歩いて行きました。私は飛島の人から紹介状をもらっていましたので、それを持って、ある偉い貴族の家を訪ねて行きました。すると、その貴族は、彼のやしきの一室を、私に貸してくれて、非常に厚くもてなしてくれました。 翌朝、彼は、私を馬車に乗せて、市内見物につれて行ってくれました。街はロンドンの半分くらいですが、家の建て方が、ひどく奇妙で、そして、ほとんど荒れ放題になっているのです。街を通る人は、みな急ぎ足で、...
農夫がやっていることの違いを教えてください。
私たちは、城門を出て、三マイルばかり郊外を歩いてみました。そこでは、たくさんの農夫が、いろいろの道具で地面を掘り返していました。農夫たちが鍬を持って土を起こしたりしています。 一方で、少し離れた所ではべつの農夫たちが種を撒いています。
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国語
それ以来、少年たちは急に元気になったようである。どうしてそうなったのか、多分今まで一番しょげていたネッドがばかにきげんがよくなってしまったからであろう。彼は跳躍をやって、あまり身軽にとびあがれるのでうれしくなってしまったらしい。ネッドは、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して、あの愉快な「證城寺の狸ばやし」が高声器から高らかに流れ出した。 「あっ、これはいいや。皆で、自動車の上で狸踊をおどろうや」 「よし、ぼくもやるぞ」 黙りやの張も、ネッドにつられてうかれ出した。それに山木を加えて三人が、箱自動...
ベートーベンの「月光の曲」を流すと火星人はどうなったか。
ベートーベンの「月光の曲」を流すとざわついていた火星人は踊るのをやめ、奇妙な声をあげはじめた。
JCRRAG_014250
国語
すると、ブルは、みんながだまって、相手にしなくなったから、二、三日前から一人でおこってる。おこっても、相手がいないから、けんかができない。そこで、洗濯代をはらわないのだ。すると、洗濯屋のジョージが、さいそくにきた。このジョージも強い。牧場で牛があばれだしたとき、走っていってとりおさえたのは、ジョージの力だ。 「ポールさん、洗濯代をはらってください」と、ジョージがきていうと、 「なに?」ブルが下あごをつき出して、ニヤリとわらった。 さあブルのらんぼうがはじまるぞ! と、みんなが青くなった。ちょうど食堂にいたときだ。中には焼き肉を半分、食いかけたままで、コソコソと逃げだしたものもいる。ぼくは、このとき、すみの方で、ジャガイモを食い...
なぜみんなが青くなりましたか。
ブルのらんぼうがはじまるからです。
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国語
小麦のかりとられたあとに一輪の矢車草の花がさいていて、なんということなく、みんなの眼をひいた。 「あんなとこに、矢車草があるげや。」 そう兵太郎君がいった。 「うん。」 と大作君が答えた。 するとみんなのうしろにすわって、すこしきまりわるそうにしていた大頭の吉太郎君が、 「とってこうか。」 といって、小走りに走っていき、二メートルほどの赭土の傾斜をいせいよくかけのぼった。 みんなは顔を見合わせた。吉太郎君がすこし元気すぎるのだ。あんなに元気なら、なぜ最後までがんばらなかったのか。みんなの心にはいまになって、優勝をとりにがしたいまいましさがよみがえってきた。 吉太郎君は矢車草をとって、みんなのそばにもどってきた。 ...
大作君はなぜ、氷の破片を吉太郎君に渡すのをためらったのか。
大作君が氷の破片を吉太郎君に渡すのをためらったのは、周囲が吉太郎君を嫌っており、それに逆らうことになるから。
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ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が少ないほうを教えてください。
大きな川に浮かんでいる船のうち、数が少ないほうは大きな船で百隻です。
JCRRAG_014253
国語
中国の上海にある町です。昼でも薄暗い家の二階で、人相の悪いインド人の婆さんが一人、商人らしい一人のアメリカ人と何かしきりに話し合っていました。 「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来たのだがね」 アメリカ人はそう言いながら、新しい巻煙草へ火をつけました。 「占いですか? 占いは当分見ないことにしましたよ」 婆さんは嘲笑うかのように、じろりと相手の顔を見ました。 「この頃は折角見て上げても、御礼さえろくにしない人が、多くなって来ましたからね」 「そりゃもちろん御礼をするよ」 アメリカ人は惜しげもなく、三百ドルの小切手を一枚、婆さんの前へ投げてやりました。 「差し当たりこれだけ取って置くさ。もしお婆さんの占いが当れば、そ...
薄暗い家の二階で話し合っていたのは何人か。
薄暗い家の二階で話し合っていたのは2人です。
JCRRAG_014254
国語
こんなふうに、田舎も街も、どうも実に奇妙なので、私は驚いてしまいました。 「これは一たいどうしたわけなのでしょう。町にも畑にも、あんなにたくさんの人々が、とても忙しそうに動きまわっているのに、ちょっとも、よくないようですね。私はまだ、こんなでたらめに耕された畑や、こんなむちゃくちゃに荒れ放題の家や、みじめな人間の姿を見たことがないのです。」 と私は案内役の貴族に尋ねてみました。 すると彼は次のような話をしてくれました。 今からおよそ四十年前に、八人の人間がラピュタへ上がって行ったのです。彼等は五ヵ月ほどして帰って来ましたが、飛島でおぼえていたのは、数学のはしくれでした。しかし、彼らは、あの空の国のやり方に、とてもひどく、かぶ...
学士院にいる先生たちが話す、新しい道具ができることの違いを教えてください。
学士院では、先生たちは「もし、この道具を使えば、今まで十人でした仕事が、たった一人で出来るし、宮殿はたった一週間で建つ。それに一度建てたら、もう修繕する必要がない。」とこういうのです。 もう一方で「そして、この道具を使えば、果物は、いつでも好きなときに熟れさせることができ、今までの百倍ぐらいたくさん取れるようになる。」 と、いろいろと結構なことばかり言うのです。
JCRRAG_014255
国語
三人の少年大使は、やがて進めるだけ進んで、火星人の群の前に立ち停まった。 あとで山木の語った感想によると、彼はあまり異様な火星人をたくさん目の前に見たので、頭が変になり、気を失いかけたそうである。 張の感想によると、彼は火星人の身体つきを見て、これはスープで丸煮にして喰べたら、さぞうまいだろうと思ったそうである。 ネッドはどんなことを考えたか。何とかして火星人をひとり土産にして地球へ連れてかえり、見世物にしたら、さぞお金が儲かることだろうと思ったそうだ。 それはさておき、山木はここで火星人に対し一つ敬礼をして親愛の情を示したいものだが、さてどんなかたちをして見せれば、火星人たちはそれを敬礼だと受取ってくれるだろうかと思いなや...
白いマフラーを巻いた火星人は何者か。
白いマフラーを巻いた火星人はギネという名前で、ミカサ集団の代表者を務めている。
JCRRAG_014256
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ブルは、牛より強いジョージに勝ってから、いよいよらんぼうになった。洗濯代ばかりでなく、倶楽部の代金まで、まるではらわなくなった。この倶楽部というのは、学生の寄宿舎なのだ。名前を「ラサハ倶楽部」という。「ラサハ」というのは、ギリシャのことばで、「友だちの愛」という意味だ。ところが、ブル一人のらんぼうで、みんながビクビクしてる。「友だちの愛」が、ブルのために、やぶれてるのだ。このみんなは、カリフォルニア大学の学生で、その大学は、米国の大都会サンフランシスコにある。ぼくは、和歌山中学を卒業してから、このカリフォルニア大学へはいって、そして、ラサハ倶楽部に、寄宿していたのだ。日本人はぼくばかり、ほかはみんな、米国人だ。ブルを合わせて四十八人...
フランクは内村の部屋に来てどうしましたか。
ほんとうにこまってる顔をしながら、「内村君、ブルのやつが、下宿代をはらわないんだ。しかし、追い出すといったりしたら、それこそたいへんだしね。どうしたものだろう?」と、相談しだした。
JCRRAG_014257
国語
小麦のかりとられたあとに一輪の矢車草の花がさいていて、なんということなく、みんなの眼をひいた。 「あんなとこに、矢車草があるげや。」 そう兵太郎君がいった。 「うん。」 と大作君が答えた。 するとみんなのうしろにすわって、すこしきまりわるそうにしていた大頭の吉太郎君が、 「とってこうか。」 といって、小走りに走っていき、二メートルほどの赭土の傾斜をいせいよくかけのぼった。 みんなは顔を見合わせた。吉太郎君がすこし元気すぎるのだ。あんなに元気なら、なぜ最後までがんばらなかったのか。みんなの心にはいまになって、優勝をとりにがしたいまいましさがよみがえってきた。 吉太郎君は矢車草をとって、みんなのそばにもどってきた。 ...
吉太郎君に対する仲間の態度には、どのような背景があったのか。
吉太郎君に対する仲間の態度には、普段から卑怯な行動をとっていたため、信頼を失っていた背景があった。
JCRRAG_014258
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私はこの国で、別にいじめられたわけではないのです。だが、どうも、なんだか、みんなから馬鹿にされているような気がしました。この国では、王も人民も、数学と音楽のことのほかは、何一つ知ろうとしないのです。だから私なんか、どうも馬鹿にされるのでした。 ところが、私の方でも、この島の珍しいものを見物してしまうと、もう、そこの人間たちには、あきあきしてしまいました。彼らはいつも、何か我を忘れて、ぼんやり考え事に耽っているのです。付き合う相手として、これほど不愉快な人間はいません。 五人と話すと三人はぼんやりしているのです。 で、私はいつも女や、商人や、叩き役、侍童などとばかり話をしました。 ものを言って、筋の通った返答をしてくれるの...
私が楽しく話ができた人間のうち、もっとも人数が多いものを教えてください。
私が楽しく話ができた人間のうち、もっとも人数が多いのは侍童で六人です。
JCRRAG_014259
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中国の上海にある町です。昼でも薄暗い家の二階で、人相の悪いインド人の婆さんが一人、商人らしい一人のアメリカ人と何かしきりに話し合っていました。 「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来たのだがね」 アメリカ人はそう言いながら、新しい巻煙草へ火をつけました。 「占いですか? 占いは当分見ないことにしましたよ」 婆さんは嘲笑うかのように、じろりと相手の顔を見ました。 「この頃は折角見て上げても、御礼さえろくにしない人が、多くなって来ましたからね」 「そりゃもちろん御礼をするよ」 アメリカ人は惜しげもなく、三百ドルの小切手を一枚、婆さんの前へ投げてやりました。 「差し当たりこれだけ取って置くさ。もしお婆さんの占いが当れば、そ...
薄暗い家の二階で話している人間の国籍の数を教えてください。
薄暗い家の二階で話している人間の国籍の数は2で、 「インド」 「アメリカ」 です。
JCRRAG_014260
国語
この発明家は、胡瓜から日光を引き出す計画を、やっているのだそうです。なんでも、もう八年間このことばかり考えているのだそうです。それは、つまり、この胡瓜から引き出した日光を缶詰にしておいて、夏のじめじめする日に、空気を温めるために使おうというのです。 「もうあと八年もすれば、これはきっと、うまくできるでしょう。」 と彼は私に言いました。 「しかし困るのは、胡瓜の値段が今非常に高いことです。どうか、ひとつこの発明を助けるために、いくらか寄附していただけないでしょうか。」 と彼は手を差し出しました。私は金貨を二枚と銀貨を三枚渡しました。 別の部屋に入ると、悪臭がむんと鼻につきました。びっくりして私は跳び出したのですが、案内者が引...
発明家がやろうとしてることの違いを教えてください。
発明家は、胡瓜から日光を引き出す計画を、やっています。 もう一方の発明家が行っている研究は、人間の排泄したものを、もう一度もとの食物になおすことです。
JCRRAG_014261
国語
少年たちの形勢は悪くなった。 山木は言葉もなく、ブブンに言い負かされた形だ。ブブンの大きな眼玉がぐるぐると動き、彼の頭に生えている触角が蛇のようにくねくねと気味わるくゆらぐ。 ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張にすがりついた。 「おい張、ぼくたちは一体どうなるだろうね」 地蔵さまのように立っていた張は、ネッドの手をやさしくなでてやった。そしていった。 「大丈夫だ。心配するなよ。今にうまく解決する」 「ほんとうかい。でも、相手のけんまくは相当強いぜ。逃げてかえろうか」 「まあ待て、動いてはよくない。ぼくのように落付いているんだ」 「だめだよ。ぼくは落付けやしないよ」 「ネッド」 「なんだ、張」 「お...
ギネがアメリカ語を話せるようになったのはなぜか。
ギネがアメリカ語を話せるようになったのは、ギネ自身が地球へ行き、調べてきたからである。
JCRRAG_014262
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これからがたいへんだ。フランクが倶楽部中の者に、「内村は小指一本でポールに勝つといってる」と話したらしい。すぐにポールのブルがききつけて、カンカンにおこったのだ。いきなり、ボクシングの試合をぼくに申し込んできた。どうもしかたがない。「よろしい。やろう!」とぼくもすぐに返事した。すると、この試合の評判が、大学中にひろがってしまった。大学でもポールの別の名はブルだ。そこで、 「ブルを小指一本で、日本人の内村が、投げとばすそうだ」という大評判なのだ。小指のことを、英語で「赤ん坊の指」という。大きな牛のようなブルを、赤ん坊の指一本でなげとばすというんだから、この大評判が、とうとう、新聞にまで出てしまった。いよいよ、大さわぎになって、ミス・...
内村はブルと試合することになって困ったのはなぜですか。
小指一本でブルと試合するのは、どうしたらいいか、自分でもわからなかったから。
JCRRAG_014263
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その夜、大作君はくたびれたので、柱をふまえてねそべっていた。下からみたって、いつもみなれたすかんぴんの貧しい家であった。しかし大作君の心は、いまは安らかにここに落ち着いていた。貧乏なことになんの不平もなかった。 そこへ風呂からあがったはだかん坊の弟たちが、湯気につつまれながら出てきた。そして大作君の頭のかたわらで相撲をとりはじめた。どんどんと大作君の頭にひびいた。 いつもなら大作君は、「やめんかッ」と、優等生の兄さんらしくどなるところだ。しかし今夜はしからなかった。弟たちの健康なはだかん坊をたのもしいもののようにみていた。足音が大きくひびいてくればくるほど気持ちがよかった。――おお! 力を出せ! 力のありったけを出せ! 家がつぶ...
大作君はなぜ、弟たちの乱闘を怒らずに見ていたのか。
大作君は弟たちの元気な姿に、生命力と希望を感じたから。
JCRRAG_014264
国語
さっそく、三百人の大工と二百人の技師に言いつけて、この国で一番大きな機械を持ち出すことになりました。それは長さ七フィート、幅四フィートの木の台で、二十二箇所の車輪がついています。私が眠り薬のおかげで、ぐっすり何も知らないで眠っている間に、この車が私の身体にぴったり横づけにされていました。だが、眠っている私をかつぎ上げて、この事に乗せるのは大へんなことだったらしいのです。 まず第一に、高さ一フィートの柱を八十本立て、それから、私の身体をぐるぐるまきにしている紐の上に、丈夫な綱をかけました。そして、この綱を柱にしかけてある滑車で、えんさえんさと引き上げるのです。九百人の男が力をそろえて、とにかく私を車台の上に吊し上げて結びつけてしまい...
私を滑車に乗せて都に運ぶ際に多く使った物を教えてください。
私を滑車に乗せて都に運ぶ際に多く使った物は馬で、千五百頭です。
JCRRAG_014265
国語
その日のかれこれ同じ時刻に、この家の外を通りかかった、年の若い一人の日本人がいました。それがどう思ったのか、二階の窓から顔を出した中国の女の子を一目見ると、しばらく呆気にとられたように、ぼんやり立ちすくんでしまいました。 そこへ又通りかかったのは、年をとった中国人の人力車夫です。 「おい。おい。あの二階に誰が住んでいるか、お前は知っていないかね?」 日本人はその人力車夫へ、いきなりこう問いかけました。中国人は楫棒を握ったまま、高い二階を見上げましたが、「あそこですか? あそこには、何とかいうインド人の婆さんが住んでいます」と、気味悪そうに返事をすると、そうそう行こうとするのです。 「まあ、待ってくれ。そうしてその婆さんは、何...
遠藤が出したピストルの数を教えてください。
遠藤が出したピストルの数は1です。
JCRRAG_014266
国語
それから、非常に器用な建築家もいました。彼が思いついた新しい研究によると、家を建てるには、一番はじめに、屋根を作り、そして、だんだん下の方を作ってゆくのがいいというのです。その証拠に、蜂や蟻などもこれと同じやり方でやっているのではないか、と彼は言っていました。 ある部屋では、生まれながらの盲人が、盲人の弟子を使っていました。彼らの研究は、画家のために、絵具を混ぜることでした。この先生は、指と鼻で、絵具の色が見分けられるというのです。しかし、私が訪ねたときは、先生はほとんど間違ってばかりいました。 また別の部屋には、鋤や家畜の代わりに、豚を使って、土地を耕すことを発見したという男がいました。 それはこうするのです。まず、一エーカ...
非常に器用な建築家と、生まれながらの盲人がやろうとしている研究の違いを教えてください。
非常に器用な建築家が思いついた新しい研究によると、家を建てるには、蜂や蟻などのように、一番はじめに屋根を作り、そしてだんだん下の方を作ってゆくのがいいという考えをしていました。 その一方、ある部屋では、生まれながらの盲人が、盲人の弟子を使っていました。彼らの研究は、画家のために、絵具を混ぜることでした。この先生は、指と鼻で、絵具の色が見分けられるということでした。
JCRRAG_014267
国語
さてこの物語も、ここらで結末に入らなければならない。 火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。そして火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。これは博士にとっても意外な大きな収穫だった。博士が火星航空路に成功しただけでもすばらしい収穫であるのに、なおその上にこの功績を加えたのであった。 それから博士は、次の仕事にとりかかった。それは地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。 地球との通信は、うま...
何という名前の新宇宙艇が地球人と火星人の合作で建造されたか。
地球人と火星人の合作で「太陽の子」という名前の新宇宙艇が建造された。
JCRRAG_014268
国語
伊藤豊治青年が洗面を済まして着替えをしているところへ、制服を着たボーイが朝のコーヒーを運んで来た。 「お早うございます」 「ああお早う」 「よくお寝やすみになれましたか」 伊藤青年はネクタイを結びながら、ボーイの支度するコーヒーのテーブルに向かって掛けた。あまり機嫌のよい顔つきではない。 「よく眠れなかったよ君、一体この向こうの部屋にはどんな客が泊まっているんだい? ひと晩中へんな音をたてたり妙な声をしたり、本当に困ったよ」 「向こうの部屋と申しますと?」 「廊下の向こうさ、この翼屋で、向こうといえばここと廊下の向こうと二部屋しか無いじゃないか」 ボーイはなにか思い当たる事があるらしく、サッと顔色を変えながら眼をそら...
伊藤はなぜこのホテルに一人で泊まることになりましたか。
伊藤が博士に会いにホテルへ来てみると、博士は仙台へ出張することになってしまったからです。
JCRRAG_014269
国語
その夜、大作君はくたびれたので、柱をふまえてねそべっていた。下からみたって、いつもみなれたすかんぴんの貧しい家であった。しかし大作君の心は、いまは安らかにここに落ち着いていた。貧乏なことになんの不平もなかった。 そこへ風呂からあがったはだかん坊の弟たちが、湯気につつまれながら出てきた。そして大作君の頭のかたわらで相撲をとりはじめた。どんどんと大作君の頭にひびいた。 いつもなら大作君は、「やめんかッ」と、優等生の兄さんらしくどなるところだ。しかし今夜はしからなかった。弟たちの健康なはだかん坊をたのもしいもののようにみていた。足音が大きくひびいてくればくるほど気持ちがよかった。――おお! 力を出せ! 力のありったけを出せ! 家がつぶ...
大作君の価値観の変化は、どのようなきっかけで生じたのか。
大作君の価値観の変化が生じたきっかけは家族の健康や努力を実感し、貧しさを前向きに捉えるようになったから。
JCRRAG_014270
国語
ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が多いものを教えてください。
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が多いものは村落で百あります。
JCRRAG_014271
国語
その夜の十二時に近い時分、遠藤は独り婆さんの家の前にたたずみながら、二階の硝子窓に映る火影を口惜しそうに見つめていました。 「折角御嬢さんのありかをつきとめながら、とり戻すことが出来ないのは残念だな。いっそ警察へ訴えようか? いや、いや、中国の警察が手ぬるいことは、香港でもう懲り懲りしている。万一今度も逃げられたら、又探すのが一苦労だ。といってあの魔法使には、ピストルさえ役に立たないし」 遠藤がそんなことを考えていると、突然高い二階の窓から、ひらひら落ちて来た紙切れがあります。 「おや、紙切れが落ちて来たが、もしや御嬢さんの手紙じゃないか?」 こうつぶやいた遠藤は、その紙切れを、拾い上げながらそっと隠した懐中電燈を出して、ま...
遠藤が懐中時計を出して見た時間は、正確には何時何分ですか。
遠藤が懐中時計を出して見た時間は、正確には十一時五十五分です。
JCRRAG_014272
国語
さて、その次の部屋に行くと、壁から天井から、くもの巣だらけで、やっと人ひとりが出入りできる狭い路がついていました。私が入って行くと、 「くもの巣を破っては駄目だ。」 と、いきなり大声でどなりました。それから、相手は私に話しかけてくれました。 「そもそもくもというものは、蚕などよりずっと立派な昆虫なのだ。くもは糸を紡ぐだけでなく、織り方までちゃんと心得ている。だから、蚕の代わりにくもを使えば、絹を染める手数が省けることになる。」 そう言って、彼は、非常に美しい蠅をたくさん取り出して見せてくれました。 赤の美しい蠅、青の美しい蠅、緑の美しい蠅がいました。 つまり、くもにこの美しい蠅を食べさせると、くもの糸にその色がつくのだそ...
学士院でも指折りの有名人が部下にやらせている研究を教えてください。
学士院でも指折りで有名な人の部屋では部下がこの有名な発明家の指図で働いていました。部下の一人は、空気をかわかして塊にすることを研究していました。 また一方で、ある部下は、石をゴムのように柔かくして、枕をこしらえようとしていました。
JCRRAG_014273
国語
この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、川上と山岸という二人の少年鉱員であった。 この三人は、梅雨ばれの空をあおぎながら、早朝この山へのぼってきた。 この山は、この間までりっぱな坑道をもった鉱山であったが、とつぜん五百機に近い敵機の大編隊によって集中爆撃をうけ、そのためにこの鉱山はめちゃめちゃになった。 坑道の入口はたたきつぶされ、変電所も動力室も事務所も、あとかたなく粉砕されてしまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬器も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索が、赤い土のあいだから、枯草のように顔を出しているだけであった。 それよりも、すごい光景は、この鉱山の上に...
金田と二人の少年が鉱山の状況を調査するという任務に選ばれたのはなぜか。
金田と二人の少年鉱員が鉱山の状況を調査する任務に選ばれたのは、鉱山をできるだけ早く修復し、鉱石を採掘する必要があった為。
JCRRAG_014274
国語
「やっぱりそうよ」 みどりは電話を切って母の方へ振り返った。 「で、一体どうしたんだって?」 「なんだか秘密を要する研究報告のために、鹿谷博士と御一緒に上京したんですって、だからそれが済むまでは家へ来られないって」 「そう、じゃあおまえ、福岡の方へ送るつもりで用意しといたズボン下やシャツを持って行ってあげなさい」 「そうね、どうせ学校の帰りに麻布の村上さんを訪ねるお約束だから行くわ、そして汚れ物があったら持って来るわね」 一年ぶりに兄に会えると思うと、みどりはもう心もうきうきとして来るのだった。 学校が終わったのが午後四時、それから片町の友達を訪ねたが、無理に引き留められて、六本木の近くにある山手ホテルへ着いたのは午後...
みどりは兄である伊藤と会えましたか。
いいえ、みどりは兄である伊藤と会えませんでした。
JCRRAG_014275
国語
ある日、王さまはこじきのようなようすをして、ひとりで町へやってゆきました。 町には小さな靴屋がいっけんあって、おじいさんがせっせと靴をつくっておりました。 王さまは靴屋の店にはいって、 「これこれ、じいや、そのほうはなんという名まえか。」 とたずねました。 靴屋のじいさんは、そのかたが王さまであるとは知りませんでしたので、 「ひとにものをきくなら、もっとていねいにいうものだよ。」 と、つっけんどんにいって、とんとんと仕事をしていました。 「これ、名まえはなんと申すぞ。」 とまた王さまはたずねました。 「ひとにくちをきくには、もっとていねいにいうものだというのに。」 とじいさんはまた、ぶっきらぼうにいって、仕事を...
なぜマギステルじいさんは王さまの誘いに乗らなかったのか。
マギステルじいさんは王さまを尊敬しており、不忠者を許せなかったから。
JCRRAG_014276
国語
ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が多いものを教えてください。
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が多いものは村落で百あります。
JCRRAG_014277
国語
白はやっと喘ぎ喘ぎ、主人の家へ帰って来ました。黒塀の下の犬くぐりを抜け、物置小屋を回りさえすれば、犬小屋のある裏庭です。白はほとんど風のように、裏庭の芝生へ駈けこみました。もうここまで逃げて来れば、罠にかかる心配はありません。おまけに青あおした芝生には、幸いお嬢さんや坊ちゃんもボール投げをして遊んでいます。それを見た白の嬉しさは何と言えばいいのでしょう? 白は尻尾を振りながら、一足飛びにそこへ飛んで行きました。 「お嬢さん! 坊ちゃん! 今日は犬殺しにあいましたよ。」 白は二人を見上げると、息もつかずにこういいました。(もっともお嬢さんや坊ちゃんには犬の言葉はわかりませんから、わんわんと聞えるだけなのです。)しかし今日はどうした...
坊ちゃんは白を何回バットで打ちましたか。
坊ちゃんは白を2回バットで打ちました。
JCRRAG_014278
国語
それから、これは私にはどうもよくわからないのですが、この有名な学者は、畑にもみがらを蒔くことを研究しており、さらに羊に毛の生えない薬を塗ることを、目下しきりに研究しているのだそうです。 私は道を横切って、向こう側の建物に入りました。そこの学士院には、学問の発明家がいました。 私が最初に会った教授は、広い教室にいました。そこには四十人ばかりの学生が集っていました。男が十五、女が三十五人だったでしょうか、教授は一つの便利な機械を考える研究をしていました。 その機械を使えば、どんな無学な人でも、何でも書けるのです。哲学、詩、政治学、数学、神学、そんなものが誰にでも、らくに書ける機械でした。教授は、その機械についていろいろ私に説明して...
有名な学者が研究していることと、機械が得意な教授のやっている研究の違いを教えてください。
有名な学者は、畑にもみがらを蒔くことを研究しており、さらに羊に毛の生えない薬を塗ることを、目下しきりに研究しているそうです。 一方私が次に会った教授は、一つの便利な機械を考える研究をしていました。その機械を使えば、どんな無学な人でも、何でも書けるのです。哲学、詩、政治学、数学、神学、そんなものが誰にでも、らくに書ける機械ということでした。
JCRRAG_014279
国語
息せききって、三人は本部へかけこんだ。そのとき本部につめあわしていた人々は、三人が気が変になったのではないかと思ったそうだ。 顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったという。 それでも三人は、水をのませられたり、はげまされたりしてそれからしばらくして、気をとりなおしたのであった。そしてようやく三人が見た「地底の怪物」のことが、本部の人々に通じたのであった。 その物がたりは、こんどは本部の人々の顔をまっ青にかえた。なかには、それはこわいこわいと思うあまり、見ちがえたのであ...
奇妙な死骸の正体は分かったか。
奇妙な死骸の正体は誰一人として分からず、本部と警察も分からなかった。
JCRRAG_014280
国語
それから博士と伊藤青年がどんな活躍をしたかは分からない、翌日の朝十時、ロビーでお茶の時間が開かれた時、博士と伊藤豊治の二人は、さっぱりと身なりを改めて、片隅のテーブルで熱いコーヒーを啜っていた。 その日はばかに客が多く、朝食だけ食べに来たらしい紳士や、面会人と見える人々が、それぞれコーヒーを啜ったり、トーストとハムエッグをつついたりしていた。十時が十五分過ぎた頃だった。ホテルの表に一台の高級車が着いて、三人のヨーロッパ人がロビーへ入って来た。この三人は毎朝ここへ朝食だけを食べに来るので、いつも奥の方にきまってテーブルが用意されてあるくらいなじみの客だった。 入って来た三人は、訛りのあるフランス語で口やかましく話しながら、自分たち...
ボーイは伊藤に殴られてどうなりましたか。
ボーイは鼻から血を迸らせながらのけぞって倒れた。
JCRRAG_014281
国語
「犬」という字が一字きり大きく黒板に書かれてあります。先生はその前を右へいったり左へいったり、ときにはそこから生徒たちの方へおりてきて、生徒たちがせっせと作文を書いているのをのぞいたりします。みんなは頭を動かし動かし犬のことを作文に書いています。家でかっている犬のこと。かわいそうなのら犬のこと。どこかの犬にほえつかれたこと。それぞれかわったことを書いています。 いちばんうしろの、えんぴつけずりの前では酒屋の次郎君がこつこつと書いています。先生が書く前になんども字を美しくきれいに書かねばなりませんと注意なさったにもかかわらず、ごてごてと汚く書きこんでいます。けしゴムがそこにあるのに書きちがえると指の先につばをつけてこすってしまいます...
ほかの犬がきてもぼくんちの犬がううとうなるとどうなりますか。
ほかの犬がきてもぼくんちの犬がううとうなるとこそこそとにげていきます。
JCRRAG_014282
国語
私はこの国で、別にいじめられたわけではないのです。だが、どうも、なんだか、みんなから馬鹿にされているような気がしました。この国では、王も人民も、数学と音楽のことのほかは、何一つ知ろうとしないのです。だから私なんか、どうも馬鹿にされるのでした。 ところが、私の方でも、この島の珍しいものを見物してしまうと、もう、そこの人間たちには、あきあきしてしまいました。彼らはいつも、何か我を忘れて、ぼんやり考え事に耽っているのです。付き合う相手として、これほど不愉快な人間はいません。 五人と話すと三人はぼんやりしているのです。 で、私はいつも女や、商人や、叩き役、侍童などとばかり話をしました。 ものを言って、筋の通った返答をしてくれるの...
私が楽しく話ができた人間のうち、もっとも人数が少ないものを教えてください。
私が楽しく話ができた人間のうち、もっとも人数が少ないのは商人で三人です。
JCRRAG_014283
国語
お嬢さんや坊ちゃんに追い出された白は東京中をうろうろ歩きました。しかしどうしても、忘れることのできないのはまっ黒になった姿のことです。白は客の顔を映している理髪店の鏡を恐れました。雨上がりの空を映している往来の水たまりを恐れました。往来の若葉を映している飾窓の硝子ガラスを恐れました。いや、カフェのテーブルに黒ビールをたたえているコップさえ、けれどもそれが何になるでしょう? あの自動車を御覧なさい。ええ、あの公園の外にとまった、大きな黒塗りの自動車です。漆を光らせた自動車の車体は今こちらへ歩いて来る白の姿を映していました。はっきりと、鏡のように。白の姿を映すものはあの客待の自動車のように、到るところにあるわけなのです。もしあれを見たと...
白が東京中を歩いて恐れた物は何個ありますか。
白が東京中を歩いておそれた物は4個で、 「客の顔を映している理髪店の鏡」 「雨上がりの空を映している往来の水たまり」 「往来の若葉を映している飾窓のガラス」 「カフェのテーブルに黒ビールをたたえているコップ」 です。
JCRRAG_014284
国語
私はつづいて、政治の発明家たちを訪ねましたが、この教室では、あまり愉快な気持にはされなかったのです。 この教室で、一人の医者がこんな研究をしていました。大臣などというものは、どうも物忘れがひどくて困るとは、誰もが言う苦情ですが、これを防ぐには、次のようにすればいいというのです。つまり、大臣に面会したときには、できるだけ、わかりやすい言葉で用件を伝えておいて、別れぎわに、一つ、大臣の鼻を一回つまむとか、腹を二回蹴るとか、腕を三回つねるとか、なんとかして、約束したことは忘れないようにさせるのです。そしてその後も、面会するたびに同じことを繰り返し、約束したことは実行してもらうようにするのです。 また、別の医者は、政党の争いをうまく...
二人の医者がやろうとしている研究の違いを教えてください。
医者は物忘れのひどい大臣のために、大臣に面会したときには、できるだけわかりやすい言葉で用件を伝えておいて、別れぎわに、一つ、大臣の鼻を一回つまむとか、腹を二回蹴るとか、腕を三回つねるとか、なんとかして、約束したことは忘れないように繰り返す研究だそうです。 一方、別の医者は、政党の争いをうまく停めるために方法を研究していました。まず両方の政党から百人の議員を選んできて、これを二人ずつ、頭の大きさの似たもの同士の組にして、それぞれ両方の頭をのこぎりでひいて、二つに分けます。こうして切り取った半分の頭を、それぞれ取り換えっこして、反対派の頭にくっつけるという研究です。
JCRRAG_014285
国語
東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。 この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。 この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。 この特別刑事調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち...
特別刑事調査隊の隊長である室戸博士は、報告を受け取った後何をしたか。
特別刑事調査隊の隊長である室戸博士は、報告を受け取った後、甲斐博士に解剖を依頼した。
JCRRAG_014286
国語
それから博士と伊藤青年がどんな活躍をしたかは分からない、翌日の朝十時、ロビーでお茶の時間が開かれた時、博士と伊藤豊治の二人は、さっぱりと身なりを改めて、片隅のテーブルで熱いコーヒーを啜っていた。 その日はばかに客が多く、朝食だけ食べに来たらしい紳士や、面会人と見える人々が、それぞれコーヒーを啜ったり、トーストとハムエッグをつついたりしていた。十時が十五分過ぎた頃だった。ホテルの表に一台の高級車が着いて、三人のヨーロッパ人がロビーへ入って来た。この三人は毎朝ここへ朝食だけを食べに来るので、いつも奥の方にきまってテーブルが用意されてあるくらいなじみの客だった。 入って来た三人は、訛りのあるフランス語で口やかましく話しながら、自分たち...
博士が敵ながらあっぱれといったのはなぜですか。
赤外線を使ったのはスパイ戦はじまって以来これが最初だろうと思ったからです。
JCRRAG_014287
国語
つぎは体操の時間です。 紅白の帽子の列が東と西に向きあってならんでいます。先生がまん中で笛をふきました。わあっとかん声があがります。紅白の波は向きあって進んできてぶつかります。それからはいりみだれて帽子のとりっくらです。勝負なかばでふたたび笛が鳴ります。すると帽子をとられた者も、まだとられない者もさあっと東西にひきあげていきます。 ところが真中にふたりの少年がお互いに相手の腕をつかんだままにらみあって立っています。足を四方にふんばっていっかな動こうとしません。そのくせふたりとも帽子はとっくにとられて頭は陽にさらされているのです。ふたりは次郎くんと森川くんです。 先生がゆっくり近よってこられました。 「お前らは何をやっているの...
なぜ次郎くんは森川くんに対して強いライバル意識を持っているのか。
次郎君と森川君は、競技の結果などで競争が続いているから。
JCRRAG_014288
国語
さっそく、三百人の大工と二百人の技師に言いつけて、この国で一番大きな機械を持ち出すことになりました。それは長さ七フィート、幅四フィートの木の台で、二十二箇所の車輪がついています。私が眠り薬のおかげで、ぐっすり何も知らないで眠っている間に、この車が私の身体にぴったり横づけにされていました。だが、眠っている私をかつぎ上げて、この事に乗せるのは大へんなことだったらしいのです。 まず第一に、高さ一フィートの柱を八十本立て、それから、私の身体をぐるぐるまきにしている紐の上に、丈夫な綱をかけました。そして、この綱を柱にしかけてある滑車で、えんさえんさと引き上げるのです。九百人の男が力をそろえて、とにかく私を車台の上に吊し上げて結びつけてしまい...
車が休むことになった時に、私の両側にいた番兵の中で数が多いほうを教えてください。
車が休むことになった時に、私の両側にいた番兵の中で数が多いほうは弓矢をかかげている番兵で五百人です。
JCRRAG_014289
国語
二、三時間たった後、白は貧しいカフェの前に茶色の子犬とただ、たたずんでいました。昼も薄暗いカフェの中にはもう赤あかと電燈がともり、音のかすれた蓄音機は浪花節か何かやっているようです。子犬は得意そうに尾を振りながら、こう白へ話しかけました。 「僕はここに住んでいるのです。この大正軒というカフェの中に。おじさんはどこに住んでいるのです?」 「おじさんかい?おじさんはずっと遠い町にいる。」 白は寂しそうにため息をつきました。 「じゃもうおじさんは家へ帰ろう。」 「まあお待ちなさい。おじさんの御主人はやかましいのですか?」 「御主人? なぜまたそんなことをたずねるのだい?」 「もし御主人がやかましくなければ、今夜はここに泊まっ...
ナポレオンの家のご馳走の例として挙げられている数を教えてください。
ナポレオンの家のご馳走の例として挙げられている数は3で、 「牛乳」、 「カレーライス」、 「ビフテキ」 です。
JCRRAG_014290
国語
私はつづいて、政治の発明家たちを訪ねましたが、この教室では、あまり愉快な気持にはされなかったのです。 この教室で、一人の医者がこんな研究をしていました。大臣などというものは、どうも物忘れがひどくて困るとは、誰もが言う苦情ですが、これを防ぐには、次のようにすればいいというのです。つまり、大臣に面会したときには、できるだけ、わかりやすい言葉で用件を伝えておいて、別れぎわに、一つ、大臣の鼻を一回つまむとか、腹を二回蹴るとか、腕を三回つねるとか、なんとかして、約束したことは忘れないようにさせるのです。そしてその後も、面会するたびに同じことを繰り返し、約束したことは実行してもらうようにするのです。 また、別の医者は、政党の争いをうまく...
二人の教授が議論している人民を苦しめないで、税金を集めることができるかという方法の違いを教えてください。
二人の教授がしきりに議論しているのを聞きました。どうしたら、人民を苦しめないで税金を集めることができるかという議論でした。一人の教授の意見では、悪徳や愚行に税金をかけるのがいい、というものでした。 ところが、もう一人の教授の意見では、人が自惚れているであろう長所に税金をかけたらいい、というものでした。
JCRRAG_014291
国語
甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。 「あっ」 解剖に立会っていた者で、青くならない者はなかった。 怪物の死骸――いや、死んだものとばかり思っていた、その怪物の身体は、解剖台の上に突立った。あまりのすごさに、人々は思わず下にひれ伏した。 と、怪物の身体は、台の上で独楽のようにきりきりと舞いだした。それが見るまに台から上にとびあがったと思うと、天幕を頭でつきあげた。ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。すると天幕がばさりと下に崩れ落ち、次にその天幕は地上を滑って走りだした。その後で、解剖台が大きな音をたててひっくりかえったので、人々はびっくりして目をとじた。 やが...
甲斐博士が怪物から身を引くのと同時に何が起こったか。
甲斐博士が怪物から身を引くのと同時に怪物はぴょんと跳ね上がり、解剖台の上に突っ立った。
JCRRAG_014292
国語
ある大都会の大通りの下の下水道に、悪魔が一匹住んでいました。まっ暗な中でねずみやこうもりなんかと一緒に、下水の中の汚物等をあさって暮らしていました。ところがある時、下水道の中に上の方から明るい光がさしていましたので、何だろうと思って寄ってゆくと、下水道の掃除口が半分ばかり開いているのです。悪魔は何の気もなくその掃除口につかまって、そっと外をのぞいてみて、びっくりしました。街中に明るく灯りがともっていて、大勢の人がぞろぞろ通っていて、おもしろい蓄音機の音までも聞こえています。 「ほほう、まっ暗な汚いこの下水道の上に、こんな立派な賑やかな通りがあろうとは、今まで夢にも知らなかった。何ときらきら光ってる灯りなんだ。何と大勢の美しい人間共...
悪魔は下水道に戻れなくなったのはなぜですか。
悪魔は方々の掃除口を探して歩きましたが、どこも頑丈な鉄の蓋が閉め切ってあって、下水道へはいり込む隙間もなかったからです。
JCRRAG_014293
国語
第二の角を次郎選手と森川選手がほとんど同時にまわりました。するとふたりはもうすっかりとりのこされてしまっていることを知りました。前をいく者はみなもう第三の角をまわってしまっていて、檜葉垣ぞいの静かな道にはとんぼがとんでいるばかりです。 いつもならこのあたりで次郎君が、 「森川君、ゆっくりいけよ。」 と声をかけるのです。すると森川君が、 「よしきた、と」 と応じて、ふたりは妥協するのです。そして歩調をゆるめることになっていました。しんがりになるにはひとりよりふたりいっしょの方が心づよいからでしょう。 ところが、今日の次郎君はかたく口をむすんでがんばりつづけます。息がきれて、血をはいてたおれようと、森川君なんかには口をきかな...
なぜ次郎君は急に走るのをやめてしまったのか。
次郎君は競争心が薄れ、不敵な気持ちになったから。
JCRRAG_014294
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ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が少ないものを教えてください。
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が少ないものは大都市で五十一あります。
JCRRAG_014295
国語
その後の白はどうなったか?それは一々話さずとも、いろいろな新聞に伝えられています。おおかたどなたも御存じでしょう。度々危うい人命を救った、勇ましい一匹の黒犬のあるのを。また一時『義犬』という活動写真が流行したことを。あの黒犬こそ白だったのです。しかしまだ不幸にも御存じのない方がいれば、どうか下に引用した新聞の記事を読んで下さい。 東京日日新聞。昨十八日(五月)午前八時四十分、奥羽線上り急行列車が田端駅付近の踏切を通過する際、踏切番人の過失により、田端一二三会社員柴山鉄太郎の長男実彦(四歳)が列車の通る線路内に立ち入り、危く轢死を遂げようとした。その時、たくましい黒犬が一匹、稲妻のように踏切へ飛びこみ、目前に迫った列車の車輪から、見...
白の活躍が載った新聞の数を教えてください。
白の活躍が載った新聞の数は5で、 「東京日日新聞」、 「東京朝日新聞」、 「国民新聞」、 「時事新報」、 「読売新聞」 です。
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国語
昔、ある北の国の山奥に一つの村がありました。その村に伊作、多助、太郎右衛門という三人の百姓がいました。 三人の百姓は少しばかりの田を耕しながら、その合間に炭を焼いて三里ばかり離れた城下に売りに行くのを仕事にしておりました。 三人の百姓の生まれた村というのは、それはそれは淋しい小さな村で、秋になると、山が一面に紅葉になるので、城下の人たちが紅葉を見に来るほか、何のとりえもないような村でありました。 しかし百姓たちの村に入るところに大きな河が流れて、その河には、秋になると、岩名や山魚が沢山泳いでいました。 太郎右衛門は 村の人たちは、みんな楽しそうに、元気に働いていました。 伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋のおわりに、...
多助と伊作が背負っている炭俵の違いを教えてください。
伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある秋のおわりに、いつものように背中に炭俵を背負って城下へ出かけて行きました。 多助は村の百姓たちのなかでもとびぬけて小柄なので、二人よりも、背負っている炭俵が小さいのです。 一方、伊作は村の百姓たちのなかでもさらに背が高く大柄なので、とても大きな炭俵を背負っていました。
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国語
青いとかげの化物みたいな怪死骸に逃げられ、皆がっかりだった。はるばる東京からやってきた特別刑事調査隊の七人組も、どうやら面目をつぶしてしまったかたちで、室戸博士以下くやしがること一通りではなかった。 この上、現場にうろうろして、怪物のとび去った空をながめていても仕方がないので、鉱山の若月次長のすすめるままに、一同は鉱山事務所へ行って休息することとなった。 青とかげの怪物がにげてしまったことは、すでに事務所にもひろがっていた。皆おちつきを失って、あっちに一かたまり、こっちに一かたまりとなり、今入ってきた七人組を横目でにらみながら、怪物の噂に花がさいている。 「あの七人組の先生がたも、こんどはすっかり手を焼いたらしいね」 「しか...
鉱山事務所では、青い怪物が逃げ出したことについてどのような噂がされていたか。
鉱山事務所では、青い怪物が逃げ出したことについて、七人組の先生方も手を焼いた、自分たちが捕まえておいたのに逃がすとはなっていない、これから禍をなすだろう、帆村さんに任せておけばよかったなどの噂がされていた。
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国語
しばらくたって眼を開くと、そこもやはり賑やかな大通りで、ハイカラな洋服の紳士はステッキを打ち振りながら変なしかめ顔をして歩いていました。きっと腹が空いてるんだな、と思うと悪魔は、急におかしくなって、ははははと笑い出しました。がその声に自分でもびっくりして、首を縮こめた瞬間に、何だか寒くなって、うつらうつらしてる間に風邪をひいたとみえ、大きなくしゃみが出てきました。 紳士は驚いて立ち止まりました。頭の上で笑い声がして、次にくしゃみの音がしたのです。まさか、悪魔の化けてる帽子をかぶってるとは思わないものですから、あたりを見回したり空を仰いだりして、きょとんとした顔つきで考えました。 「変だな」 その時またさっと風が吹いてきました。...
紳士はなぜ立ち止まって帽子を取ろうとしたのですか。
さっと吹いてきた風に真正面から吹きつけられて、悪魔はくしゃんと、もう一回くしゃみをしたからです。
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国語
森川君が十メートルほど先まできたとき、西郷隆盛はシェパードをみつけてむっくり体を起こしました。次郎君は手をはなしました。西郷隆盛は猛然と向かってゆきました。 森川君もそのとき体をわきによけてシェパードに道をあけてやりました。いよいよ犬同士の決闘です。森川君も次郎君も、口に出してはなんともいいません。しかし心の中ではお互いに自分の犬に向かって「おし、おし」と勢いをつけています。次郎君はいつのまにかすすきの穂をひきぬいて人さし指にかたくまきつけていました。 西郷隆盛はシェパードと二メートルほどへだたったところまでいくとぴたっととまって、シェパードとにらみあっていました。――と次郎君と森川君は思えたのですが、じつはにらみあったのではあ...
次郎君と森川君の関係はなぜ変化したのか。
次郎君と森川君は犬の態度を見たことで、自分たちの争いが無意味だと気づいたから。次郎君と森川君の関係は変化した。
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国語
ここで私は巨人の国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向こうへ越えることはできないのです。 だから、その向こうには、どんな人間がいるのか、はたして人が住んでいるのかどうか、それはどんな偉い学者にもわからないのです。国の三方は海で囲まれていますが、港というものは一つもないのです。海岸には尖った岩が一面に立ち並んでいて、海が荒いので舟に乗る人はいません。この国の人は他の国と行き来することはまるでないのです。大きな川には大きな船が百隻は浮かんでいて、小さな船は二百隻は浮かんでいます、そして魚類...
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が少ないものを教えてください。
巨人の国にある大都市と町と村落を比較して、もっとも数が少ないものは大都市で五十一あります。