ID stringlengths 13 13 | Category stringclasses 12
values | Context stringlengths 1 4.96k | Question stringlengths 7 248 | GroundtruthAnswer stringlengths 2 663 |
|---|---|---|---|---|
JCRRAG_010601 | 国語 | 箱自動車は、沙漠の砂をけって進む。四少年は、瞳をじっと火星人の群に定めて、顔を緊張に硬くしている。
火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてくる。
箱自動車は、そのまん中をめがけて矢のように走って行く。
「おい、もっとスピードをゆるめた方がいいよ。でないと、火星人をひき殺してしまうかもしれないからね」
山木が、運転台に注意した。
「だめなんだ、これが一番低いスピードなんだ」
「そんなことはないだろう」
「いや、そうなんだ。火星の上では、重力が地球の場合の約三分の一しかないんだ。だから摩擦も三分の一しかないから、えらくスピードが出てしまうんだ」
「そうかね。そんなことが... | 火星人の大群は、どのようにこっちへ押し寄せてきましたか。 | 火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてきた。 |
JCRRAG_010602 | 国語 | 箱自動車は、沙漠の砂をけって進む。四少年は、瞳をじっと火星人の群に定めて、顔を緊張に硬くしている。
火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてくる。
箱自動車は、そのまん中をめがけて矢のように走って行く。
「おい、もっとスピードをゆるめた方がいいよ。でないと、火星人をひき殺してしまうかもしれないからね」
山木が、運転台に注意した。
「だめなんだ、これが一番低いスピードなんだ」
「そんなことはないだろう」
「いや、そうなんだ。火星の上では、重力が地球の場合の約三分の一しかないんだ。だから摩擦も三分の一しかないから、えらくスピードが出てしまうんだ」
「そうかね。そんなことが... | 箱自動車の上に乗っていた張とネッドは、空中へ放り出されどうなったか。 | 箱自動車の上に乗っていた張とネッドは、いきなり空中へ放り出され、あっと思う間もなくばさりと砂の中へ叩きこまれた。 |
JCRRAG_010603 | 国語 | 箱自動車は、沙漠の砂をけって進む。四少年は、瞳をじっと火星人の群に定めて、顔を緊張に硬くしている。
火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてくる。
箱自動車は、そのまん中をめがけて矢のように走って行く。
「おい、もっとスピードをゆるめた方がいいよ。でないと、火星人をひき殺してしまうかもしれないからね」
山木が、運転台に注意した。
「だめなんだ、これが一番低いスピードなんだ」
「そんなことはないだろう」
「いや、そうなんだ。火星の上では、重力が地球の場合の約三分の一しかないんだ。だから摩擦も三分の一しかないから、えらくスピードが出てしまうんだ」
「そうかね。そんなことが... | 山木に呼ばれた時、河合はなにをしらべていたか。 | 山木に呼ばれた河合は、落とし穴へもぐりこんで車体をしらべていた。 |
JCRRAG_010604 | 国語 | 箱自動車は、沙漠の砂をけって進む。四少年は、瞳をじっと火星人の群に定めて、顔を緊張に硬くしている。
火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてくる。
箱自動車は、そのまん中をめがけて矢のように走って行く。
「おい、もっとスピードをゆるめた方がいいよ。でないと、火星人をひき殺してしまうかもしれないからね」
山木が、運転台に注意した。
「だめなんだ、これが一番低いスピードなんだ」
「そんなことはないだろう」
「いや、そうなんだ。火星の上では、重力が地球の場合の約三分の一しかないんだ。だから摩擦も三分の一しかないから、えらくスピードが出てしまうんだ」
「そうかね。そんなことが... | ネッドがいい気になって、ぴょんととび、またぴょん、ふわふわととび、それをくりかえした際、皆はどのような反応をしたか。 | 皆は火星人の大群を前にひかえている危険をさえ忘れて、腹をかかえて笑った。 |
JCRRAG_010605 | 国語 | 少年たちは急に元気になったようである。どうしてそうなったのか、多分今まで一番しょげていたネッドがばかにきげんがよくなってしまったからであろう。彼は跳躍をやって、あまり身軽にとびあがれるのでうれしくなってしまったらしい。ネッドは、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して、あの愉快な「證城寺の狸ばやし」が高声器から高らかに流れ出した。
「あっ、これはいいや。皆で、自動車の上で狸踊をおどろうや」
「よし、ぼくもやるぞ」
黙りやの張も、ネッドにつられてうかれ出した。それに山木を加えて三人が、箱自動車のうえであの... | ネッドが、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した際、河合はどのような反応をしたか。 | 河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。 |
JCRRAG_010606 | 国語 | 少年たちは急に元気になったようである。どうしてそうなったのか、多分今まで一番しょげていたネッドがばかにきげんがよくなってしまったからであろう。彼は跳躍をやって、あまり身軽にとびあがれるのでうれしくなってしまったらしい。ネッドは、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して、あの愉快な「證城寺の狸ばやし」が高声器から高らかに流れ出した。
「あっ、これはいいや。皆で、自動車の上で狸踊をおどろうや」
「よし、ぼくもやるぞ」
黙りやの張も、ネッドにつられてうかれ出した。それに山木を加えて三人が、箱自動車のうえであの... | 自動車はどのように火星人の群に近づいていったか。 | 自動車はずんずん火星人の群に近づいていった。 |
JCRRAG_010607 | 国語 | 少年たちは急に元気になったようである。どうしてそうなったのか、多分今まで一番しょげていたネッドがばかにきげんがよくなってしまったからであろう。彼は跳躍をやって、あまり身軽にとびあがれるのでうれしくなってしまったらしい。ネッドは、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して、あの愉快な「證城寺の狸ばやし」が高声器から高らかに流れ出した。
「あっ、これはいいや。皆で、自動車の上で狸踊をおどろうや」
「よし、ぼくもやるぞ」
黙りやの張も、ネッドにつられてうかれ出した。それに山木を加えて三人が、箱自動車のうえであの... | 高声器から「ドナウ河の漣」の軽快なリズムが響きはじめると、火星人たちはどうなったか。 | 高声器から「ドナウ河の漣」の軽快なリズムが響きはじめると、火星人たちは一せいにしずかになった。 |
JCRRAG_010608 | 国語 | 少年たちは急に元気になったようである。どうしてそうなったのか、多分今まで一番しょげていたネッドがばかにきげんがよくなってしまったからであろう。彼は跳躍をやって、あまり身軽にとびあがれるのでうれしくなってしまったらしい。ネッドは、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して、あの愉快な「證城寺の狸ばやし」が高声器から高らかに流れ出した。
「あっ、これはいいや。皆で、自動車の上で狸踊をおどろうや」
「よし、ぼくもやるぞ」
黙りやの張も、ネッドにつられてうかれ出した。それに山木を加えて三人が、箱自動車のうえであの... | ベートーベンの「月光の曲」が響きはじめると、火星人はどうなったか。 | ベートーベンの「月光の曲」が響きはじめると、ざわついていた火星人は、ぴたりと鳴りをしずめた。 |
JCRRAG_010609 | 国語 | 少年たちは急に元気になったようである。どうしてそうなったのか、多分今まで一番しょげていたネッドがばかにきげんがよくなってしまったからであろう。彼は跳躍をやって、あまり身軽にとびあがれるのでうれしくなってしまったらしい。ネッドは、この自動車に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して、あの愉快な「證城寺の狸ばやし」が高声器から高らかに流れ出した。
「あっ、これはいいや。皆で、自動車の上で狸踊をおどろうや」
「よし、ぼくもやるぞ」
黙りやの張も、ネッドにつられてうかれ出した。それに山木を加えて三人が、箱自動車のうえであの... | 「越後獅子」というにぎやかな曲がはじまると、火星人はどうなったか。 | 墓石のように硬くなっていた火星人群は、たちまち陽気に動きだした。 |
JCRRAG_010610 | 国語 | 三人の少年大使は、やがて進めるだけ進んで、火星人の群の前に立ち停まった。
あとで山木の語った感想によると、彼はあまり異様な火星人をたくさん目の前に見たので、頭が変になり、気を失いかけたそうである。
張の感想によると、彼は火星人の身体つきを見て、これはスープで丸煮にして喰べたら、さぞうまいだろうと思ったそうである。
ネッドはどんなことを考えたか。何とかして火星人をひとり土産にして地球へ連れてかえり、見世物にしたら、さぞお金が儲かることだろうと思ったそうだ。
それはさておき、山木はここで火星人に対し一つ敬礼をして親愛の情を示したいものだが、さてどんなかたちをして見せれば、火星人たちはそれを敬礼だと受取ってくれるだろうかと思いなや... | 帳は火星人の身体つきを見てなにを思ったか。 | 張は火星人の身体つきを見て、これはスープで丸煮にして喰べたら、さぞうまいだろうと思った。 |
JCRRAG_010611 | 国語 | 三人の少年大使は、やがて進めるだけ進んで、火星人の群の前に立ち停まった。
あとで山木の語った感想によると、彼はあまり異様な火星人をたくさん目の前に見たので、頭が変になり、気を失いかけたそうである。
張の感想によると、彼は火星人の身体つきを見て、これはスープで丸煮にして喰べたら、さぞうまいだろうと思ったそうである。
ネッドはどんなことを考えたか。何とかして火星人をひとり土産にして地球へ連れてかえり、見世物にしたら、さぞお金が儲かることだろうと思ったそうだ。
それはさておき、山木はここで火星人に対し一つ敬礼をして親愛の情を示したいものだが、さてどんなかたちをして見せれば、火星人たちはそれを敬礼だと受取ってくれるだろうかと思いなや... | 火星人たちは首に相当するところになにを巻いていたか。 | その火星人たちは大きな頭の下、つまり首に相当するところに太いマフラーのようなものを巻いていた。 |
JCRRAG_010612 | 国語 | 三人の少年大使は、やがて進めるだけ進んで、火星人の群の前に立ち停まった。
あとで山木の語った感想によると、彼はあまり異様な火星人をたくさん目の前に見たので、頭が変になり、気を失いかけたそうである。
張の感想によると、彼は火星人の身体つきを見て、これはスープで丸煮にして喰べたら、さぞうまいだろうと思ったそうである。
ネッドはどんなことを考えたか。何とかして火星人をひとり土産にして地球へ連れてかえり、見世物にしたら、さぞお金が儲かることだろうと思ったそうだ。
それはさておき、山木はここで火星人に対し一つ敬礼をして親愛の情を示したいものだが、さてどんなかたちをして見せれば、火星人たちはそれを敬礼だと受取ってくれるだろうかと思いなや... | 山木が、張とネッドを紹介した際ギネはなにをおこなったか。 | 山木はいよいようれしくなって、張とネッドを紹介すれば、ギネも、そのうしろにひかえた六人の職能代表者を紹介した。 |
JCRRAG_010613 | 国語 | 三人の少年大使は、やがて進めるだけ進んで、火星人の群の前に立ち停まった。
あとで山木の語った感想によると、彼はあまり異様な火星人をたくさん目の前に見たので、頭が変になり、気を失いかけたそうである。
張の感想によると、彼は火星人の身体つきを見て、これはスープで丸煮にして喰べたら、さぞうまいだろうと思ったそうである。
ネッドはどんなことを考えたか。何とかして火星人をひとり土産にして地球へ連れてかえり、見世物にしたら、さぞお金が儲かることだろうと思ったそうだ。
それはさておき、山木はここで火星人に対し一つ敬礼をして親愛の情を示したいものだが、さてどんなかたちをして見せれば、火星人たちはそれを敬礼だと受取ってくれるだろうかと思いなや... | 白いマフラーの火星人の手はどのような手ざわりだったか。 | その手ざわりは、かなり冷めたかったが、それでも体温のあることが分った。 |
JCRRAG_010614 | 国語 | 一難去ってまた一難!
せっかく火星人のごきげんを取結んだと思ってほっと一安心したのも束の間、急にはげしい怒りにもえあがった火星人。気味のわるいたくさんの顔が、山木、張、ネッドの三人に迫ってきた。
ネッドは顔を蛙のように青くして、こまかくふるえている。山木は、反対にまっ赤になっている。ただ張ひとりは、至極おちついて空気兜の中から、動じない目をギネの方に向けている。
「誰がそんなことをいったのです」と、山木はいよいよまっ赤になって叫び、自分の空気服を叩いた。
「地球から来る者を警戒しろなんて、誰が密告したのですか。ぼくたちは、ごらんのとおり、何の武器も持っていない。またぼくたちの方から、好んで君たちに反抗したことも一度もない……」
... | 急にはげしい怒りにもえあがった火星人を見た際、ネッドはどのような反応だったか。 | ネッドは顔を蛙のように青くして、こまかくふるえている。 |
JCRRAG_010615 | 国語 | 一難去ってまた一難!
せっかく火星人のごきげんを取結んだと思ってほっと一安心したのも束の間、急にはげしい怒りにもえあがった火星人。気味のわるいたくさんの顔が、山木、張、ネッドの三人に迫ってきた。
ネッドは顔を蛙のように青くして、こまかくふるえている。山木は、反対にまっ赤になっている。ただ張ひとりは、至極おちついて空気兜の中から、動じない目をギネの方に向けている。
「誰がそんなことをいったのです」と、山木はいよいよまっ赤になって叫び、自分の空気服を叩いた。
「地球から来る者を警戒しろなんて、誰が密告したのですか。ぼくたちは、ごらんのとおり、何の武器も持っていない。またぼくたちの方から、好んで君たちに反抗したことも一度もない……」
... | 急にはげしい怒りにもえあがった火星人を見た際、張はどのような反応だったか。 | ただ張ひとりは、至極おちついて空気兜の中から、動じない目をギネの方に向けている。 |
JCRRAG_010616 | 国語 | 一難去ってまた一難!
せっかく火星人のごきげんを取結んだと思ってほっと一安心したのも束の間、急にはげしい怒りにもえあがった火星人。気味のわるいたくさんの顔が、山木、張、ネッドの三人に迫ってきた。
ネッドは顔を蛙のように青くして、こまかくふるえている。山木は、反対にまっ赤になっている。ただ張ひとりは、至極おちついて空気兜の中から、動じない目をギネの方に向けている。
「誰がそんなことをいったのです」と、山木はいよいよまっ赤になって叫び、自分の空気服を叩いた。
「地球から来る者を警戒しろなんて、誰が密告したのですか。ぼくたちは、ごらんのとおり、何の武器も持っていない。またぼくたちの方から、好んで君たちに反抗したことも一度もない……」
... | 地球の者で火星語を知っている者はいるか。 | 地球の者で火星語を知っている者も、それを研究していた者もひとりもないのだ。 |
JCRRAG_010617 | 国語 | 少年たちの形勢は悪くなった。
山木は言葉もなく、ブブンに言い負かされた形だ。ブブンの大きな眼玉がぐるぐると動き、彼の頭に生えている触角が蛇のようにくねくねと気味わるくゆらぐ。
ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張にすがりついた。
「おい張、ぼくたちは一体どうなるだろうね」
地蔵さまのように立っていた張は、ネッドの手をやさしくなでてやった。そしていった。
「大丈夫だ。心配するなよ。今にうまく解決する」
「ほんとうかい。でも、相手のけんまくは相当強いぜ。逃げてかえろうか」
「まあ待て、動いてはよくない。ぼくのように落付いているんだ」
「だめだよ。ぼくは落付けやしないよ」
「ネッド」
「なんだ、張」
「お前は忘れたか、牛... | ネッドは心配した際、だれにすがりついたか。 | ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張にすがりついた。 |
JCRRAG_010618 | 国語 | 少年たちの形勢は悪くなった。
山木は言葉もなく、ブブンに言い負かされた形だ。ブブンの大きな眼玉がぐるぐると動き、彼の頭に生えている触角が蛇のようにくねくねと気味わるくゆらぐ。
ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張にすがりついた。
「おい張、ぼくたちは一体どうなるだろうね」
地蔵さまのように立っていた張は、ネッドの手をやさしくなでてやった。そしていった。
「大丈夫だ。心配するなよ。今にうまく解決する」
「ほんとうかい。でも、相手のけんまくは相当強いぜ。逃げてかえろうか」
「まあ待て、動いてはよくない。ぼくのように落付いているんだ」
「だめだよ。ぼくは落付けやしないよ」
「ネッド」
「なんだ、張」
「お前は忘れたか、牛... | ギネは、どのように代表者としてはもって来いの人物だったか。 | ギネは、さすがに物わかりのいいおだやかな火星人で、代表者としてはもって来いの人物だった。 |
JCRRAG_010619 | 国語 | 少年たちの形勢は悪くなった。
山木は言葉もなく、ブブンに言い負かされた形だ。ブブンの大きな眼玉がぐるぐると動き、彼の頭に生えている触角が蛇のようにくねくねと気味わるくゆらぐ。
ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張にすがりついた。
「おい張、ぼくたちは一体どうなるだろうね」
地蔵さまのように立っていた張は、ネッドの手をやさしくなでてやった。そしていった。
「大丈夫だ。心配するなよ。今にうまく解決する」
「ほんとうかい。でも、相手のけんまくは相当強いぜ。逃げてかえろうか」
「まあ待て、動いてはよくない。ぼくのように落付いているんだ」
「だめだよ。ぼくは落付けやしないよ」
「ネッド」
「なんだ、張」
「お前は忘れたか、牛... | トロイメライの音楽は、どのような曲にかわったか。 | トロイメライの音楽が、軽快なワルツにかわった。 |
JCRRAG_010620 | 国語 | 少年たちの形勢は悪くなった。
山木は言葉もなく、ブブンに言い負かされた形だ。ブブンの大きな眼玉がぐるぐると動き、彼の頭に生えている触角が蛇のようにくねくねと気味わるくゆらぐ。
ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張にすがりついた。
「おい張、ぼくたちは一体どうなるだろうね」
地蔵さまのように立っていた張は、ネッドの手をやさしくなでてやった。そしていった。
「大丈夫だ。心配するなよ。今にうまく解決する」
「ほんとうかい。でも、相手のけんまくは相当強いぜ。逃げてかえろうか」
「まあ待て、動いてはよくない。ぼくのように落付いているんだ」
「だめだよ。ぼくは落付けやしないよ」
「ネッド」
「なんだ、張」
「お前は忘れたか、牛... | 軽快なワルツが流れた際、ネッドはなにをおこなったか。 | ネッドは張を引張りだして踊りはじめた。 |
JCRRAG_010621 | 国語 | この物語も、ここらで結末に入らなければならない。
火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。そして火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。これは博士にとっても意外な大きな収穫だった。博士が火星航空路に成功しただけでもすばらしい収穫であるのに、なおその上にこの功績を加えたのであった。
それから博士は、次の仕事にとりかかった。それは地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。
地球との通信は、うまく行... | 火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見はどのようになったか。 | 火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。 |
JCRRAG_010622 | 国語 | この物語も、ここらで結末に入らなければならない。
火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。そして火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。これは博士にとっても意外な大きな収穫だった。博士が火星航空路に成功しただけでもすばらしい収穫であるのに、なおその上にこの功績を加えたのであった。
それから博士は、次の仕事にとりかかった。それは地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。
地球との通信は、うまく行... | 火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見で諒解が成立した内容は、どのようなものだったか。 | 火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見で諒解が成立した内容は、火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。 |
JCRRAG_010623 | 国語 | この物語も、ここらで結末に入らなければならない。
火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。そして火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。これは博士にとっても意外な大きな収穫だった。博士が火星航空路に成功しただけでもすばらしい収穫であるのに、なおその上にこの功績を加えたのであった。
それから博士は、次の仕事にとりかかった。それは地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。
地球との通信は、うまく行... | 会見のあと、博士がとりかかった次の仕事はなにか。 | 博士がとりかかった次の仕事は、地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。 |
JCRRAG_010624 | 国語 | この物語も、ここらで結末に入らなければならない。
火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。そして火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。これは博士にとっても意外な大きな収穫だった。博士が火星航空路に成功しただけでもすばらしい収穫であるのに、なおその上にこの功績を加えたのであった。
それから博士は、次の仕事にとりかかった。それは地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。
地球との通信は、うまく行... | 一行の運命をきめてしまう重大なことがらはなにか。 | 一行の運命をきめてしまう重大なことがらは、壊れた宇宙艇が修理できるかどうかです。 |
JCRRAG_010625 | 国語 | この物語も、ここらで結末に入らなければならない。
火星探険団長のデニー博士たちと火星人の会見は、四少年の下工作が功を奏してたいへんうまく平和的にいった。そして火星と地球の間にやがて定期航空をひらくことと、火星と地球の間に互いに不足している資源を融通しあうこと、もう一つ両者の間に文化学術の交流を行うことについて一応諒解が成立した。これは博士にとっても意外な大きな収穫だった。博士が火星航空路に成功しただけでもすばらしい収穫であるのに、なおその上にこの功績を加えたのであった。
それから博士は、次の仕事にとりかかった。それは地球へ無電連絡を確立することと、壊れた宇宙艇の修理が出来るかどうかを調べることだった。
地球との通信は、うまく行... | 地球人と火星人の合作による新宇宙艇の建造が完成したのはいつですか。 | 地球人と火星人の合作による新宇宙艇の建造が完成したのは、それから半年の後です。 |
JCRRAG_010626 | 国語 | ここに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴の中のことだ。
その奇妙な死骸は、たしかに金属と思われるもので作られたかたい鎧で、全身を包んでいたのだ。
しかしその姿は、じつにふしぎな、そしてめずらしいものであった。それを見つけた人々は、なんとかしてその死骸の姿に似たようなものを、これまでに見た雑誌の写真や、映画などから思い出そうとしたが、だめであった。まったく今までに、それに似かよったものが見あたらないのだ。
だが、それが一つの死骸であることだけはわかった。首もあるし、胴も手足もあったから……。眼もちゃんと二つあるし、鼻もあった。口もあり、耳もあった... | 一つの奇妙な死骸は地底どれくらいのところで発見されたか。 | 一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。 |
JCRRAG_010627 | 国語 | ここに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴の中のことだ。
その奇妙な死骸は、たしかに金属と思われるもので作られたかたい鎧で、全身を包んでいたのだ。
しかしその姿は、じつにふしぎな、そしてめずらしいものであった。それを見つけた人々は、なんとかしてその死骸の姿に似たようなものを、これまでに見た雑誌の写真や、映画などから思い出そうとしたが、だめであった。まったく今までに、それに似かよったものが見あたらないのだ。
だが、それが一つの死骸であることだけはわかった。首もあるし、胴も手足もあったから……。眼もちゃんと二つあるし、鼻もあった。口もあり、耳もあった... | 奇妙な死骸は、どのようなものに全身を包まれていたか。 | 奇妙な死骸は、たしかに金属と思われるもので作られたかたい鎧で、全身を包んでいたのだ。 |
JCRRAG_010628 | 国語 | ここに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴の中のことだ。
その奇妙な死骸は、たしかに金属と思われるもので作られたかたい鎧で、全身を包んでいたのだ。
しかしその姿は、じつにふしぎな、そしてめずらしいものであった。それを見つけた人々は、なんとかしてその死骸の姿に似たようなものを、これまでに見た雑誌の写真や、映画などから思い出そうとしたが、だめであった。まったく今までに、それに似かよったものが見あたらないのだ。
だが、それが一つの死骸であることだけはわかった。首もあるし、胴も手足もあったから……。眼もちゃんと二つあるし、鼻もあった。口もあり、耳もあった... | 奇妙な死骸が包まれていた鎧はどのような色をしていたか。 | 奇妙な死骸が包まれていた鎧は、目のさめるような緑色であった。 |
JCRRAG_010629 | 国語 | ここに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴の中のことだ。
その奇妙な死骸は、たしかに金属と思われるもので作られたかたい鎧で、全身を包んでいたのだ。
しかしその姿は、じつにふしぎな、そしてめずらしいものであった。それを見つけた人々は、なんとかしてその死骸の姿に似たようなものを、これまでに見た雑誌の写真や、映画などから思い出そうとしたが、だめであった。まったく今までに、それに似かよったものが見あたらないのだ。
だが、それが一つの死骸であることだけはわかった。首もあるし、胴も手足もあったから……。眼もちゃんと二つあるし、鼻もあった。口もあり、耳もあった... | 奇妙な死骸には何本の角が頭の上に生えていたか。 | 奇妙な死骸の頭の上には三本の角が生えていた。 |
JCRRAG_010630 | 国語 | ここに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴の中のことだ。
その奇妙な死骸は、たしかに金属と思われるもので作られたかたい鎧で、全身を包んでいたのだ。
しかしその姿は、じつにふしぎな、そしてめずらしいものであった。それを見つけた人々は、なんとかしてその死骸の姿に似たようなものを、これまでに見た雑誌の写真や、映画などから思い出そうとしたが、だめであった。まったく今までに、それに似かよったものが見あたらないのだ。
だが、それが一つの死骸であることだけはわかった。首もあるし、胴も手足もあったから……。眼もちゃんと二つあるし、鼻もあった。口もあり、耳もあった... | 奇妙な死骸の耳の特徴はなにか。 | 奇妙な死骸の耳の特徴は耳は大きく、二つあって、その形は、どことなくラッパに似ていました。 |
JCRRAG_010631 | 国語 | この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、川上と山岸という二人の少年鉱員であった。
この三人は、梅雨ばれの空をあおぎながら、早朝この山へのぼってきた。
この山は、この間までりっぱな坑道をもった鉱山であったが、とつぜん五百機に近い敵機の大編隊によって集中爆撃をうけ、そのためにこの鉱山はめちゃめちゃになった。
坑道の入口はたたきつぶされ、変電所も動力室も事務所も、あとかたなく粉砕されてしまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬器も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索が、赤い土のあいだから、枯草のように顔を出しているだけであった。
それよりも、すごい光景は、この鉱山の上に... | 奇妙な死骸の発見者は、だれか。 | この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、川上と山岸という二人の少年鉱員であった。 |
JCRRAG_010632 | 国語 | この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、川上と山岸という二人の少年鉱員であった。
この三人は、梅雨ばれの空をあおぎながら、早朝この山へのぼってきた。
この山は、この間までりっぱな坑道をもった鉱山であったが、とつぜん五百機に近い敵機の大編隊によって集中爆撃をうけ、そのためにこの鉱山はめちゃめちゃになった。
坑道の入口はたたきつぶされ、変電所も動力室も事務所も、あとかたなく粉砕されてしまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬器も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索が、赤い土のあいだから、枯草のように顔を出しているだけであった。
それよりも、すごい光景は、この鉱山の上に... | この間までりっぱな坑道をもった鉱山はなぜめちゃめちゃになったか。 | この山は、この間までりっぱな坑道をもった鉱山であったが、とつぜん五百機に近い敵機の大編隊によって集中爆撃をうけ、そのためにこの鉱山はめちゃめちゃになった。 |
JCRRAG_010633 | 国語 | この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、川上と山岸という二人の少年鉱員であった。
この三人は、梅雨ばれの空をあおぎながら、早朝この山へのぼってきた。
この山は、この間までりっぱな坑道をもった鉱山であったが、とつぜん五百機に近い敵機の大編隊によって集中爆撃をうけ、そのためにこの鉱山はめちゃめちゃになった。
坑道の入口はたたきつぶされ、変電所も動力室も事務所も、あとかたなく粉砕されてしまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬器も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索が、赤い土のあいだから、枯草のように顔を出しているだけであった。
それよりも、すごい光景は、この鉱山の上に... | 三人は、どのようにして第八十八鉱区の竪坑をおりることに成功したか。 | 三人は、持っていた綱をつなぎあわせ、それにすがって第八十八鉱区の竪坑を下へおりることにしました。 |
JCRRAG_010634 | 国語 | 息せききって、三人は本部へかけこんだ。そのとき本部につめあわしていた人々は、三人が気が変になったのではないかと思ったそうだ。
顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったという。
それでも三人は、水をのませられたり、はげまされたりしてそれからしばらくして、気をとりなおしたのであった。そしてようやく三人が見た「地底の怪物」のことが、本部の人々に通じたのであった。
その物がたりは、こんどは本部の人々の顔をまっ青にかえた。なかには、それはこわいこわいと思うあまり、見ちがえたのであ... | 本部へかけこんできた三人を人々が気が変になったのかと疑ったのはどのような様子だったからですか。 | 本部へかけこんできた三人の顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったからです。 |
JCRRAG_010635 | 国語 | 息せききって、三人は本部へかけこんだ。そのとき本部につめあわしていた人々は、三人が気が変になったのではないかと思ったそうだ。
顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったという。
それでも三人は、水をのませられたり、はげまされたりしてそれからしばらくして、気をとりなおしたのであった。そしてようやく三人が見た「地底の怪物」のことが、本部の人々に通じたのであった。
その物がたりは、こんどは本部の人々の顔をまっ青にかえた。なかには、それはこわいこわいと思うあまり、見ちがえたのであ... | はじめにだれが第八十八鉱区の底へおりていったか。 | ふだんから強いことをいっている連中が二十名、それに警官が二名くわわり、金田と二少年を案内にさせて、第八十八鉱区の底へおりていったのである。 |
JCRRAG_010636 | 国語 | 息せききって、三人は本部へかけこんだ。そのとき本部につめあわしていた人々は、三人が気が変になったのではないかと思ったそうだ。
顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったという。
それでも三人は、水をのませられたり、はげまされたりしてそれからしばらくして、気をとりなおしたのであった。そしてようやく三人が見た「地底の怪物」のことが、本部の人々に通じたのであった。
その物がたりは、こんどは本部の人々の顔をまっ青にかえた。なかには、それはこわいこわいと思うあまり、見ちがえたのであ... | 決死視察隊が第八十八鉱区に入ったあと「地底の怪物」はなんとよばれることになったか。 | 「地底の怪物」は「奇妙な緑色の死骸」とよばれた。 |
JCRRAG_010637 | 国語 | 息せききって、三人は本部へかけこんだ。そのとき本部につめあわしていた人々は、三人が気が変になったのではないかと思ったそうだ。
顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったという。
それでも三人は、水をのませられたり、はげまされたりしてそれからしばらくして、気をとりなおしたのであった。そしてようやく三人が見た「地底の怪物」のことが、本部の人々に通じたのであった。
その物がたりは、こんどは本部の人々の顔をまっ青にかえた。なかには、それはこわいこわいと思うあまり、見ちがえたのであ... | 「奇妙な緑色の死骸」の正体について皆がこまったあげく、なにがきまったか。 | 「奇妙な緑色の死骸」の正体について、ようやくきまったことは、東京へむけてこのことを急報し、だれかえらい学者に来てもらうことと、警視庁の捜査課の腕利きの捜査官にも来てもらうことであった。 |
JCRRAG_010638 | 国語 | 息せききって、三人は本部へかけこんだ。そのとき本部につめあわしていた人々は、三人が気が変になったのではないかと思ったそうだ。
顔色は死人のように青ざめて血の気がなく、両眼はかっとむいたままで、まばたきもしない。そしてしきりに口をぱくぱくするのであるが、さっぱり言葉が出ない。出るのは、動物のなき声に似たかすれた叫びだけであったという。
それでも三人は、水をのませられたり、はげまされたりしてそれからしばらくして、気をとりなおしたのであった。そしてようやく三人が見た「地底の怪物」のことが、本部の人々に通じたのであった。
その物がたりは、こんどは本部の人々の顔をまっ青にかえた。なかには、それはこわいこわいと思うあまり、見ちがえたのであ... | 大勢の社員や、警官などの中にこの奇妙なる死骸の正体をいいあてた者はいたか。 | 大勢の社員や、警官などの中のだれひとりとして、この奇妙なる死骸の正体をいいあてた者はなかった。 |
JCRRAG_010639 | 国語 | 「いやあ、どうも少し早すぎましたが、あんまりふしぎな話を聞いたものですからね……」
と理学士帆村荘六は、ちょっときまりが悪いか、あとの言葉を笑いにまぎらせた。
「一向かまいませんよ。誰でもいいから、こんな気味のわるい事件は早く解決してもらいたいと思いますよ。帆村君は、どういう風に考えているのですか」
そういったのは、この鉱山事務所の次長で、若月さんという技師だった。この人は、年齢は若いが、技術にも明かるく、そして、ものわかりもよく、鉱員たちの信望をあつめている人で、この鉱山にはなくてはならない人物だった。
「僕の考えですか……」
帆村と若月次長のまわりに、皆が集ってきた。これからどんな話を二人が始めるのか、それを聞き落すまいと... | 若月さんという技師はどのような人か。 | 年齢は若いが、技術にも明かるく、そして、ものわかりもよく、鉱員たちの信望をあつめている人で、この鉱山にはなくてはならない人物だった。 |
JCRRAG_010640 | 国語 | 「いやあ、どうも少し早すぎましたが、あんまりふしぎな話を聞いたものですからね……」
と理学士帆村荘六は、ちょっときまりが悪いか、あとの言葉を笑いにまぎらせた。
「一向かまいませんよ。誰でもいいから、こんな気味のわるい事件は早く解決してもらいたいと思いますよ。帆村君は、どういう風に考えているのですか」
そういったのは、この鉱山事務所の次長で、若月さんという技師だった。この人は、年齢は若いが、技術にも明かるく、そして、ものわかりもよく、鉱員たちの信望をあつめている人で、この鉱山にはなくてはならない人物だった。
「僕の考えですか……」
帆村と若月次長のまわりに、皆が集ってきた。これからどんな話を二人が始めるのか、それを聞き落すまいと... | 緑色の怪物が上から落ちてきた話を聞いた後、皆はなぜ帆村を見直したか。 | 皆は今さら帆村の推理の力の鋭いのに驚いて、彼を見直した。 |
JCRRAG_010641 | 国語 | 「いやあ、どうも少し早すぎましたが、あんまりふしぎな話を聞いたものですからね……」
と理学士帆村荘六は、ちょっときまりが悪いか、あとの言葉を笑いにまぎらせた。
「一向かまいませんよ。誰でもいいから、こんな気味のわるい事件は早く解決してもらいたいと思いますよ。帆村君は、どういう風に考えているのですか」
そういったのは、この鉱山事務所の次長で、若月さんという技師だった。この人は、年齢は若いが、技術にも明かるく、そして、ものわかりもよく、鉱員たちの信望をあつめている人で、この鉱山にはなくてはならない人物だった。
「僕の考えですか……」
帆村と若月次長のまわりに、皆が集ってきた。これからどんな話を二人が始めるのか、それを聞き落すまいと... | 帆村は、斜面をなにで照らしたか。 | 帆村は、懐中電灯で斜面を照らしながら先へ立った。 |
JCRRAG_010642 | 国語 | 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。
この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。
この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。
この特別刑事調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち... | 東京から係官が来るかわりにだれがやってきたか。 | 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。 |
JCRRAG_010643 | 国語 | 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。
この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。
この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。
この特別刑事調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち... | 特別刑事調査隊の七人組は、どのような権利を与えられていたか。 | この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。 |
JCRRAG_010644 | 国語 | 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。
この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。
この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。
この特別刑事調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち... | 特別刑事調査隊長はなんという名前か。 | この特別刑事調査隊長の名前は室戸博士です。 |
JCRRAG_010645 | 国語 | 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。
この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。
この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。
この特別刑事調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち... | 特別刑事調査隊のなかで一番若かったのはだれか。 | 甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち、一行の中で一番年齢が若かった。 |
JCRRAG_010646 | 国語 | 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。
この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。
この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。
この特別刑事調査隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち... | この七人組の博士たちの欠点はなにか。 | この七人組の博士たちは、なかなか偉い人たちの集りで、少しも欠点がなかったが、しいて欠点をあげると、少しばかり頑固なところがあった。他人の言うことを、あまり取上げないのであった。 |
JCRRAG_010647 | 国語 | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。
「あっ」
解剖に立会っていた者で、青くならない者はなかった。
怪物の死骸――いや、死んだものとばかり思っていた、その怪物の身体は、解剖台の上に突立った。あまりのすごさに、人々は思わず下にひれ伏した。
と、怪物の身体は、台の上で独楽のようにきりきりと舞いだした。それが見るまに台から上にとびあがったと思うと、天幕を頭でつきあげた。ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。すると天幕がばさりと下に崩れ落ち、次にその天幕は地上を滑って走りだした。その後で、解剖台が大きな音をたててひっくりかえったので、人々はびっくりして目をとじた。
やがて... | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと同時になにが起きたか。 | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。 |
JCRRAG_010648 | 国語 | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。
「あっ」
解剖に立会っていた者で、青くならない者はなかった。
怪物の死骸――いや、死んだものとばかり思っていた、その怪物の身体は、解剖台の上に突立った。あまりのすごさに、人々は思わず下にひれ伏した。
と、怪物の身体は、台の上で独楽のようにきりきりと舞いだした。それが見るまに台から上にとびあがったと思うと、天幕を頭でつきあげた。ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。すると天幕がばさりと下に崩れ落ち、次にその天幕は地上を滑って走りだした。その後で、解剖台が大きな音をたててひっくりかえったので、人々はびっくりして目をとじた。
やがて... | 天幕の紐が切れる際、どのような音がしたか。 | ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。 |
JCRRAG_010649 | 国語 | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。
「あっ」
解剖に立会っていた者で、青くならない者はなかった。
怪物の死骸――いや、死んだものとばかり思っていた、その怪物の身体は、解剖台の上に突立った。あまりのすごさに、人々は思わず下にひれ伏した。
と、怪物の身体は、台の上で独楽のようにきりきりと舞いだした。それが見るまに台から上にとびあがったと思うと、天幕を頭でつきあげた。ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。すると天幕がばさりと下に崩れ落ち、次にその天幕は地上を滑って走りだした。その後で、解剖台が大きな音をたててひっくりかえったので、人々はびっくりして目をとじた。
やがて... | 天幕が、一本の松の木にひっかかった際どのように動いていたか。 | 天幕は、一本の松の木にひっかかり、風に吹かれてゆらゆら動いていた。 |
JCRRAG_010650 | 国語 | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。
「あっ」
解剖に立会っていた者で、青くならない者はなかった。
怪物の死骸――いや、死んだものとばかり思っていた、その怪物の身体は、解剖台の上に突立った。あまりのすごさに、人々は思わず下にひれ伏した。
と、怪物の身体は、台の上で独楽のようにきりきりと舞いだした。それが見るまに台から上にとびあがったと思うと、天幕を頭でつきあげた。ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。すると天幕がばさりと下に崩れ落ち、次にその天幕は地上を滑って走りだした。その後で、解剖台が大きな音をたててひっくりかえったので、人々はびっくりして目をとじた。
やがて... | 児玉法学士の指さす方になにがあったか。 | 児玉法学士の指さす方に、たしかに裸岩が一つあった。 |
JCRRAG_010651 | 国語 | 甲斐博士が、恐しそうに身を後に引くのと、怪物の死骸がぴょんと跳ね上がるのとが同時であった。
「あっ」
解剖に立会っていた者で、青くならない者はなかった。
怪物の死骸――いや、死んだものとばかり思っていた、その怪物の身体は、解剖台の上に突立った。あまりのすごさに、人々は思わず下にひれ伏した。
と、怪物の身体は、台の上で独楽のようにきりきりと舞いだした。それが見るまに台から上にとびあがったと思うと、天幕を頭でつきあげた。ばりばりぷつんと、天幕の紐が切れる音が聞えた。すると天幕がばさりと下に崩れ落ち、次にその天幕は地上を滑って走りだした。その後で、解剖台が大きな音をたててひっくりかえったので、人々はびっくりして目をとじた。
やがて... | 緑色の怪物を最後に見た者は、だれか。 | 緑色の怪物を最後に見た者は、この児玉法学士だけであった。 |
JCRRAG_010652 | 国語 | 青いとかげの化物みたいな怪死骸に逃げられ、皆がっかりだった。はるばる東京からやってきた特別刑事調査隊の七人組も、どうやら面目をつぶしてしまったかたちで、室戸博士以下くやしがること一通りではなかった。
この上、現場にうろうろして、怪物のとび去った空をながめていても仕方がないので、鉱山の若月次長のすすめるままに、一同は鉱山事務所へ行って休息することとなった。
青とかげの怪物がにげてしまったことは、すでに事務所にもひろがっていた。皆おちつきを失って、あっちに一かたまり、こっちに一かたまりとなり、今入ってきた七人組を横目でにらみながら、怪物の噂に花がさいている。
「あの七人組の先生がたも、こんどはすっかり手を焼いたらしいね」
「しかし、... | 青いとかげの化物みたいな怪死骸に逃げられた際、皆どのような反応をしたか。 | 青いとかげの化物みたいな怪死骸に逃げられ、皆がっかりだった。はるばる東京からやってきた特別刑事調査隊の七人組も、どうやら面目をつぶしてしまったかたちで、室戸博士以下くやしがること一通りではなかった。 |
JCRRAG_010653 | 国語 | 青いとかげの化物みたいな怪死骸に逃げられ、皆がっかりだった。はるばる東京からやってきた特別刑事調査隊の七人組も、どうやら面目をつぶしてしまったかたちで、室戸博士以下くやしがること一通りではなかった。
この上、現場にうろうろして、怪物のとび去った空をながめていても仕方がないので、鉱山の若月次長のすすめるままに、一同は鉱山事務所へ行って休息することとなった。
青とかげの怪物がにげてしまったことは、すでに事務所にもひろがっていた。皆おちつきを失って、あっちに一かたまり、こっちに一かたまりとなり、今入ってきた七人組を横目でにらみながら、怪物の噂に花がさいている。
「あの七人組の先生がたも、こんどはすっかり手を焼いたらしいね」
「しかし、... | 宇宙線を火薬とマッチで例えるとどのような役目か。 | 火薬を入れた函にマッチで火をつけると大爆発をしますが、宇宙線はこの場合のマッチのような役目をするのです。 |
JCRRAG_010654 | 国語 | 帆村荘六がいったことは、あまりにも突飛すぎるという評判だった。あんなことをいい出したので、それまでこの鉱山でかなり信用されていた彼も、俄かに評判がおちた。しかし、帆村は別にそれを気にする風にも見えず、皆に別れると、ただひとりで、例の坑道の底へはいりこんでしまった。
ところが、帆村の予言したことが、間もなく事実となってあらわれた。これには、鉱山の人々も、びっくりしてしまった。その事実とは、一体何事であったろうか。それは隣村で起ったことであった。
隣村を白根村という。この白根村は、雑穀のできる農村であった。
事件が鉱山事務所に伝わったのは、その夜のことであった。が、その事件が起ったのは、もっと早い時刻だった。正しくいうと、その日の... | 帆村荘六がいったことは、どのような評判だったか。 | 帆村荘六がいったことは、あまりにも突飛すぎるという評判だった。 |
JCRRAG_010655 | 国語 | 帆村荘六がいったことは、あまりにも突飛すぎるという評判だった。あんなことをいい出したので、それまでこの鉱山でかなり信用されていた彼も、俄かに評判がおちた。しかし、帆村は別にそれを気にする風にも見えず、皆に別れると、ただひとりで、例の坑道の底へはいりこんでしまった。
ところが、帆村の予言したことが、間もなく事実となってあらわれた。これには、鉱山の人々も、びっくりしてしまった。その事実とは、一体何事であったろうか。それは隣村で起ったことであった。
隣村を白根村という。この白根村は、雑穀のできる農村であった。
事件が鉱山事務所に伝わったのは、その夜のことであった。が、その事件が起ったのは、もっと早い時刻だった。正しくいうと、その日の... | 白根村は、なにができる農村か。 | 白根村は、雑穀のできる農村であった。 |
JCRRAG_010656 | 国語 | 帆村は十時間めに戻ってきた。
「どうした。心配していたぞ」
山岸中尉は喜んで、思わず帆村の手をとった。帆村の手は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪寒にふるえていた。
「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」
山岸中尉は、声をはげまして叱りつけた。それは帆村の気を引立たせるためだった。
「はいっ」帆村は大きく身ぶるいして、姿勢を正した。だがつぎの瞬間、崩れるようにへたへたと坐りこんでしまった。
「電信員。艇内から酒のはいった魔法壜をもってこい」
「はい。持ってきます」
山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、兄にいわれたものを探しあてて下りてきた。
一ぱいの香り高い日本酒が... | 帆村はいつ戻ってきたか。 | 帆村は十時間めに戻ってきた。 |
JCRRAG_010657 | 国語 | 帆村は十時間めに戻ってきた。
「どうした。心配していたぞ」
山岸中尉は喜んで、思わず帆村の手をとった。帆村の手は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪寒にふるえていた。
「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」
山岸中尉は、声をはげまして叱りつけた。それは帆村の気を引立たせるためだった。
「はいっ」帆村は大きく身ぶるいして、姿勢を正した。だがつぎの瞬間、崩れるようにへたへたと坐りこんでしまった。
「電信員。艇内から酒のはいった魔法壜をもってこい」
「はい。持ってきます」
山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、兄にいわれたものを探しあてて下りてきた。
一ぱいの香り高い日本酒が... | 帆村の手はどのように冷えきっていたか。 | 帆村の手は氷のように冷えきっていた。 |
JCRRAG_010658 | 国語 | 帆村は十時間めに戻ってきた。
「どうした。心配していたぞ」
山岸中尉は喜んで、思わず帆村の手をとった。帆村の手は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪寒にふるえていた。
「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」
山岸中尉は、声をはげまして叱りつけた。それは帆村の気を引立たせるためだった。
「はいっ」帆村は大きく身ぶるいして、姿勢を正した。だがつぎの瞬間、崩れるようにへたへたと坐りこんでしまった。
「電信員。艇内から酒のはいった魔法壜をもってこい」
「はい。持ってきます」
山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、兄にいわれたものを探しあてて下りてきた。
一ぱいの香り高い日本酒が... | 山岸中尉は、どのように帆村を叱りつけたか。 | 山岸中尉は、声をはげまして叱りつけた。 |
JCRRAG_010659 | 国語 | 帆村は十時間めに戻ってきた。
「どうした。心配していたぞ」
山岸中尉は喜んで、思わず帆村の手をとった。帆村の手は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪寒にふるえていた。
「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」
山岸中尉は、声をはげまして叱りつけた。それは帆村の気を引立たせるためだった。
「はいっ」帆村は大きく身ぶるいして、姿勢を正した。だがつぎの瞬間、崩れるようにへたへたと坐りこんでしまった。
「電信員。艇内から酒のはいった魔法壜をもってこい」
「はい。持ってきます」
山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、兄にいわれたものを探しあてて下りてきた。
一ぱいの香り高い日本酒が... | 山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、何を探しあてて下りてきたか。 | 山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、兄にいわれたものを探しあてて下りてきた。 |
JCRRAG_010660 | 国語 | 帆村は十時間めに戻ってきた。
「どうした。心配していたぞ」
山岸中尉は喜んで、思わず帆村の手をとった。帆村の手は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪寒にふるえていた。
「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」
山岸中尉は、声をはげまして叱りつけた。それは帆村の気を引立たせるためだった。
「はいっ」帆村は大きく身ぶるいして、姿勢を正した。だがつぎの瞬間、崩れるようにへたへたと坐りこんでしまった。
「電信員。艇内から酒のはいった魔法壜をもってこい」
「はい。持ってきます」
山岸少年は大急ぎで艇によじのぼり、兄にいわれたものを探しあてて下りてきた。
一ぱいの香り高い日本酒が... | 山岸中尉は、こめかみに指をたてて、どのような顔をしたか。 | 山岸中尉は、こめかみに指をたてて、むずかしい顔をした。 |
JCRRAG_010661 | 国語 | 「魔の空間」と、白根村の怪事件とを結びあわせた、帆村荘六の大胆な説は、山岸中尉にとって、すぐには了解できることではなかった。
「まあ、ゆっくりお話しましょう。飛行楔の中で……」
と、帆村は山岸中尉と山岸少年をうながして、飛行機の中にはいった。三人はめいめいの座席をえらんで、そこに腰をおろした。山岸中尉は、魔法壜の口をあけて、残りすくない番茶を、疲れている帆村にあたえた。帆村は感激して、ほんの一口だけうけた。
「そこで白根村の怪事件のことですがね。歩いていた山岸中尉が、急に歩けなくなったというのは、あなたが『魔の空間』の壁にぶっつかったからですよ。あの壁ときたら、軟らかい硝子かゴムみたいに、いくら体をぶっつけても怪我をしないかわりに... | 帆村荘六の大胆な説は、山岸中尉にとって、了解できることであったか。 | 帆村荘六の大胆な説は、山岸中尉にとって、すぐには了解できることではなかった。 |
JCRRAG_010662 | 国語 | 「魔の空間」と、白根村の怪事件とを結びあわせた、帆村荘六の大胆な説は、山岸中尉にとって、すぐには了解できることではなかった。
「まあ、ゆっくりお話しましょう。飛行楔の中で……」
と、帆村は山岸中尉と山岸少年をうながして、飛行機の中にはいった。三人はめいめいの座席をえらんで、そこに腰をおろした。山岸中尉は、魔法壜の口をあけて、残りすくない番茶を、疲れている帆村にあたえた。帆村は感激して、ほんの一口だけうけた。
「そこで白根村の怪事件のことですがね。歩いていた山岸中尉が、急に歩けなくなったというのは、あなたが『魔の空間』の壁にぶっつかったからですよ。あの壁ときたら、軟らかい硝子かゴムみたいに、いくら体をぶっつけても怪我をしないかわりに... | 帆村は手まねをまぜて、なにを説くか。 | 帆村は手まねをまぜて、「魔の空間」のふしぎな性質について説く。 |
JCRRAG_010663 | 国語 | 山岸中尉は、帆村の説に半信半疑であったが、しかしさしあたり帆村の説をほんとうとして、万事やるよりほかないと思った。つまりこの「魔の空間」についても、またミミ族についても、彼よりも帆村荘六の方がはるかによく観察しているし、考えの深いことも尊敬に値した。
「なんとかして、ここを脱出したい、そして一刻も早く地上の本隊へ報告したい。どうすればここを脱出できるか」
山岸中尉は、帆村の顔を見て、意見をのべるよううながした。
「それはむつかしい問題ですよ」
帆村は正直に言った。はじめ「魔の空間」を征服しようとして突撃したのに、あべこべに「魔の空間」にこっちが征服されてしまったのだ。だからこれを破って、自由になることは、なまやさしいことではない... | 山岸中尉は、帆村の顔を見て、なにをうながしたか。 | 山岸中尉は、帆村の顔を見て、意見をのべるよううながした。 |
JCRRAG_010664 | 国語 | 山岸中尉は、帆村の説に半信半疑であったが、しかしさしあたり帆村の説をほんとうとして、万事やるよりほかないと思った。つまりこの「魔の空間」についても、またミミ族についても、彼よりも帆村荘六の方がはるかによく観察しているし、考えの深いことも尊敬に値した。
「なんとかして、ここを脱出したい、そして一刻も早く地上の本隊へ報告したい。どうすればここを脱出できるか」
山岸中尉は、帆村の顔を見て、意見をのべるよううながした。
「それはむつかしい問題ですよ」
帆村は正直に言った。はじめ「魔の空間」を征服しようとして突撃したのに、あべこべに「魔の空間」にこっちが征服されてしまったのだ。だからこれを破って、自由になることは、なまやさしいことではない... | 軍人という者は、自分にあたえられた任務をやりとげるために、何をしなければならないか。 | 軍人という者は、自分にあたえられた任務をやりとげるために、いかなる困難にぶつかろうと、それを突破して進まねばならぬのだ。 |
JCRRAG_010665 | 国語 | 山岸中尉は、帆村の説に半信半疑であったが、しかしさしあたり帆村の説をほんとうとして、万事やるよりほかないと思った。つまりこの「魔の空間」についても、またミミ族についても、彼よりも帆村荘六の方がはるかによく観察しているし、考えの深いことも尊敬に値した。
「なんとかして、ここを脱出したい、そして一刻も早く地上の本隊へ報告したい。どうすればここを脱出できるか」
山岸中尉は、帆村の顔を見て、意見をのべるよううながした。
「それはむつかしい問題ですよ」
帆村は正直に言った。はじめ「魔の空間」を征服しようとして突撃したのに、あべこべに「魔の空間」にこっちが征服されてしまったのだ。だからこれを破って、自由になることは、なまやさしいことではない... | 山岸中尉は、どのような士官であったか。 | 山岸中尉は、どこまでも模範的な士官であった。 |
JCRRAG_010666 | 国語 | 山岸中尉は、帆村の説に半信半疑であったが、しかしさしあたり帆村の説をほんとうとして、万事やるよりほかないと思った。つまりこの「魔の空間」についても、またミミ族についても、彼よりも帆村荘六の方がはるかによく観察しているし、考えの深いことも尊敬に値した。
「なんとかして、ここを脱出したい、そして一刻も早く地上の本隊へ報告したい。どうすればここを脱出できるか」
山岸中尉は、帆村の顔を見て、意見をのべるよううながした。
「それはむつかしい問題ですよ」
帆村は正直に言った。はじめ「魔の空間」を征服しようとして突撃したのに、あべこべに「魔の空間」にこっちが征服されてしまったのだ。だからこれを破って、自由になることは、なまやさしいことではない... | ミミ族は、望月大尉以下の地球人間を、完全に「魔の空間」に捕らえていると信じていたので、この空間の中で彼らが語りあうことを、どう考えていたか。 | ミミ族は、望月大尉以下の地球人間を、完全に「魔の空間」に捕らえていると信じていたので、この空間の中で彼らが会って、なにを語りあおうと、たいしたことはないと考えていた。 |
JCRRAG_010667 | 国語 | 山岸中尉は、帆村の説に半信半疑であったが、しかしさしあたり帆村の説をほんとうとして、万事やるよりほかないと思った。つまりこの「魔の空間」についても、またミミ族についても、彼よりも帆村荘六の方がはるかによく観察しているし、考えの深いことも尊敬に値した。
「なんとかして、ここを脱出したい、そして一刻も早く地上の本隊へ報告したい。どうすればここを脱出できるか」
山岸中尉は、帆村の顔を見て、意見をのべるよううながした。
「それはむつかしい問題ですよ」
帆村は正直に言った。はじめ「魔の空間」を征服しようとして突撃したのに、あべこべに「魔の空間」にこっちが征服されてしまったのだ。だからこれを破って、自由になることは、なまやさしいことではない... | 望月大尉と山岸中尉が会うことは、むつかしいことであったか。 | 望月大尉と山岸中尉が会うことは、それほどむつかしいことではなかった。 |
JCRRAG_010668 | 国語 | 一方、竜造寺兵曹長を救いだすことであったが、これは帆村と山岸少年の二人が力をあわせて決行した。
竜造寺兵曹長は、一人牢の中にいれられていた。そのわけは、兵曹長はここへとびこむと、たいへん怒って、ミミ族を相手にさんざんあばれたのだ。それがために兵曹長は、重傷を足に負い、出血多量で人事不省になってしまった。そこでミミ族は、ようやく兵曹長をかついで、一人牢の中へ移すことができた。
帆村は、竜造寺兵曹長の一人牢のあるところを知っていたので、そこへ山岸少年をつれていった。
兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れたのでおどろいた。しかもよく見ると、その一人は帆村であったし、もう一人は自分の上官の愛弟であったから、夢かとばかりよろこんだ。
... | 竜造寺兵曹長は、どこのなかにいれられていたか。 | 竜造寺兵曹長は、一人牢の中にいれられていた。 |
JCRRAG_010669 | 国語 | 一方、竜造寺兵曹長を救いだすことであったが、これは帆村と山岸少年の二人が力をあわせて決行した。
竜造寺兵曹長は、一人牢の中にいれられていた。そのわけは、兵曹長はここへとびこむと、たいへん怒って、ミミ族を相手にさんざんあばれたのだ。それがために兵曹長は、重傷を足に負い、出血多量で人事不省になってしまった。そこでミミ族は、ようやく兵曹長をかついで、一人牢の中へ移すことができた。
帆村は、竜造寺兵曹長の一人牢のあるところを知っていたので、そこへ山岸少年をつれていった。
兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れたのでおどろいた。しかもよく見ると、その一人は帆村であったし、もう一人は自分の上官の愛弟であったから、夢かとばかりよろこんだ。
... | 兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れてどのような反応をしたか。 | 兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れたのでおどろいた。 |
JCRRAG_010670 | 国語 | 一方、竜造寺兵曹長を救いだすことであったが、これは帆村と山岸少年の二人が力をあわせて決行した。
竜造寺兵曹長は、一人牢の中にいれられていた。そのわけは、兵曹長はここへとびこむと、たいへん怒って、ミミ族を相手にさんざんあばれたのだ。それがために兵曹長は、重傷を足に負い、出血多量で人事不省になってしまった。そこでミミ族は、ようやく兵曹長をかついで、一人牢の中へ移すことができた。
帆村は、竜造寺兵曹長の一人牢のあるところを知っていたので、そこへ山岸少年をつれていった。
兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れたのでおどろいた。しかもよく見ると、その一人は帆村であったし、もう一人は自分の上官の愛弟であったから、夢かとばかりよろこんだ。
... | 兵曹長は、この牢の外側になにがおりているらしいと言ったか。 | 兵曹長は、この牢の外側に、錠がおりているらしいと言った。 |
JCRRAG_010671 | 国語 | 一方、竜造寺兵曹長を救いだすことであったが、これは帆村と山岸少年の二人が力をあわせて決行した。
竜造寺兵曹長は、一人牢の中にいれられていた。そのわけは、兵曹長はここへとびこむと、たいへん怒って、ミミ族を相手にさんざんあばれたのだ。それがために兵曹長は、重傷を足に負い、出血多量で人事不省になってしまった。そこでミミ族は、ようやく兵曹長をかついで、一人牢の中へ移すことができた。
帆村は、竜造寺兵曹長の一人牢のあるところを知っていたので、そこへ山岸少年をつれていった。
兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れたのでおどろいた。しかもよく見ると、その一人は帆村であったし、もう一人は自分の上官の愛弟であったから、夢かとばかりよろこんだ。
... | 帆村は山岸中尉とともに力をあわせて、なにを壁のところへはこんだか。 | 帆村は山岸中尉とともに力をあわせて、爆弾を壁のところへはこんだ。 |
JCRRAG_010672 | 国語 | 一方、竜造寺兵曹長を救いだすことであったが、これは帆村と山岸少年の二人が力をあわせて決行した。
竜造寺兵曹長は、一人牢の中にいれられていた。そのわけは、兵曹長はここへとびこむと、たいへん怒って、ミミ族を相手にさんざんあばれたのだ。それがために兵曹長は、重傷を足に負い、出血多量で人事不省になってしまった。そこでミミ族は、ようやく兵曹長をかついで、一人牢の中へ移すことができた。
帆村は、竜造寺兵曹長の一人牢のあるところを知っていたので、そこへ山岸少年をつれていった。
兵曹長は、いきなり日本人の顔が二つ現れたのでおどろいた。しかもよく見ると、その一人は帆村であったし、もう一人は自分の上官の愛弟であったから、夢かとばかりよろこんだ。
... | ミミ族は、扉をあけようと何をしているか。 | ミミ族は、扉をあけようと、艇を外からがんがんたたいている。 |
JCRRAG_010673 | 国語 | 自爆か、「魔の空間」から離脱か。
不幸と幸運とが、紙一枚の差で背中あわせになっているのだ。
彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はひとりもなかった。
それでいて、山岸中尉は、ちゃんと操縦桿を握りしめていた。帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、計器をにらみつけていた。
山岸少年は、いつでも命令一下、地上の本隊へ無電連絡ができるようにと、左手で無電装置の目盛板を、本隊の波長のところへぴったり固定し、右手の指で電鍵を軽くおさえていた。
重傷の竜造寺兵曹長は、むりに起きあがって、窓外の光景へ見張の目を光らせていた。... | 彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はいたか。 | 彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はひとりもなかった。 |
JCRRAG_010674 | 国語 | 自爆か、「魔の空間」から離脱か。
不幸と幸運とが、紙一枚の差で背中あわせになっているのだ。
彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はひとりもなかった。
それでいて、山岸中尉は、ちゃんと操縦桿を握りしめていた。帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、計器をにらみつけていた。
山岸少年は、いつでも命令一下、地上の本隊へ無電連絡ができるようにと、左手で無電装置の目盛板を、本隊の波長のところへぴったり固定し、右手の指で電鍵を軽くおさえていた。
重傷の竜造寺兵曹長は、むりに起きあがって、窓外の光景へ見張の目を光らせていた。... | 帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、なにをにらみつけていたか。 | 帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、計器をにらみつけていた。 |
JCRRAG_010675 | 国語 | 自爆か、「魔の空間」から離脱か。
不幸と幸運とが、紙一枚の差で背中あわせになっているのだ。
彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はひとりもなかった。
それでいて、山岸中尉は、ちゃんと操縦桿を握りしめていた。帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、計器をにらみつけていた。
山岸少年は、いつでも命令一下、地上の本隊へ無電連絡ができるようにと、左手で無電装置の目盛板を、本隊の波長のところへぴったり固定し、右手の指で電鍵を軽くおさえていた。
重傷の竜造寺兵曹長は、むりに起きあがって、窓外の光景へ見張の目を光らせていた。... | 艇は重力のために、おそろしく落下の加速度を加えつつ、どのように落ちていったか。 | 艇は重力のために、おそろしく落下の加速度を加えつつ、身ぶるいするほど速く落ちていく。 |
JCRRAG_010676 | 国語 | 自爆か、「魔の空間」から離脱か。
不幸と幸運とが、紙一枚の差で背中あわせになっているのだ。
彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はひとりもなかった。
それでいて、山岸中尉は、ちゃんと操縦桿を握りしめていた。帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、計器をにらみつけていた。
山岸少年は、いつでも命令一下、地上の本隊へ無電連絡ができるようにと、左手で無電装置の目盛板を、本隊の波長のところへぴったり固定し、右手の指で電鍵を軽くおさえていた。
重傷の竜造寺兵曹長は、むりに起きあがって、窓外の光景へ見張の目を光らせていた。... | 兵曹長は手をのばして、だれをゆり起こしたか。 | 兵曹長は手をのばして、手のとどくところにいた山岸少年をゆり起した。 |
JCRRAG_010677 | 国語 | 自爆か、「魔の空間」から離脱か。
不幸と幸運とが、紙一枚の差で背中あわせになっているのだ。
彗星二号艇にのっている四人の勇士たちは、艇が全速力で一大閃光の中にとびこんだまではおぼえているが、それにつづいて起ったことを知っている者はひとりもなかった。
それでいて、山岸中尉は、ちゃんと操縦桿を握りしめていた。帆村荘六は、気密室から空気が外へもれだしはしまいかと、計器をにらみつけていた。
山岸少年は、いつでも命令一下、地上の本隊へ無電連絡ができるようにと、左手で無電装置の目盛板を、本隊の波長のところへぴったり固定し、右手の指で電鍵を軽くおさえていた。
重傷の竜造寺兵曹長は、むりに起きあがって、窓外の光景へ見張の目を光らせていた。... | 兵曹長は片手をのばしてなにをつかんだか。 | 兵曹長は片手をのばして操縦桿をつかんだ。 |
JCRRAG_010678 | 国語 | 艇の尾部へもぐりこんで、空気のもれるところをさがしにいった帆村は、なかなかもどってこなかったし、報告もしてこなかった。
艇を操縦している山岸中尉は、弟に命じて連絡にやらせた。
「機長」
兵曹長が叫んだ。
「おい」
「見張報告。右舷上下水平、異状なし。左舷上に小さな火光あり。追跡隊かとも思う。そのほか異状なし」
「了解。その小さい火光に警戒をつづけよ」
「はい」
山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、倍率を大きくしてみた。まだはっきりと形は見えなかった。が、とにかく星の光ではなく、別の光源であった。あのあたりが、さっき脱出した「魔の空間」のある場所かもしれない。方位角と仰角とではかってみると、だいたいその見当である。
山岸少年が... | 山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、なにを大きくしたか。 | 山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、倍率を大きくしてみた。 |
JCRRAG_010679 | 国語 | 艇の尾部へもぐりこんで、空気のもれるところをさがしにいった帆村は、なかなかもどってこなかったし、報告もしてこなかった。
艇を操縦している山岸中尉は、弟に命じて連絡にやらせた。
「機長」
兵曹長が叫んだ。
「おい」
「見張報告。右舷上下水平、異状なし。左舷上に小さな火光あり。追跡隊かとも思う。そのほか異状なし」
「了解。その小さい火光に警戒をつづけよ」
「はい」
山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、倍率を大きくしてみた。まだはっきりと形は見えなかった。が、とにかく星の光ではなく、別の光源であった。あのあたりが、さっき脱出した「魔の空間」のある場所かもしれない。方位角と仰角とではかってみると、だいたいその見当である。
山岸少年が... | 艇を操縦している山岸中尉は、だれに命じて連絡をやらせたか。 | 艇を操縦している山岸中尉は、弟に命じて連絡にやらせた。 |
JCRRAG_010680 | 国語 | 艇の尾部へもぐりこんで、空気のもれるところをさがしにいった帆村は、なかなかもどってこなかったし、報告もしてこなかった。
艇を操縦している山岸中尉は、弟に命じて連絡にやらせた。
「機長」
兵曹長が叫んだ。
「おい」
「見張報告。右舷上下水平、異状なし。左舷上に小さな火光あり。追跡隊かとも思う。そのほか異状なし」
「了解。その小さい火光に警戒をつづけよ」
「はい」
山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、倍率を大きくしてみた。まだはっきりと形は見えなかった。が、とにかく星の光ではなく、別の光源であった。あのあたりが、さっき脱出した「魔の空間」のある場所かもしれない。方位角と仰角とではかってみると、だいたいその見当である。
山岸少年が... | 山岸中尉自身は、どのように艇を緩降下の状態においたか。 | 山岸中尉自身は、操縦桿をすこし前へ押しやって、艇を緩降下の状態においた。 |
JCRRAG_010681 | 国語 | 艇の尾部へもぐりこんで、空気のもれるところをさがしにいった帆村は、なかなかもどってこなかったし、報告もしてこなかった。
艇を操縦している山岸中尉は、弟に命じて連絡にやらせた。
「機長」
兵曹長が叫んだ。
「おい」
「見張報告。右舷上下水平、異状なし。左舷上に小さな火光あり。追跡隊かとも思う。そのほか異状なし」
「了解。その小さい火光に警戒をつづけよ」
「はい」
山岸中尉は、暗視器をその方へむけて、倍率を大きくしてみた。まだはっきりと形は見えなかった。が、とにかく星の光ではなく、別の光源であった。あのあたりが、さっき脱出した「魔の空間」のある場所かもしれない。方位角と仰角とではかってみると、だいたいその見当である。
山岸少年が... | なぜ彗星二号艇の乗組員は、白昼の地上に着けたか。 | 山岸中尉の処置よろしかったために、彗星二号艇の乗組員は、さしもの難関を突破して、ふしぎに白昼の地上に着いた。 |
JCRRAG_010682 | 国語 | いつの間にか、地球をうかがっていた、不逞の宇宙魔ミミ族のことは、放送電波にのって全世界へひびきわたった。そして世界中の人間は、はじめて耳にする怪魔ミミ族の来襲に色を失う者が多かった。
「もうだめだ。ミミ族というやつは、地球人類より何級も高等な生物なんだから、戦えばわれら人類が負けるにきまっているよ。こうとしったら、穴倉でもこしらえて、食料品をうんとたくわえておくんだった」
「どこか逃げだすところはないかなあ、噴射艇にのって、ミミ族のおいかけてこない星へ移住する手はないだろうか」
などと、あいかわらず弱音をはく人間が、いわゆる文化国民の間に少くなかった。
そうかと思うと、てんでミミ族を甘く見ているのんきな連中もいた。
「ミミ族だっ... | 世界中の人間は、なにの来襲に色を失う者が多かったか。 | 世界中の人間は、はじめて耳にする怪魔ミミ族の来襲に色を失う者が多かった。 |
JCRRAG_010683 | 国語 | いつの間にか、地球をうかがっていた、不逞の宇宙魔ミミ族のことは、放送電波にのって全世界へひびきわたった。そして世界中の人間は、はじめて耳にする怪魔ミミ族の来襲に色を失う者が多かった。
「もうだめだ。ミミ族というやつは、地球人類より何級も高等な生物なんだから、戦えばわれら人類が負けるにきまっているよ。こうとしったら、穴倉でもこしらえて、食料品をうんとたくわえておくんだった」
「どこか逃げだすところはないかなあ、噴射艇にのって、ミミ族のおいかけてこない星へ移住する手はないだろうか」
などと、あいかわらず弱音をはく人間が、いわゆる文化国民の間に少くなかった。
そうかと思うと、てんでミミ族を甘く見ているのんきな連中もいた。
「ミミ族だっ... | 帆村の手によって、なにが完成させられたか。 | 電子ストロボ鏡は、帆村の手によって、ついに完成させられた。 |
JCRRAG_010684 | 国語 | いつの間にか、地球をうかがっていた、不逞の宇宙魔ミミ族のことは、放送電波にのって全世界へひびきわたった。そして世界中の人間は、はじめて耳にする怪魔ミミ族の来襲に色を失う者が多かった。
「もうだめだ。ミミ族というやつは、地球人類より何級も高等な生物なんだから、戦えばわれら人類が負けるにきまっているよ。こうとしったら、穴倉でもこしらえて、食料品をうんとたくわえておくんだった」
「どこか逃げだすところはないかなあ、噴射艇にのって、ミミ族のおいかけてこない星へ移住する手はないだろうか」
などと、あいかわらず弱音をはく人間が、いわゆる文化国民の間に少くなかった。
そうかと思うと、てんでミミ族を甘く見ているのんきな連中もいた。
「ミミ族だっ... | のんきな連中は、なぜ大きな失望に見舞われたか。 | ミミ族の一隊が突然カナダのある町にあらわれて、その町を、住民ごとすっかり天空へさらっていってしまったという、驚くべき事件が起ったからであった。 |
JCRRAG_010685 | 国語 | いつの間にか、地球をうかがっていた、不逞の宇宙魔ミミ族のことは、放送電波にのって全世界へひびきわたった。そして世界中の人間は、はじめて耳にする怪魔ミミ族の来襲に色を失う者が多かった。
「もうだめだ。ミミ族というやつは、地球人類より何級も高等な生物なんだから、戦えばわれら人類が負けるにきまっているよ。こうとしったら、穴倉でもこしらえて、食料品をうんとたくわえておくんだった」
「どこか逃げだすところはないかなあ、噴射艇にのって、ミミ族のおいかけてこない星へ移住する手はないだろうか」
などと、あいかわらず弱音をはく人間が、いわゆる文化国民の間に少くなかった。
そうかと思うと、てんでミミ族を甘く見ているのんきな連中もいた。
「ミミ族だっ... | ストロボ鏡の一番大きいものは、だれのところにあったか。 | ストロボ鏡の一番大きいものは、左倉少佐のところにあった。 |
JCRRAG_010686 | 国語 | いつの間にか、地球をうかがっていた、不逞の宇宙魔ミミ族のことは、放送電波にのって全世界へひびきわたった。そして世界中の人間は、はじめて耳にする怪魔ミミ族の来襲に色を失う者が多かった。
「もうだめだ。ミミ族というやつは、地球人類より何級も高等な生物なんだから、戦えばわれら人類が負けるにきまっているよ。こうとしったら、穴倉でもこしらえて、食料品をうんとたくわえておくんだった」
「どこか逃げだすところはないかなあ、噴射艇にのって、ミミ族のおいかけてこない星へ移住する手はないだろうか」
などと、あいかわらず弱音をはく人間が、いわゆる文化国民の間に少くなかった。
そうかと思うと、てんでミミ族を甘く見ているのんきな連中もいた。
「ミミ族だっ... | 帆村荘六の発明した、この電子ストロボ鏡は、ミミ族にとってどのような器械だったか。 | 帆村荘六の発明した、この電子ストロボ鏡は、ミミ族にとっておそるべき器械だった。 |
JCRRAG_010687 | 国語 | 帆村荘六の発明した電子ストロボ鏡によって、今まで地球人類の目には見えなかったミミ族や、「魔の空間」がよく見えるようになって、人類はたいへん力を加えた。
だが、この電子ストロボ鏡の発明だけで、人類はミミ族を征服できるわけではなかった。帆村の発明は、敵の姿が見えるようになったというだけのことにすぎない。ミミ族を攻撃するには、もっとミミ族という怪生物を調べ、そしてミミ族が、どんな力に弱いかを知らなければならない。
帆村荘六が、山岸中尉の隊からはなれ、新しく作られたミミ族研究所長に就任したのは、この際まことに結構なことであった。
帆村は、山岸少年を連れていった。そのほかに、頭脳明晰な科学者を十数名集めて、このミミ族研究所は、いそがしく... | 帆村荘六の発明した電子ストロボ鏡によって、人類がたいへん力を加えたのはなぜか。 | 帆村荘六の発明した電子ストロボ鏡によって、今まで地球人類の目には見えなかったミミ族や、「魔の空間」がよく見えるようになって、人類はたいへん力を加えた。 |
JCRRAG_010688 | 国語 | 帆村荘六の発明した電子ストロボ鏡によって、今まで地球人類の目には見えなかったミミ族や、「魔の空間」がよく見えるようになって、人類はたいへん力を加えた。
だが、この電子ストロボ鏡の発明だけで、人類はミミ族を征服できるわけではなかった。帆村の発明は、敵の姿が見えるようになったというだけのことにすぎない。ミミ族を攻撃するには、もっとミミ族という怪生物を調べ、そしてミミ族が、どんな力に弱いかを知らなければならない。
帆村荘六が、山岸中尉の隊からはなれ、新しく作られたミミ族研究所長に就任したのは、この際まことに結構なことであった。
帆村は、山岸少年を連れていった。そのほかに、頭脳明晰な科学者を十数名集めて、このミミ族研究所は、いそがしく... | ミミ族を攻撃するには、なにを知らなければならないか。 | ミミ族を攻撃するには、もっとミミ族という怪生物を調べ、そしてミミ族が、どんな力に弱いかを知らなければならない。 |
JCRRAG_010689 | 国語 | 帆村荘六の発明した電子ストロボ鏡によって、今まで地球人類の目には見えなかったミミ族や、「魔の空間」がよく見えるようになって、人類はたいへん力を加えた。
だが、この電子ストロボ鏡の発明だけで、人類はミミ族を征服できるわけではなかった。帆村の発明は、敵の姿が見えるようになったというだけのことにすぎない。ミミ族を攻撃するには、もっとミミ族という怪生物を調べ、そしてミミ族が、どんな力に弱いかを知らなければならない。
帆村荘六が、山岸中尉の隊からはなれ、新しく作られたミミ族研究所長に就任したのは、この際まことに結構なことであった。
帆村は、山岸少年を連れていった。そのほかに、頭脳明晰な科学者を十数名集めて、このミミ族研究所は、いそがしく... | 班長左倉少佐は、帆村になにを頼んだか。 | 班長左倉少佐は、帆村にぜひ一日も早く、ミミ族の正体と弱点とを探しだしてくれるようにと頼んだ。 |
JCRRAG_010690 | 国語 | 帆村荘六の発明した電子ストロボ鏡によって、今まで地球人類の目には見えなかったミミ族や、「魔の空間」がよく見えるようになって、人類はたいへん力を加えた。
だが、この電子ストロボ鏡の発明だけで、人類はミミ族を征服できるわけではなかった。帆村の発明は、敵の姿が見えるようになったというだけのことにすぎない。ミミ族を攻撃するには、もっとミミ族という怪生物を調べ、そしてミミ族が、どんな力に弱いかを知らなければならない。
帆村荘六が、山岸中尉の隊からはなれ、新しく作られたミミ族研究所長に就任したのは、この際まことに結構なことであった。
帆村は、山岸少年を連れていった。そのほかに、頭脳明晰な科学者を十数名集めて、このミミ族研究所は、いそがしく... | 帆村はなにの決行を報告したか。 | 帆村はミミ族狩りの決行を報告した。 |
JCRRAG_010691 | 国語 | 力強い第一宇宙戦隊の産声に、感激を新たにして、帆村荘六は、左倉少佐と山岸中尉の許を辞してもどった。こうなれば、帆村の任務もますます重大である。ぜひとも成功して、ミミ族の正体をつきとめねばならない。
その翌日から、いよいよ帆村所長の指揮で、ミミ族狩りがはじまった。
電子ストロボ鏡で、天空をのぞいていると、ちょうど天空から、そろそろと降下してくる回転楕円体の「魔の空間」を発見した。それは約十粁ばかり東へいった、山麓附近を目がけて下りてくるようだ。
「出動――」
帆村は号令をかけた。所員と警備隊員とは、軍用自動車にとび乗って、街道を全速力で東へ走らせた。
あと一粁ばかりのところで、車はとめられた。そして陣地がつくられ、車の上へ積ん... | 帆村は戦闘開始の命令をだれに発したか。 | 帆村は警備隊長の竜造寺兵曹長へ命令を発した。 |
JCRRAG_010692 | 国語 | 力強い第一宇宙戦隊の産声に、感激を新たにして、帆村荘六は、左倉少佐と山岸中尉の許を辞してもどった。こうなれば、帆村の任務もますます重大である。ぜひとも成功して、ミミ族の正体をつきとめねばならない。
その翌日から、いよいよ帆村所長の指揮で、ミミ族狩りがはじまった。
電子ストロボ鏡で、天空をのぞいていると、ちょうど天空から、そろそろと降下してくる回転楕円体の「魔の空間」を発見した。それは約十粁ばかり東へいった、山麓附近を目がけて下りてくるようだ。
「出動――」
帆村は号令をかけた。所員と警備隊員とは、軍用自動車にとび乗って、街道を全速力で東へ走らせた。
あと一粁ばかりのところで、車はとめられた。そして陣地がつくられ、車の上へ積ん... | 兵曹長は、まずなにから射撃をはじめたか。 | 兵曹長は、はじめ打ちあわせた順序により、まず怪力線砲から射撃をはじめた。 |
JCRRAG_010693 | 国語 | 力強い第一宇宙戦隊の産声に、感激を新たにして、帆村荘六は、左倉少佐と山岸中尉の許を辞してもどった。こうなれば、帆村の任務もますます重大である。ぜひとも成功して、ミミ族の正体をつきとめねばならない。
その翌日から、いよいよ帆村所長の指揮で、ミミ族狩りがはじまった。
電子ストロボ鏡で、天空をのぞいていると、ちょうど天空から、そろそろと降下してくる回転楕円体の「魔の空間」を発見した。それは約十粁ばかり東へいった、山麓附近を目がけて下りてくるようだ。
「出動――」
帆村は号令をかけた。所員と警備隊員とは、軍用自動車にとび乗って、街道を全速力で東へ走らせた。
あと一粁ばかりのところで、車はとめられた。そして陣地がつくられ、車の上へ積ん... | 警備隊員は、なにを手にとって墜落した「魔の空間」に近づいていったか。 | 警備隊員は、長い双眼鏡に引金をつけたような、奇妙な形の音響砲を手にとって、墜落した「魔の空間」に近づいていった。 |
JCRRAG_010694 | 国語 | 力強い第一宇宙戦隊の産声に、感激を新たにして、帆村荘六は、左倉少佐と山岸中尉の許を辞してもどった。こうなれば、帆村の任務もますます重大である。ぜひとも成功して、ミミ族の正体をつきとめねばならない。
その翌日から、いよいよ帆村所長の指揮で、ミミ族狩りがはじまった。
電子ストロボ鏡で、天空をのぞいていると、ちょうど天空から、そろそろと降下してくる回転楕円体の「魔の空間」を発見した。それは約十粁ばかり東へいった、山麓附近を目がけて下りてくるようだ。
「出動――」
帆村は号令をかけた。所員と警備隊員とは、軍用自動車にとび乗って、街道を全速力で東へ走らせた。
あと一粁ばかりのところで、車はとめられた。そして陣地がつくられ、車の上へ積ん... | 帆村は所員に持たせてあった、サイクロ銃をとりあげてどうしたか。 | 帆村は所員に持たせてあった、サイクロ銃をとりあげ、台尻を肩におしあてた。 |
JCRRAG_010695 | 国語 | 力強い第一宇宙戦隊の産声に、感激を新たにして、帆村荘六は、左倉少佐と山岸中尉の許を辞してもどった。こうなれば、帆村の任務もますます重大である。ぜひとも成功して、ミミ族の正体をつきとめねばならない。
その翌日から、いよいよ帆村所長の指揮で、ミミ族狩りがはじまった。
電子ストロボ鏡で、天空をのぞいていると、ちょうど天空から、そろそろと降下してくる回転楕円体の「魔の空間」を発見した。それは約十粁ばかり東へいった、山麓附近を目がけて下りてくるようだ。
「出動――」
帆村は号令をかけた。所員と警備隊員とは、軍用自動車にとび乗って、街道を全速力で東へ走らせた。
あと一粁ばかりのところで、車はとめられた。そして陣地がつくられ、車の上へ積ん... | 竜造寺兵曹長は、どの隊を指揮することになったか。 | 竜造寺兵曹長は、こん度は特に志願して帆村の下につき、警備隊を指揮することとなったのだ。 |
JCRRAG_010696 | 国語 | 「所長。どうした」
と、竜造寺兵曹長は、倒れている帆村のそばへかけよって、後からだき起そうとした。
「た、大したことはない。ミミ族は、墜落した『魔の空間』の内部から、神経破壊線を射かけてくるぞ。頭がくらくらとしたら、なにも考えてはいけない。考えると、脳神経が焼き切れるのだ。ぼんやりしていれば、間もなくなおる」
「ふうん。神経破壊線といえば、この前、私が『魔の空間』で射かけられて、半病人となったあれだな」
「そうだ。しかしまだ恐るべきほどの力は持っていないから、大したことはない。さあ、この間にサイクロ銃で、『魔の空間』の壁を焼き切るのだ。兵曹長、見ていなさい、サイクロ銃のすごい透過力を……」
こう言った帆村は、銃を肩につけ、引金を... | 竜造寺兵曹長は、だれを後からだき起そうとしたか。 | 竜造寺兵曹長は、倒れている帆村のそばへかけよって、後からだき起そうとした。 |
JCRRAG_010697 | 国語 | 「所長。どうした」
と、竜造寺兵曹長は、倒れている帆村のそばへかけよって、後からだき起そうとした。
「た、大したことはない。ミミ族は、墜落した『魔の空間』の内部から、神経破壊線を射かけてくるぞ。頭がくらくらとしたら、なにも考えてはいけない。考えると、脳神経が焼き切れるのだ。ぼんやりしていれば、間もなくなおる」
「ふうん。神経破壊線といえば、この前、私が『魔の空間』で射かけられて、半病人となったあれだな」
「そうだ。しかしまだ恐るべきほどの力は持っていないから、大したことはない。さあ、この間にサイクロ銃で、『魔の空間』の壁を焼き切るのだ。兵曹長、見ていなさい、サイクロ銃のすごい透過力を……」
こう言った帆村は、銃を肩につけ、引金を... | 帆村は、体のどこに銃をつけ引金をひいたか。 | 帆村は、銃を肩につけ、引金をひいた。 |
JCRRAG_010698 | 国語 | 「所長。どうした」
と、竜造寺兵曹長は、倒れている帆村のそばへかけよって、後からだき起そうとした。
「た、大したことはない。ミミ族は、墜落した『魔の空間』の内部から、神経破壊線を射かけてくるぞ。頭がくらくらとしたら、なにも考えてはいけない。考えると、脳神経が焼き切れるのだ。ぼんやりしていれば、間もなくなおる」
「ふうん。神経破壊線といえば、この前、私が『魔の空間』で射かけられて、半病人となったあれだな」
「そうだ。しかしまだ恐るべきほどの力は持っていないから、大したことはない。さあ、この間にサイクロ銃で、『魔の空間』の壁を焼き切るのだ。兵曹長、見ていなさい、サイクロ銃のすごい透過力を……」
こう言った帆村は、銃を肩につけ、引金を... | 帆村はなにがはいった檻を前にして、会心の笑みをもらしたか。 | 帆村は、大きな獲物のはいった檻を前にして、はじめて会心の笑みをもらしたのであった。 |
JCRRAG_010699 | 国語 | 「所長。どうした」
と、竜造寺兵曹長は、倒れている帆村のそばへかけよって、後からだき起そうとした。
「た、大したことはない。ミミ族は、墜落した『魔の空間』の内部から、神経破壊線を射かけてくるぞ。頭がくらくらとしたら、なにも考えてはいけない。考えると、脳神経が焼き切れるのだ。ぼんやりしていれば、間もなくなおる」
「ふうん。神経破壊線といえば、この前、私が『魔の空間』で射かけられて、半病人となったあれだな」
「そうだ。しかしまだ恐るべきほどの力は持っていないから、大したことはない。さあ、この間にサイクロ銃で、『魔の空間』の壁を焼き切るのだ。兵曹長、見ていなさい、サイクロ銃のすごい透過力を……」
こう言った帆村は、銃を肩につけ、引金を... | 帆村の射撃がますます威力を発揮し、「魔の空間」の側面の壁は、どうなったか。 | 帆村の射撃はますます威力を発揮し、やがて「魔の空間」の側面の壁は、大きく丸く切りとられ、切りとられた部分だけが、土煙をあげて前に倒れた。 |
JCRRAG_010700 | 国語 | 「所長。どうした」
と、竜造寺兵曹長は、倒れている帆村のそばへかけよって、後からだき起そうとした。
「た、大したことはない。ミミ族は、墜落した『魔の空間』の内部から、神経破壊線を射かけてくるぞ。頭がくらくらとしたら、なにも考えてはいけない。考えると、脳神経が焼き切れるのだ。ぼんやりしていれば、間もなくなおる」
「ふうん。神経破壊線といえば、この前、私が『魔の空間』で射かけられて、半病人となったあれだな」
「そうだ。しかしまだ恐るべきほどの力は持っていないから、大したことはない。さあ、この間にサイクロ銃で、『魔の空間』の壁を焼き切るのだ。兵曹長、見ていなさい、サイクロ銃のすごい透過力を……」
こう言った帆村は、銃を肩につけ、引金を... | 兵曹長は、自らも音響砲をとりなおすと隊員をひきい、どこに突入したか。 | 兵曹長は、自らも音響砲をとりなおすと隊員をひきい、まっ先に立って、「魔の空間」の破れ穴めがけて突入した。 |
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