chats sequence | footnote stringlengths 163 3.16k | meta dict |
|---|---|---|
[
[
"そんならブロム、ダツチヤアは。",
"あれは軍の始まつた時に隊に這入つた。ストニイ、ポイントの進撃の時に死んだといふ人もあるし、又たアントニイス、ノオスの颶風に逢うて溺れたといふ人もある。何しろ帰つては来ない。",
"そして教師のフアン、ブムメルは。",
"あれも矢張軍に出て、仕舞ひには土兵の大した将官になつて、今では議員だ。"
],
[
"ジユヂス、ガアドニイア",
"そして貴君の乃翁の名は。",
"えゝ、気の毒なのは私の阿爺、名はリツプ、フアン、ヰンクルと云ひました。鳥銃を肩に掛けて、家を出て往つてから、最う二十年立ちましたが、それつ切り音沙汰なしです... | 底本:「鴎外選集 第16巻」岩波書店
1980(昭和55)年2月22日第1刷発行
1980(昭和55)年6月30日第2刷発行
初出:「少年園 第二巻 第十三号」
1889(明治22)年5月3日発行
「少年園 第二巻 第十四号」
1889(明治22)年5月18日発行
「少年園 第二巻 第十五号」
1889(明治22)年6月3日発行
「少年園 第二巻 第十六号」
1889(明治22)年6月18日発行
「少年園 第二巻 第十七号」
1889(明治22)年7月3日発行
「少年園 第二巻 第十八号」
1889(明治22)年7月18日発行
「少年園 第二巻 第二... | {
"作品ID": "060357",
"作品名": "新浦島",
"作品名読み": "しんうらしま",
"ソート用読み": "しんうらしま",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "RIP VAN WINKLE. EINE NACHGELASSENE SCHRIFT VON DIETRICH KNICKERBOCKER.",
"初出": "「少年園 第二巻 第十三号」1889(明治22)年5月3日<br>「少年園 第二巻 第十四号」1889(明治22)年5月18日<br>「少年園 第二巻 第十五号」1889(明治22)年6月3日<br>「少年園 第二巻 第十六号」1889(明治2... |
[
[
"人生においては、たとえどんな場合でも必ず利点や愉快なことがあるはずです。もっともそれは、わたくしどもが冗談をすなおに受けとればのことですが",
"そこで、悪魔の騎士と競走することになった人は、とかくめちゃくちゃに走るのも当然です",
"したがって、田舎の学校の先生がオランダ人の世継ぎ娘に結婚を拒まれるということは、彼にとっては、世の中で栄進出世にいたるたしかな一歩だということになります"
]
] | 底本:「スケッチ・ブック」新潮文庫、新潮社
1957(昭和32)年5月20日発行
2000(平成12)年2月20日33刷改版
入力:鈴木厚司
校正:砂場清隆
2011年8月30日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "046658",
"作品名": "スリーピー・ホローの伝説",
"作品名読み": "スリーピー・ホローのでんせつ",
"ソート用読み": "すりいひいほろおのてんせつ",
"副題": "故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より",
"副題読み": "こディードリッヒ・ニッカボッカーのいこうより",
"原題": "THE LEGEND OF SLEEPY HOLLOW",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 933",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2011-12-31T00:00:00",
... |
[
[
"じゃ、奥さんは引っ越しについて文句を言ったのかい",
"文句なんて、とんでもない。あれは始めからしまいまで、やさしく、にこにこしていたよ。ほんとうに、こんなに元気がいいときは今までにないほどだよ。あれは、心底からぼくを愛してくれたし、やさしくして、慰めてくれたんだ"
]
] | 底本:「スケッチ・ブック」新潮文庫、新潮社
1957(昭和32)年5月20日発行
2000(平成12)年2月20日33刷改版
入力:砂場清隆
校正:noriko saito
2022年3月27日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "060227",
"作品名": "妻",
"作品名読み": "つま",
"ソート用読み": "つま",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 933",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2022-04-03T00:00:00",
"最終更新日": "2022-03-27T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/001257/card60227.html",
... |
[
[
"ブロム・ダッチャーさんはどこにおりますかね",
"ああ、あの人は戦争のはじめに陸軍へ入隊しなさったが。ストーニー・ポイントの攻撃で戦死したという人もいるし、アントニーズ・ノーズのふもとで嵐にあって溺れ死んだという人もおるがね。わたしはよく知らないんじゃが、二度と戻ってこなかった",
"ヴァン・バンメル校長先生はどうしましたね",
"あのかたも戦争に行かれて、国民軍の偉い大将じゃったが、今は国会議員になんなさったよ"
],
[
"ジュディス・ガーディニアです",
"で、お父さんの名前は",
"ほんとに、気の毒ですわ。リップ・ヴァン・ウィンクルっていうんですけ... | 底本:「スケッチ・ブック」新潮文庫、新潮社
1957(昭和32)年5月20日発行
2000(平成12)年2月20日33刷改版
※「THE SKETCH BOOK (スケッチ・ブック)」英米文学叢書、研究社出版、1986(昭和61年)1月20日18版発行の原文上では、「アパラチヤ大山系から」は「of the great Appalachian family」、「よく晴れた秋の日、」は「on a fine autumnal day,」、「大丈夫で」は「and a stout」となっています。「アパラチヤ大山系から」と「よく晴れた秋の日、」はママ注記としました。「大丈夫で」には原文の意味もあるので注記はつけていません。
入力:... | {
"作品ID": "053680",
"作品名": "リップ・ヴァン・ウィンクル",
"作品名読み": "リップ・ヴァン・ウィンクル",
"ソート用読み": "りつふうあんういんくる",
"副題": "ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿",
"副題読み": "ディードリッヒ・ニッカボッカーのいこう",
"原題": "",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 933",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2019-11-28T00:00:00",
"最終更新日": "2020-03-19T00:00:00",
... |
[
[
"旅行から受くる利益と愉快とを貴ぶことはもちろんである。しかし本国に帰ろうと決心した事が度々ある。結局再び考えなおして、そのままにして置いた。",
"科学上の智識を得るには屈竟の機会であるから、サー・デビーと共に旅行を続けようと思う。けれども、他方ではこの利益を受けんがために、多くの犠牲を払わねばならぬのは辛い。この犠牲たるや、下賤の者は左程と思わぬであろうが、自分は平然としていられない。"
],
[
"サー・デビーが英国を出立する前、下僕が一緒に行くことを断った。時がないので、代りを探すことも出来なくて、サー・デビーは非常に困りぬいた。そこで、余に、パリに着くまででよいから、非常に必要の... | 底本:「ファラデーの傳」岩波書店
1923(大正12)年5月15日第1版発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
その際、以下の置き換えをおこないました。
「佛蘭西→フランス 伊太利→イタリア 伊→イタリア 伊国→イタリア 瑞西→スイス 佛国→フランス 希臘→ギリシャ 獨→ドイツ 獨逸→ドイツ 獨国→ドイツ 佛→フランス 瑞→スイス 墺→オーストリア 巴里→パリ 羅馬→ローマ 土耳古→トルコ 白耳義→ベルギー 亜米利加→アメリカ 墺地利→オーストリア 瑞典→スウェーデン 英→イギリス 埃及→エジプト 瓦斯→ガス 硝子→ガラス 土蛍→ミミズ 沃素→ヨウ素 ... | {
"作品ID": "046340",
"作品名": "ファラデーの伝",
"作品名読み": "ファラデーのでん",
"ソート用読み": "ふあらてえのてん",
"副題": "電気学の泰斗",
"副題読み": "でんきがくのたいと",
"原題": "",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 289",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2006-12-24T00:00:00",
"最終更新日": "2015-04-05T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.j... |
[
[
"うん。",
"元気がないね。",
"うん。",
"いつもそんなに黙つてゐるのか。",
"うん。",
"何とか云へよ。"
],
[
"この萩軒は古くからある店である。この室では、絵が壁と共に古びてゐる。テーブルは落ちついた光沢を持ち、数世紀以来の人の世の変転が、実にこの光沢の中に知らない間に捉へられてゐる。見よ。まなこを大にして。その光沢を見つめよ。そして数世紀来の人間歴史の苦悶の叫びを感ぜよ。卒然として来り我等を茫莫のうちに残すもの、ああ……咏歎の星河、燦々の星河、極みなき……。",
"それから?",
"それから……何だ。",
"知... | 底本:「新潮 第百四巻第七号」新潮社
2007(平成19)年7月1日
※本文末の編集部注は省略しました。
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
入力:フクポー
校正:The Creative CAT
2020年10月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "060159",
"作品名": "四人",
"作品名読み": "よにん",
"ソート用読み": "よにん",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2020-11-08T00:00:00",
"最終更新日": "2020-10-28T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/002132/card60159.html"... |
[
[
"この頃は折角見て上げても、御礼さへ碌にしない人が、多くなつて来ましたからね。",
"そりや勿論御礼をするよ。"
],
[
"こんなに沢山頂いては、反つて御気の毒ですね。――さうして一体又あなたは、何を占つてくれろとおつしやるんです?",
"私が見て貰ひたいのは、――"
],
[
"一体日米戦争はいつあるかといふことなんだ。それさへちやんとわかつてゐれば、我々商人は忽ちの内に、大金儲けが出来るからね。",
"ぢや明日いらつしやい。それまでに占つて置いて上げますから。",
"さうか。ぢや間違ひのないやうに、――"
],
[
"今夜ですか... | 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1998年12月11日公開
2004年2月8日修正
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "000015",
"作品名": "アグニの神",
"作品名読み": "アグニのかみ",
"ソート用読み": "あくにのかみ",
"副題": "",
"副題読み": "",
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"初出": "「赤い鳥」1921(大正10)年1、2月",
"分類番号": "NDC K913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1998-12-11T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
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[
[
"この頃は折角見て上げても、御礼さえ碌にしない人が、多くなって来ましたからね",
"そりゃ勿論御礼をするよ"
],
[
"こんなに沢山頂いては、反って御気の毒ですね。――そうして一体又あなたは、何を占ってくれろとおっしゃるんです?",
"私が見て貰いたいのは、――"
],
[
"一体日米戦争はいつあるかということなんだ。それさえちゃんとわかっていれば、我々商人は忽ちの内に、大金儲けが出来るからね",
"じゃ明日いらっしゃい。それまでに占って置いて上げますから",
"そうか。じゃ間違いのないように、――"
],
[
"今夜ですか?",
... | 底本:「蜘蛛の糸・杜子春」新潮文庫、新潮社
1968(昭和43)年11月15日発行
1989(平成元)年5月30日46刷
入力:蒋龍
校正:noriko saito
2005年1月7日作成
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "043014",
"作品名": "アグニの神",
"作品名読み": "アグニのかみ",
"ソート用読み": "あくにのかみ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「赤い鳥」1921(大正10)年1月、2月",
"分類番号": "NDC K913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2005-02-06T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-18T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.... |
[
[
"目金を買っておかけなさい。お父さんを見付るには目金をかけるのに限りますからね。",
"僕の目は病気ではないよ。"
],
[
"わたしの美しさを御覧なさい。",
"だってお前は造花じゃないか?"
],
[
"坊ちゃん、スウェエタアを一つお買いなさい。",
"僕は帽子さえ買えないんだよ。"
]
] | 底本:「芥川龍之介全集6」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年3月24日第1刷発行
1993(平成5)年2月25日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1998年4月20日公開
2004年3月7日修正
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "000021",
"作品名": "浅草公園",
"作品名読み": "あさくさこうえん",
"ソート用読み": "あさくさこうえん",
"副題": "或シナリオ",
"副題読み": "あるシナリオ",
"原題": "",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 912",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-02-01T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards... |
[
[
"貰ふのは気の毒だ。ぢや朝日を一つくれ給へ。",
"何、かまひません。お持ちなさい。",
"いや、まあ朝日をくれ給へ。",
"お持ちなさい。これでよろしけりや、――入らぬ物をお買ひになるには及ばないです。"
],
[
"ぢやそのマツチを二つくれ給へ。",
"二つでも三つでもお持ちなさい。ですが代は入りません。"
],
[
"朝日を二つくれ給へ。",
"はい。"
],
[
"朝日を、――こりや朝日ぢやない。",
"あら、ほんたうに。――どうもすみません。"
],
[
"ええ、あれもココアです。",
... | 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月16日公開
2004年2月12日修正
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "000014",
"作品名": "あばばばば",
"作品名読み": "あばばばば",
"ソート用読み": "あはははは",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「中央公論」1923(大正12)年12月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-16T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/c... |
[
[
"鴉片煙とは何物ぞ?",
"方今承平日に久しく、人口過剰に苦しんでゐる。宜しく大劫の銷除する有るべし。元来大劫なるものは水火刀兵の災に過ぐるものはない。この劫に遇ふものは賢愚倶に滅びてしまふ。福善禍淫の説も往往此に至つて窮まるものである。そこで天帝は諸神の会議を召集し、特に鴉片煙劫を創めることにした。鴉片煙劫とは世間の罌粟の花汁を借り、熬錬して膏と成し、人の吸食に任ずるものである。この煙を食ふものは劫中に在り、この煙を食はざるものは劫中に在らず。その人の自ら取るに任かせて造物の不仁を咎めさせないのである。この劫有りて以て人口過剰の数を銷除すれば、則ち水火刀兵の諸劫は十の五六を減ずるであらう。けれどもこの罌... | 底本:「芥川龍之介全集 第十三巻」岩波書店
1996(平成8)年11月8日発行
入力:もりみつじゅんじ
校正:林 幸雄
2002年1月26日公開
2004年3月17日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "001138",
"作品名": "鴉片",
"作品名読み": "アヘン",
"ソート用読み": "あへん",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「世界」1926(大正15)年11月",
"分類番号": "NDC 914",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2002-01-26T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/0008... |
[
[
"けふは半日自動車に乗つてゐた。",
"何か用があつたのですか?"
],
[
"君たちはまだ生活慾を盛に持つてゐるだらうね?",
"ええ、――だつてあなたでも……",
"ところが僕は持つてゐないんだよ。制作慾だけは持つてゐるけれども。"
],
[
"あの子はあなたに似てゐやしない?",
"似てゐません。第一……",
"だつて胎教と云ふこともあるでせう。"
],
[
"君はまだ独身だつたね。",
"いや、もう来月結婚する。"
],
[
"あすこに船が一つ見えるね?",
"ええ。",
"檣の... | 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:細渕紀子
1998年4月23日公開
2005年12月2日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000019",
"作品名": "或阿呆の一生",
"作品名読み": "あるあほうのいっしょう",
"ソート用読み": "あるあほうのいつしよう",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「改造」1927(昭和2)年10月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1998-04-23T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozo... |
[
[
"今日は余程暖いようですな。",
"さようでございます。こうして居りましても、どうかすると、あまり暖いので、睡気がさしそうでなりません。"
],
[
"やはり本意を遂げたと云う、気のゆるみがあるのでございましょう。",
"さようさ。それもありましょう。"
],
[
"こう云うのどかな日を送る事があろうとは、お互に思いがけなかった事ですからな。",
"さようでございます。手前も二度と、春に逢おうなどとは、夢にも存じませんでした。",
"我々は、よくよく運のよいものと見えますな。"
],
[
"今日の当番は、伝右衛門殿ですから、それで余計... | 底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第11刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:野口英司
校正:もりみつじゅんじ
1997年11月17日公開
2004年3月7日修正
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "000122",
"作品名": "或日の大石内蔵助",
"作品名読み": "あるひのおおいしくらのすけ",
"ソート用読み": "あるひのおおいしくらのすけ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「中央公論」1917(大正6)年9月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1997-11-17T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://w... |
[
[
"医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐の大将で、リヴィングストンの崇拝家で、寒中一重物で通した男で、――一言にいえば豪傑だったじゃないか? それが君、芸者を知っているんだ。しかも柳橋の小えんという、――",
"君はこの頃河岸を変えたのかい?"
],
[
"河岸を変えた? なぜ?",
"君がつれて行った時なんだろう、和田がその芸者に遇ったというのは?",
"早まっちゃいけない。誰が和田なんぞをつれて行くもんか。――"
],
[
"あれは先月の幾日だったかな? 何でも月曜か火曜だったがね。久しぶりに和田と顔を合せると、浅草へ行こうというじゃないか? 浅... | 底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年2月24日第1刷発行
1995(平成7)年4月10日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月10日公開
2004年3月8日修正
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "000057",
"作品名": "一夕話",
"作品名読み": "いっせきわ",
"ソート用読み": "いつせきわ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「サンデー毎日」1922(大正11)年7月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-10T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/ca... |
[
[
"今度飛鳥の大臣様の御姫様が御二方、どうやら鬼神のたぐいにでもさらわれたと見えて、一晩の中に御行方が知れなくなった。",
"大臣様は大そうな御心配で、誰でも御姫様を探し出して来たものには、厚い御褒美を下さると云う仰せだから、それで我々二人も、御行方を尋ねて歩いているのだ。"
],
[
"わん。わん。土蜘蛛の畜生め。",
"憎いやつだ。わん。わん。"
]
] | 底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第11刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1998年12月7日公開
2004年3月8日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000056",
"作品名": "犬と笛",
"作品名読み": "いぬとふえ",
"ソート用読み": "いぬとふえ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「赤い鳥」1919(大正8)年1、2月",
"分類番号": "NDC K913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1998-12-07T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/car... |
[
[
"おいやかな。",
"……",
"どうぢや。",
"……"
],
[
"すぐ、そこぢや。お案じになる程遠くはない。",
"すると、粟田口辺でござるかな。",
"まづ、さう思はれたがよろしからう。"
],
[
"粟田口では、ござらぬのう。",
"いかにも、もそつと、あなたでな。"
],
[
"では、山科辺ででもござるかな。",
"山科は、これぢや。もそつと、さきでござるよ。"
],
[
"やはり、あの狐が、使者を勤めたと見えますのう。",
"生得、変化ある獣ぢやて、あの位の用を勤めるのは、... | 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
初出:「新小説」
1916(大正5)年9月
入力:j.utiyama
校正:吉田亜津美
1999年5月29日公開
2013年4月28日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000055",
"作品名": "芋粥",
"作品名読み": "いもがゆ",
"ソート用読み": "いもかゆ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「新小説」1916(大正5)年9月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-05-29T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/000... |
[
[
"どうしましょう? 人違いですが。",
"困る。実に困る。第一革命以来一度もないことだ。"
],
[
"とにかく早く返してやり給え。",
"君は――ええ、忍野君ですね。ちょっと待って下さいよ。"
],
[
"駄目です。忍野半三郎君は三日前に死んでいます。",
"三日前に死んでいる?",
"しかも脚は腐っています。両脚とも腿から腐っています。"
],
[
"これは君の責任だ。好いかね。君の責任だ。早速上申書を出さなければならん。そこでだ。そこでヘンリイ・バレットは現在どこに行っているかね?",
"今調べたところによると、急に漢口... | 底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年2月24日第1刷発行
1995(平成7)年4月10日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月5日公開
2004年3月9日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの... | {
"作品ID": "000174",
"作品名": "馬の脚",
"作品名読み": "うまのあし",
"ソート用読み": "うまのあし",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「新潮」1925(大正14)年1、2月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-05T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/card... |
[
[
"哀れっぽい声を出したって駄目だよ。また君、金のことだろう?",
"いいえ、金のことじゃありません。ただわたしの友だちに会わせたい女があるんですが、……"
],
[
"泳げるかな?",
"きょうは少し寒いかも知れない。"
],
[
"おい、はいる気かい?",
"だってせっかく来たんじゃないか?"
],
[
"君もはいれよ。",
"僕は厭だ。",
"へん、『嫣然』がいりゃはいるだろう。",
"莫迦を言え。"
],
[
"どうしてもはいらないか?",
"どうしてもはいらない。",
"イゴイス... | 底本:「芥川龍之介全集6」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年3月24日第1刷発行
1993(平成5)年2月25日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第三巻」筑摩書房
1971(昭和46)年
初出:「中央公論」
1925(大正14)年9月
入力:j.utiyama
校正:大野晋
1999年1月7日公開
2014年8月26日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000175",
"作品名": "海のほとり",
"作品名読み": "うみのほとり",
"ソート用読み": "うみのほとり",
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"初出": "「中央公論」1925(大正14)年9月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-07T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/... |
[
[
"不相変、観音様へ参詣する人が多いようだね。",
"左様でございます。"
],
[
"私も一つ、日参でもして見ようか。こう、うだつが上らなくちゃ、やりきれない。",
"御冗談で。",
"なに、これで善い運が授かるとなれば、私だって、信心をするよ。日参をしたって、参籠をしたって、そうとすれば、安いものだからね。つまり、神仏を相手に、一商売をするようなものさ。"
],
[
"お爺さんなんぞも、この年までには、随分いろんな事を見たり聞いたりしたろうね。どうだい。観音様は、ほんとうに運を授けて下さるものかね。",
"左様でございます。昔は折々、そんな事もあっ... | 底本:「芥川龍之介全集1」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年9月24日第1刷発行
1995(平成7)年10月5日第13刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:earthian
1998年11月11日公開
2004年3月9日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000176",
"作品名": "運",
"作品名読み": "うん",
"ソート用読み": "うん",
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"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「文章世界」1917(大正6)年1月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1998-11-11T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
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[
[
"それは強いことは強いです。何しろ塗山の禹王廟にある石の鼎さえ枉げると云うのですからな。現に今日の戦でもです。私は一時命はないものだと思いました。李佐が殺される、王恒が殺される。その勢いと云ったら、ありません。それは実際、強いことは強いですな。",
"ははあ。"
],
[
"しかし、英雄の器じゃありません。その証拠は、やはり今日の戦ですな。烏江に追いつめられた時の楚の軍は、たった二十八騎です。雲霞のような味方の大軍に対して、戦った所が、仕方はありません。それに、烏江の亭長は、わざわざ迎えに出て、江東へ舟で渡そうと云ったそうですな。もし項羽に英雄の器があれば、垢を含んでも、烏江を渡るです。そ... | 底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第11刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1998年12月7日公開
2004年3月10日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000035",
"作品名": "英雄の器",
"作品名読み": "えいゆうのうつわ",
"ソート用読み": "えいゆうのうつわ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「人文」1918(大正7)年1月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1998-12-07T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
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[
[
"葦原醜男と申します。",
"どうしてこの島へやつて来た?",
"食物や水が欲しかつたものですから、わざわざ舟をつけたのです。"
],
[
"黙つてゐるのは背く気か?",
"いいえ。――御父様はどうしてそんな――",
"背かない気ならば、云ひ渡す事がある。おれはお前があの若者の妻になる事を許さないぞ。素戔嗚の娘は素戔嗚の目がねにかなつた夫を持たねばならぬ。好いか? これだけの事を忘れるな。"
],
[
"あなたが此処にゐる間は、殺されても此処を去らない心算です。",
"それでもあなたの御体に、万一の事でもあつた日には――",
"ではす... | 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月17日公開
2004年2月18日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000118",
"作品名": "老いたる素戔嗚尊",
"作品名読み": "おいたるすさのおのみこと",
"ソート用読み": "おいたるすさのおのみこと",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「大阪毎日新聞」「東京日日新聞」1920(大正9)年3~6月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-17T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": ... |
[
[
"お前も悪魔に見入られたのか? 天主のおん教を捨てたければ、勝手にお前だけ捨てるが好い。おれは一人でも焼け死んで見せるぞ。",
"いえ、わたしもお供を致します。けれどもそれは――それは"
]
] | 底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年2月24日第1刷発行
1995(平成7)年4月10日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月5日公開
2004年3月9日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000116",
"作品名": "おぎん",
"作品名読み": "おぎん",
"ソート用読み": "おきん",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「中央公論」1922(大正11)年9月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-05T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/00... |
[
[
"何か御用ですか?",
"はい、少々お願いの筋がございまして。"
],
[
"お子さんはここへ来られますか。",
"それはちと無理かと存じますが……",
"ではそこへ案内して下さい。"
]
] | 底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年2月24日第1刷発行
1995(平成7)年4月10日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
初出:「中央公論」
1923(大正12)年4月
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月5日公開
2012年3月20日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作ら... | {
"作品ID": "000125",
"作品名": "おしの",
"作品名読み": "おしの",
"ソート用読み": "おしの",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「中央公論」1923(大正12)年4月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-05T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
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[
[
"どうも相済みません。あんまり降りが強いもんだから、つい御留守へはひこみましたがね――何、格別明き巣狙ひに宗旨を変へた訣でもないんです。",
"驚かせるよ、ほんたうに――いくら明き巣狙ひぢやないと云つたつて、図々しいにも程があるぢやないか?"
],
[
"さあ、こつちへ出ておくれよ。わたしは家へはひるんだから。",
"へえ、出ます。出ろと仰有らないでも出ますがね。姐さんはまだ立ち退かなかつたんですかい?",
"立ち退いたのさ。立ち退いたんだけれども、――そんな事はどうでも好いぢやないか?",
"すると何か忘れ物でもしたんですね。――まあ、こつちへおはひんなさい。其処... | 底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月19日公開
2004年2月19日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000126",
"作品名": "お富の貞操",
"作品名読み": "おとみのていそう",
"ソート用読み": "おとみのていそう",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「改造」1922(大正11)年5、9月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-19T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr... |
[
[
"どうもお律の容態が思わしくないから、慎太郎の所へ電報を打ってくれ。",
"そんなに悪いの?"
],
[
"戸沢さんは何だって云うんです?",
"やっぱり十二指腸の潰瘍だそうだ。――心配はなかろうって云うんだが。"
],
[
"しかしあしたは谷村博士に来て貰うように頼んで置いた。戸沢さんもそう云うから、――じゃ慎太郎の所を頼んだよ。宿所はお前が知っているね。",
"ええ、知っています。――お父さんはどこかへ行くの?",
"ちょいと銀行へ行って来る。――ああ、下に浅川の叔母さんが来ているぜ。"
],
[
"さっき、何だか奥の使いに行きま... | 底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年1月27日第1刷発行
1993(平成5)年12月25日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1998年12月19日公開
2004年3月9日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000124",
"作品名": "お律と子等と",
"作品名読み": "おりつとこらと",
"ソート用読み": "おりつとこらと",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「中央公論」1920(大正9)年10、11月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1998-12-19T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.... |
[
[
"じゃそのお松と言う女はどうしたんです?",
"お松ですか? お松は半之丞の子を生んでから、……",
"しかしお松の生んだ子はほんとうに半之丞の子だったんですか?",
"やっぱり半之丞の子だったですな。瓜二つと言っても好かったですから。",
"そうしてそのお松と言う女は?"
],
[
"半之丞の子は?",
"連れっ子をして行ったです。その子供がまたチブスになって、……",
"死んだんですか?",
"いいや、子供は助かった代りに看病したお松が患いついたです。もう死んで十年になるですが、……",
"やっぱりチブスで?",
"チブス... | 底本:「芥川龍之介全集6」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年3月24日第1刷発行
1993(平成5)年2月25日第6刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:大野晋
1999年1月17日公開
2004年3月9日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000121",
"作品名": "温泉だより",
"作品名読み": "おんせんだより",
"ソート用読み": "おんせんたより",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「女性」1925(大正14)年6月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-17T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/... |
[
[
"土は何の為にあるか。艸木を生やす為にあるのである。では、艸木は何の為にあるか。我々蛙に影を与へる為にあるのである。従つて、全大地は我々蛙の為にあるのではないか。",
"ヒヤア、ヒヤア。"
],
[
"からら、大変だ。",
"ころろ、大変だ。",
"大変だ、からら、ころろ。"
],
[
"水も艸木も、虫も土も、空も太陽も、みんな我々蛙の為にある。では、蛇はどうしたのだ。蛇も我々の為にあるのか。",
"さうだ。蛇も我々蛙の為にある。蛇が食はなかつたら、蛙はふえるのに相違ない。ふえれば、池が、――世界が必狭くなる。だから、蛇が我々蛙を食ひに来るのである。... | 底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行
1979(昭和54)年4月10日初版第11刷発行
入力:土屋隆
校正:松永正敏
2007年6月26日作成
青空文庫作成ファイル:
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| {
"作品ID": "003800",
"作品名": "蛙",
"作品名読み": "かえる",
"ソート用読み": "かえる",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字旧仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "2007-07-13T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-21T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card3800.html",
... |
[
[
"ああ、今夜もまた寂しいわね。",
"せめて奥様が御病気でないと、心丈夫でございますけれども――",
"それでも私の病気はね、ただ神経が疲れているのだって、今日も山内先生がそうおっしゃったわ。二三日よく眠りさえすれば、――あら。"
],
[
"どう遊ばしました? 奥様。",
"いいえ、何でもないのよ。何でもないのだけれど、――"
],
[
"まあ、気味の悪い。きっとまた御隣の別荘の坊ちゃんが、悪戯をなすったのでございますよ。",
"いいえ、御隣の坊ちゃんなんぞじゃなくってよ。何だか見た事があるような――そうそう、いつか婆やと長谷へ行った時に、私たちの... | 底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年1月27日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第8刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
入力:j.utiyama
校正:もりみつじゅんじ
1999年3月1日公開
2004年3月8日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000064",
"作品名": "影",
"作品名読み": "かげ",
"ソート用読み": "かけ",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「改造」1920(大正9)年9月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-03-01T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/ca... |
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[
"では百人の凡人のために甘んじてひとりの天才を犠牲にすることも顧みないはずだ。",
"では君は何主義者だ? だれかトック君の信条は無政府主義だと言っていたが、……",
"僕か? 僕は超人(直訳すれば超河童です。)だ。"
],
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"僕は超人的恋愛家だと思っているがね、ああいう家庭の容子を見ると、やはりうらやましさを感じるんだよ。",
"しかしそれはどう考えても、矛盾しているとは思わないかね?"
],
[
"なぜ政府は雌の河童が雄の河童を追いかけるのをもっと厳重に取り締まらないのです?",
"それは一つには官吏の中に雌の河童の少ないためですよ。雌の河童... | 底本:「河童・或る阿呆の一生」旺文社文庫、旺文社
1966(昭和41)年10月20日初版発行
1984(昭和59)年重版発行
初出:「改造」
1927(昭和2)年3月1日
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:もりみつじゅんじ
校正:かとうかおり
1999年1月24日公開
2012年3月20日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
| {
"作品ID": "000069",
"作品名": "河童",
"作品名読み": "かっぱ",
"ソート用読み": "かつは",
"副題": "",
"副題読み": "",
"原題": "",
"初出": "「改造」1927(昭和2)年3月",
"分類番号": "NDC 913",
"文字遣い種別": "新字新仮名",
"作品著作権フラグ": "なし",
"公開日": "1999-01-24T00:00:00",
"最終更新日": "2014-09-17T00:00:00",
"図書カードURL": "https://www.aozora.gr.jp/cards/000879... |
Overview
This dataset is of conversations extracted from Aozora Bunko (青空文庫), which collects public-domain books in Japan, using a simple heuristic approach.
[For Japanese] 日本語での概要説明を Qiita に記載しました: https://qiita.com/akeyhero/items/b53eae1c0bc4d54e321f
Method
First, lines surrounded by quotation mark pairs (「」) are extracted as utterances from the text field of globis-university/aozorabunko-clean.
Then, consecutive utterances are collected and grouped together.
The code to reproduce this dataset is made available on GitHub: globis-org/aozorabunko-exctractor.
Notice
As the conversations are extracted using a simple heuristic, a certain amount of the data may actually be monologues.
Tips
If you prefer to employ only modern Japanese, you can filter entries with: row["meta"]["文字遣い種別"] == "新字新仮名".
Example
>>> from datasets import load_dataset
>>> ds = load_dataset('globis-university/aozorabunko-chats')
>>> ds
DatasetDict({
train: Dataset({
features: ['chats', 'footnote', 'meta'],
num_rows: 5531
})
})
>>> ds = ds.filter(lambda row: row['meta']['文字遣い種別'] == '新字新仮名') # only modern Japanese
>>> ds
DatasetDict({
train: Dataset({
features: ['chats', 'footnote', 'meta'],
num_rows: 4139
})
})
>>> book = ds['train'][0] # one of the works
>>> book['meta']['作品名']
'スリーピー・ホローの伝説'
>>> chats = book['chats'] # list of the chats in the work; type: list[list[str]]
>>> len(chats)
1
>>> chat = chats[0] # one of the chats; type: list[str]
>>> for utterance in chat:
... print(utterance)
...
人生においては、たとえどんな場合でも必ず利点や愉快なことがあるはずです。もっともそれは、わたくしどもが冗談をすなおに受けとればのことですが
そこで、悪魔の騎士と競走することになった人は、とかくめちゃくちゃに走るのも当然です
したがって、田舎の学校の先生がオランダ人の世継ぎ娘に結婚を拒まれるということは、彼にとっては、世の中で栄進出世にいたるたしかな一歩だということになります
License
CC BY 4.0
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